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静岡県小山町がアウトドアの “ダイヤの原石” だった件

縁があって、静岡県小山町の自然環境を視察してきました。

小山町の、地域ぐるみで子どもを支援する町づくり「金太郎ファミリープロジェクト」推進事業ほかを受託する、株式会社IPシンフォニーの天野恵久子さんより、asobi基地でアウトドア系イベントができませんか、と声を掛けてもらいました。

金太郎ファミリープロジェクト」では、森のようちえんや、森の子育てインストラクター養成を行っているのですが、「asobi基地」代表の小笠原舞が、関わった過去があるためです。

asobi基地・関東のアウトドア系イベントは、ほぼすべて、私が中心になって動かしているため、まずは私が直接現地に行ってみよう、というわけです。

どうしても “通り過ぎてしまう” 小山町

静岡県の東端、神奈川県との県境にある小山町。

金太郎(坂田金時)の出生の地と言われ、富士スピードウェイや、金時山、富士山須走口などが著名スポットです。

小山町の周辺は、誰もが知るメジャーな観光地の宝庫です。

西は富士山(須走口)、すぐ北に山中湖を始めとする富士五湖。

南には金時山があり、その向こうに箱根、伊豆。

東側は神奈川県で、丹沢があります。

これだけの立地と、都内からも車で約1.5時間というアクセスの良さを持ちながら、小山町で遊んだことがある、という方はほとんどいないのではないでしょうか。

神奈川県在住で、富士山周辺でたくさん遊んでいる私も、実は初めてでした。

なぜか。

通り過ぎちゃうんです。

まず、アクセスの根幹となる東名高速道路。

大井松田ICを過ぎると、次は御殿場ICなわけですが、この間にあるのが、小山町。

右ルートと左ルートに分かれるところ、わかります? あの終盤あたりで、小山町に入ります。

が、次の御殿場ICは、当然ながら御殿場市です。

インターがないんですよ。

2019年3月に、やっと、足柄サービスエリアにスマートICができましたが、唯一これだけです(足柄SAは小山町です)。

それから、山中湖や河口湖など、富士五湖方面。

東名高速道路からアクセスする場合は、御殿場ICで降りて向かうかと思います。

途中、東富士五湖道路に乗るところ、須走は、小山町です。でも、須走口五合目にでも用事がない限り、通り過ぎちゃいますよね。

箱根はもちろん、金時山に登る場合も、御殿場ICルートで南側からアクセスする方がほとんどだと思います。

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(小山町側から見る、金時山)

金時山の北面ルート(小山町)側には、近い東名高速道路のインターがなかったからです(今は、足柄SAスマートICができたので、アクセスがよくなりました)。

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(道の駅ふじおやま)

今回、実際に訪れて、この目で見て、肌で感じてきましたが、自然の豊かさでは、周辺観光地にまったく劣りません。

日本一の威容を誇る富士山と、周辺の外輪山に囲まれた盆地で、素晴らしいまでののどかな田園風景が広がり(運転中で撮影できないのが本当に残念だった!)、

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山へ行けば、火山灰を含んだ水はけのよい土に抱かれた、気持ちの良い森林があります。

良好な環境・条件を持ちながら、交通事情から、通り過ぎられまくられてきた、静岡県小山町。アウトドアのダイヤの原石と言って、過言ではないでしょう。

道の駅 ふじおやま

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小山町の観光拠点と言えるのが、「道の駅 ふじおやま」ではないかと思います。

それほど巨大な施設ではないのですが、地場野菜や、加工肉をはじめ、名産品・お土産類がところ狭しと並びます。手作りお弁当やお惣菜も豊富でした。

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私は、アウトドア系イベントを企画するうえで、

“地元食材を現地調達して、炊事をまかなえるかどうか”

を、大きなポイントとして重視しているのですが、ここは合格!

やはり、参加者も、その土地ならではの味覚が味わえる、というのは、とても喜んでくれるんです。

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そして、隣接する、レストランふじおやま。

1食1,000円近くするメニューが中心ですが、かなりボリュームたっぷりで、満腹になれるので、高いという印象はありません。

なにより、一つひとつが美味しいです。

お昼時にはトラックの運転手がたくさん食べに来る、というのもうなずけるレストランです。

蛇足ですが、実はこの2日後に、富士五湖で山登りイベントをしてきたので、夕飯を食べに来ました。

「道の駅 ふじおやま」は、富士五湖方面からの国道138号線の渋滞を回避して、足柄SAスマートICまでの抜け道の途中になるので、絶好の場所にあるんですよね。

みんな知らないから、日曜の夕方ということもあって空いており、美味しい食事でお腹いっぱいになれて、しかも翌日からの夕飯用の食材(新鮮やさい!)買い出しもできて、最高でした。

アウトドア系の活動が多い仕事柄、全国を車で飛び回る機会が多いのですが、その私から見ても、ランキングをつけたら上位に入るのは間違いない、と断言できる、とても良い道の駅です。

北郷の森

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「道の駅 ふじおやま」を拠点にして、視察スタート。

まずは、富士スピードウェイの西側にある、森の中の林道を進んだ先にある、「北郷の森」です。

到着すると、最高の眺望が待っていました。

金時山から、箱根、伊豆半島、駿河湾方面まで見渡せます。

ハンモック吊るせるじゃない……素敵すぎるぞ!!

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「北郷の森」周辺は、火山灰含みの土に覆われていて、とても水はけが良さそうな森です。

富士山の宝永噴火では、須走村(当時) には、最大3メートルの火山灰が積もったと伝わり、ここはその延長線上にあるためでしょう。

日陰でもジメジメ感が少なく、静かで(富士スピードウェイでレース開催時はエンジン音がします)、晴れていれば、眺望の良さもあって、最高の遊びスペースですね。

水(湧き水を引いてくるため、要整備)と、簡易トイレはあります。

プロパンを持ち込めば、火も使えます。

下水設備がないので、洗い物が厳しく、長期滞在はちょっと現状では難しそう。

宿泊はOKとのことなので、一泊のイベントならいいよね。

あしがらふれあい公園

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つづいては、広大な芝生と、川、ビオトープを持つ、「あしがらふれあい公園」へ。

正面の尖った山は、金時山です。

まあここは、天気が良かったのもあって、とにかく爽快な広場でした。

全力疾走するのにいいね。笑

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すぐ脇には鮎沢川が流れ、川遊びができるほか、河原に降りればBBQなどもできるとのこと。

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また、芝生広場の脇には、浅い小川のビオトープがあります。

小さい子でも安心して遊べる水場ですね。

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トイレはもちろん、自動販売機もあります。

「あしがらふれあい公園」は、JR御殿場線「足柄」駅から、徒歩15分ほどと、電車でもアクセスできるのが強味。

小山町と連携してイベントを実施するなら、小田急ロマンスカーの停車駅「駿河小山」駅からのマイクロバス等での送迎もできる、との話でした。

須川フィッシングパーク

今回は、あいにく定休日で伺えませんでしたが、

子どもも楽しめる、よい釣り堀もあるとのこと。

金太郎ファミリープロジェクトのイベントでも使っているようです。

須川フィッシングパークさんは、ホームページを見てみたら、クラウドファンディングで復興されているようです。

見事500万円以上の支援を受けて、達成しています。

首都圏からの近さを活かすべき(断言)

先程も少し触れましたが、この視察の2日後に、イベントの帰りに「道の駅 ふじおやま」に立ち寄って、「あしがら温泉」に入って、足柄SAスマートICから東名高速道路に乗って、横浜の自宅に帰りました。

東名は渋滞はしていたんですけどね、それでも1.5時間で帰れちゃうわけですよ。

びっくり。

珍しく、大和トンネルが混んでいなかったので、普段の土日はもう少しかかると思いますが、それでもせいぜい2時間ほど。

これはすごいメリットだと思うんですよ。

たとえば、asobi基地・関東 アウトドア部のasobi基地キャンプは、2泊3日で企画します。

移動に時間がかかるため、1泊だと、行って帰ってくるだけになってしまうためです。

でもこれだけ近ければ、1泊2日でも企画できる可能性があります。

デイキャンプにして、日帰りイベントも企画できますね。

移動に時間が掛かるなら、じゃあ近場で企画しろよ、と思われるかもしれませんが、首都圏近郊で、環境の良いところは、人気すぎて、普通は予約を取るのが大変なんです。

実際、御殿場や裾野、朝霧高原、富士五湖あたりのキャンプ場は、満員御礼。アウトドアは大人気ですからね。

でも、前述のとおり、小山町は不遇な交通事情の影響もあり、マイナーな存在から、知名度を高めていきたい、地域振興を活性化させていきたい、という段階。

これは、いろいろできますよね。可能性は無限大。

キャンプ場がない!

惜しむらくは、どうもキャンプ場がないらしいことです。

小さなキャンプ場はもしかしたらあるかもしれませんが、Googleマップでは、検索しても出てきません。

こんなにいい自然環境なのに!!東名高速道路の足柄SAスマートICからすぐ、という最高レベルのアクセスの良さがあるのに!!!

磨けば絶対に光る、(アウトドアの)ダイヤの原石。

本当にもったいない。

この件は、株式会社IPシンフォニーの天野さんにも伝えまして、小山町側にも強く働きかけて行きたいなー、と思う要素です。

asobi基地プロデュースの親子向けキャンプ場とか、どうですか!?

ということで、この縁を活かしつつ、小山町で何ができるか、どうやったら楽しいか、ここの良さを活かすにはどうしたらいいか、ちょいと考えてます。

さてどうしようかな!

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