例えば、ここにリンゴがあるとして。

そのリンゴの色は、だいたい「赤い」

赤という色の言葉がないと
自分自身が見えたその色を外へ伝える時にどうするか。

普通には、同じ色のものを指して示すのだろう。

自分には、その色が同じに見えているから、外の人もまた同じはずだから。だけど、この色は自分の世界では、ずっと同じ色に見えているから、他の色と比べても仕方がない。

この赤さは、本当に「赤」で、誰が見ても「赤」なのか。
「赤」という名前がついた色だと言うことは間違いないはずで。

この｢赤」は、他の人と同じ「赤」なのか。

同じ「いろ」なのだろうか

◇

そんなことを思うのは、こちらとあちらの差異が気になるからなのか。

差異とは、なんなのか？
差異があるのか無いのかを知りたいのかもしれない。

そんな差異など無いのかもしれない。

と同時に差異しかないのかも知れない。

それとも、差異こそが自分自身の

【 raison d'être】存在意義。

ならば、どのように取り出そうか。

どんなふうにとりだせるのかを試してみる。

そんなことを　　　　ぼおっと　　　思っている。