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【オリジナルシナリオ1】ウィルダネス編

お断り

・これはデスオアグローリー用の自作シナリオのテストプレイを物語風にアレンジしたものです。

・茶番劇が嫌いな方は早めのブラウザバックをお願いいたします。

・登場するミニチュアは塗装してないものもありますが、間に合わなかったと言う事で、白い目で生暖かく見逃して頂けると幸いに思います。

・登場するミニチュアで実際のモジュールに指定されている職業と違うのがありますが、手持ちのミニチュアの在庫上、ストーリーを少し変更してありますので、ご了承のほど、よろしくお願いいたします。

・ハーミットイン関係の方も、こういうのは辞めてくれ等の事がございましたら、ツイッターなり何かしらの方法でご連絡いただけたらと思います。

注意事項

ウィルダネス(野外の冒険)とは書いてありますが、舞台は下水道です。
これは私が「安全な場所・ちょっと危険な場所・危険な場所」で、
タウン・ウィルダネス・ダンジョンと区分けしているためです。

DnDの感覚で、ダンジョンよりウィルダネスの方が危険だよ!って意見には私も賛同しますが、上記区分けをご了承ください。

DEATH or GLORY死か栄光か

この世界には沢山の宝石ジェムがある。
でも最初に君が持てるのはごく僅か。

それが君の運命の道しるべとなる。
君が進む先にあるのは死か栄光か。

さぁ、未知なる冒険の世界へ旅立とう。


突入

「そしたらオイラが少し先行して様子を見るっす」
カインがしばらく目を閉じてから、階段を降りていく。

あれは確か先輩が教えてくれた技法だ。
しばらく目を閉じて暗闇に慣らせ、それから目を開けると暗闇の中でも少し見通せるようになるって。

目を瞑っているカインを不思議に思ったのか、シーズが聞いてくる。
俺はそっと教えてやった。

「おし、先に降りて見てくるっすよ」
「わかった、無理しないでくれよ」
カインはニカっと笑いながら
「了解っすよ」


しばらくするとカインが手を振ってるのが何となく見えた。

「降りて来て大丈夫っすよ」

俺たちは下水道に足を踏み入れた。

雑貨屋の穴

「しっかしクセえな」
あまりの臭さに鼻がばかになりそうだ。

「しょうがないね、下水だもんね」
「そうですぞ。
 それにここで働いてくれてる人達には感謝しかありませぬな」

そうだな。
俺ら地上に居る人間からしたら、こんなところで働いてるのは凄いな。
彼らの為にもきっちり依頼を熟さないとな。

ふと、通路の途中で握りこぶしより大きい穴を見つけた。
シーズが印を地図に付けている。

ふと、聞き耳を立てると誰かがいるようだ。

「おーい、誰かいるのか?」

声を出して話しかけると雑貨屋のご主人のようだ。
ご主人は穴が開いていたことに気づかなかったようだ。

「ここの穴は町長に説明しておくから、ネズミが入っていかないように何かで蓋しておいてください」
「わかった、教えてくれてありがとうな。
 お前さん方も頑張ってくれ」

雑貨屋のご主人がお礼を言ってくれた。
なんか嬉しくなるな。

「さて、次々参りましょうぞ」
「そうだな、地図見る限りじゃ、まだまだ入ったばっかりだしな」

小さな大群

カインが急いで戻ってきた。

「この先、ゴミだまりみたいのが見えるっすが、あれはネズミの大群っすね」
「多いのか?」

カインが頷く。
ネズミ捕りの人間が復帰するのは時間かかるだろうし、少しは間引きしておかないとまずいだろうと言う事に決まり、対処することとした


奴らに近づくと一斉に真っ赤な瞳を向け襲ってきた。

◆◆◆◆

「んで、これどうする?」
「とりあえず証拠として、しっぽでも持って帰るっすか?」
「そうだな、そうるすか」

カインは先へ向かい、俺たちはしっぽを切り取っていた。

・・・ぷちぷちぷちぷち

大蛇の遺体

「この先、少し広い場所があるっす。
 そこでジャイアントラットとちびネズミの群れが何か食ってるっすよ」
「噂のジャイアントラットのお出ましか」
「しっかり磨り潰してやらないとね」
「相変わらず怖い表現っすね」
「クフ、、、しょせ、んのう、きん、ばか」

相変わらず漫才しないと始められねえのかよ。。。
広場に入ると、何やらかじる音が聞こえる。

「あれはジャイアントスネークの死骸ですな」
「デカい蛇に襲われたのって本当だったんだな」
「これでデカい蛇の件は解決?」
「とりあえずまずは目の前の事に集中するっすよ!」

そうだ、敵を目の前にしてのんびりしてちゃマズいよな。
奴らは次の獲物として俺たちに牙をむいてきた。

◆◆◆◆

「まずは一匹目だ!」

ジャイアントラットを倒すと、ちびネズミどもは散り散りに逃げていった。
「これもしっぽ、切ってもっていくか?」
とりあえず皆に確認する。
「それはルシエズ殿にお任せしましょうぞ」
「多分、持って帰った方が証拠になるって思うよ」
「そうですね、私もそう思います」
「クフ、、、ショク、バイシ、ョクバイ」

鼠の毛って、魔法の触媒になるのか?
クリュウフがプチプチと毛を毟っていた。

ひっそりと眠る・・・?

「この先の通路、少し広くなっているっす。
 それで・・・その」
「どうしたのカイン?
 どもるなんて珍しいじゃん」
「いやぁ・・・多分安全だと思うんで、ちょっと来てほしいっす」

珍しいな、いつも自信満々なカインが首をかしげてる。
何があったんだろうな。

ちょっとした退避場所みたいなところに出た。

「あれっすよ。」
そこには誰だろう。酔っ払いか?
その姿を見るなりルファークが、
「寝ているようにも見えますが、亡くなられていますな」
「やっぱりっすか」


そこにはまるで寝ているように亡くなられている遺体があった。
ルファークが彼の冥福を祈る。
俺たちも倣って祈りをささげる。

「きっと彼が入ってきたのは最近っすね」

ボソッとカインが呟いた。

「どうしてそう思うんだ?」
「だって食われて無いっす」
そういやそうだな。
さっきの蛇が食われてたくらいだ。
このおっさんが食われてないのが不思議なくらいだ。

「とりあえず遺体の場所は記しておきますね」
と言い、シーズは場所を記した。

依頼が完了した後、彼の遺体を地上に返して弔ってもらおう。

カインはさっさと通路の奥に進んでいった。

「カインの偵察のおかげで、結構安全に進めるね」
「騎士団に居た時もそうだったけど、斥候が居るって本当にありがたいぜ」
「そうですな」

カランカランカランカランカランカラン

カインの安全確認を待っていると突然、乾いた音が鳴り響いた。

「何、何が起こったの」
慌ててサーランがカインを追っていった。
俺たちもあわてて追いかける。

曲がり角の先では、カインが暗闇に向かって弓を構えていた。
その横ではサーランが戦槌を構えている。
俺たちも武器を構える。


何だ・・・何が居るんだ。
カイン達は何を狙っているんだ。
どれくらいの時間が流れただろうか。
・・・5分か?
・・・・・・それとも、20分?

どれくらい経ったか分からないが、ふとカインの顔を見てしまった。

(>Д<;)

「ぶっは、なんつー顔してんだよ!!」
思わず吹き出してしまった。
怒鳴りつけると、カインが構えを解き、

「ふぃ~、焦ったっす」

どうやらカインは、鳴子の罠に引っかかってしまったらしい。
つーか、ずっとあの顔してたのかよ!

「いやぁ、まさか鳴子があったんで、罠解除したら、別のが発動するとは思わなかったっすよ」

と言いながら、一本の細い髪の毛のようなモノを見せた。
これが罠に仕掛けてあって、罠を解除したら別のが作動するようになっていたらしい。
ルファークが、その毛を見ながら
「しかしこれで罠を仕掛けられる何者かが居る事が判明しもうしたな」
「そしてこの音がそいつにも聞こえたはずっす」
そうだ、普通で考えればこんな所に罠が仕掛けてあるはずがない。
ドマイのおっさんに聞いた話しが現実味を帯びだしたのか、それとも別の何かが居るのか・・・。

俺たちは気を引き締めて、この闇の中を進み始めた。

ぽちゃん

カインは相変わらず先行して偵察してきてくれている。
この暗闇の中、あいつも見づらいだろうけど、よく頑張ってくれてるよ。

俺たちはカインの合図で進み始めた。

「うわっ」

その瞬間、突然シーズの足元が崩れた。
落ちる直前、シーズの地図をクリュウフが奪い取った。
しかしシーズは見事にドボンと落ちてしまった。


幸いにも深くはなかったのだが、派手に落ちたため、汚水を口に含んでしまったようだ。

「シーズ殿、この薬を飲んでおきなさい」
ルファークが地上で買った薬を手渡していた。

しかし汚水で塗れた服を乾かさないと、風邪まで引いちまいそうだな。
とりあえずクリュウフが地図に崩れた場所を書き込んだ。

大蛇襲来

びっしょりになったシーズの代わりにクリュウフが地図を見て、
このすぐ先に小部屋があること言ってきた。
そこでシーズの服を乾かしつつ、小休止することにした。

「下水道とは言っても、こうも小部屋が多いと、ここが遺跡の中と言うのが良く分かりますな」
「そういやそうだな。
 だがここって、どんな部屋だったんだろうな」
「クフ、、、今、度ゆっ、くり調、査し、てみた、いな」

カインがどこからか拾い集めてきた木片を積み始めた、ルファークが叫んだ。

「シーズ殿危ない!」

壁の穴から巨大な蛇が出てきたのだ。

◆◆◆◆

倒し終わった蛇から一部を切り出すカイン。
「結構淡泊でおいしいっすよ」

食べるんかい!
俺たちはシーズの服が乾くまで、しばし小休止をした。

「結構うめえな!」

残りの死体は、ネズミどもがやってこないように、下水に流したけどな。

この脇道は?

何度目だろうな。
カインが合図して俺たちが進む。

ふとカインが指をさす。
壁の下にとても小さな通路・・・いや、もはや穴だなこれ。
おそらくさっきの蛇の通路なんだろうか。
よっぽど痩せてる人間でも腹ばいで進む事は出来ないだろう。

「これ、きっとさっきと同じ大きさの蛇の通り道っすよ」
「まだ居るって事か?」
「そこまではわからないっすね。
 でもここを1-2匹が通ったのは間違いないっすね」

狩人の目ってのもすげえな。
以前、森で足跡見た時もすげえと思ったが、よくわかるもんだぜ。

俺たちは以外なカインの能力に関心しつつ、先を目指すこととした。

闇に潜むもの

「・・ぐっ」

突然、先行しているカインのうめき声が聞こえた。
慌てて近づく。

するとカインの左腕に針のようなナイフが刺さっていた。
それでも弓を構えたままのカイン。
俺たちも戦闘態勢を取り周囲の様子をうかがう。

しばらくしても水音以外聞こえてこない。

恐らくここにはもういないのであろう。

「きっと警告っすね、これは」
「もう進むな・・・と?」
「そういう事っす」

カイン曰く、突然暗闇からナイフが飛んできて、避けきれなかったそうだ。
ナイフを抜き、ルファークが回復の奇跡を唱えてくれる。
しばらく痺れがある事を言っていたが、命に別状はないようなので、先に進むことにした。

「どう考えたって、ジャイアントラット1匹しか倒してねえからな。
 原因究明どころの問題じゃねえよな」
「そうですな、これで戻って解決しましたは言えませんな」

俺たちの会話が聞こえないのか、カインはまじまじと自分に刺さったナイフを見ていた。

休息

どれくらい潜っていたんだろうな。
「・・・はふっ」
「クフ、、、フアァ・・・」

シーズとクリュウフがあくびを連発するようになった。
カインが偵察から戻ってきて言う。
「危険っすね、一度さっき見つけた小部屋で仮眠をとるっすよ」
「そうだな、このまま進んでもあぶねえしな」

確かに俺も集中力が消えてきたのか、目がしょぼしょぼする。
さっき見つけた部屋なら(蛇が居たところじゃないぞ)入口が一つしかない。
罠を仕掛けたりバリケードするなり、簡単にできるだろう。

俺たちは軽い食事と仮眠をとる事にした。
「いやあしかい、カイン殿が見つけてくれたこれは便利ですなあ。
 火を焚かなくても暖かい食事が取れる。
 ありがたい事です」

以前カインが酒場で話していた石灰石に水を混ぜるって技術。
おかげで俺たちは火を焚かなくても暖かい飯を食える。
話しによると、ドワーフの鉱山夫と遊んでいる時に見つけたそうだ。

こういう火を焚きづらい場所なんかだと便利だな。
暖かい飯は、それだけで正義だぜ。

先に仮眠を取り始めたシーズ、クリュウフ。
カインは罠を設置し、入口を塞いでから仮眠を取り始めた。

俺とルファークとサーランは、暖かい食事を頬張りながら暗闇を見つめていた。

「こうも長くここに居ると、この臭いにも慣れちまうな」
「そうね、慣れたくはないけどね」
「これは鼻がバカになりますな」
「ルシ、、、この臭いがクセにならないでほしいっすよ」
「なるかよ」
「^^;」

地下迷宮入口

仮眠を取り、万全とは言いづらいが俺たちは探索を再開した。

しかし大した成果もあげられず、下水道を彷徨っていた。

すると突然、先行していたカインが慌てて戻ってきた。

どうやら地図に無い通路があるようだ。
そういやネズミ捕りの連中が、あまり奥には行かないって言っていたな。

その通路の先には扉があった。
その先は少し下り坂になっていて、下へ下へと向かっている。

この先にあの罠を仕掛け、カインにナイフを投げつけた何かが居て、
大ネズミ発生にかかわる原因もあるはずだ。
俺たちは先に進むしか選択肢を選ばなかった。


おまけ

休息の時に発生した当然の如くの没ネタです。


「カイン、何仕掛けてるんだ?」
「レールガンターレットとクレイモア対人地雷っす」

「なんでそんな物騒なもんなんだよ!
 てか、いつの時代のだよ!!」
「ちょっと安全に寝たいので、別ゲームから借りてきたっす」
「せめて鳴子とかあるだろうが、そっちにしてくれよ!」
「貞子っすか、しょうがないっすねえ」
「おい、字も何もかもが違うよ」

テーレッテテー


「突っ込みたくねえが、なんだそれ」
「ハイレゾ対応99型有機ELディスプレーっす」

 うぉぉ、解像度が凄いー

「こんなもん設置すんじゃねえよ!」

ドゲン

「あ、、、ルシ、それ後ろから蹴ったらやばいっす」

ベシンっ

うぐっ

「「あっ・・・」」


「さ・・・さーて、寝るっすかね」
「そそそ・・・そうだな、俺はとりあえず腹拵えするわ」


何でこっちの場面だけ、写真2枚も使うんだか・・・。

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