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“演劇”ד伝統芸能”×”現代芸能” 『THE FACTORY SHIBUYA』 観劇🎭🎫

"伝統芸能"と"現代芸能"をコラボさせた演劇『THE FACTORY SHIBUYA』を観劇してまいりました。
HP⇒http://thefactorytokyo.com/
Tw⇒https://twitter.com/THEFACTORYTOKYO

先日行われていたSHIBUYA INNOVATION WEEKでの出展には都合があわず、シブゲキでの公演がちょうどいいタイミングで合ったのでチケットをLivePocketより購入。

QRでスマホ入場かと思いきや、画面を受付で見せてアナログにチケットを受け取るという謎運営。

あげく、↑A13のチケットは他の人に行っていて、受付がまごまごし始めたけど目の前のA11のチケットに自分の名前の付箋がついてたので、フルネーム伝えてそのチケットを受取るぐだぐだな展開。

関係者チケットとのパズルで最後まで調整してたんだろうけど、まあまあ残念な運営クオリティ…。

てか別にチケット要らないひとにはQRで完結させとけよとは思う。QRの設定いじれないタイミングで関係者枠に変動が出たんだろうから、元同業としてわからなくはないけど🤢

そんなこんなで場内へ入ると、演者みなさまへたくさんの祝花💐🌺 そういやASKAさんもうすぐ復活ライブやるんですってよ。

来場者に配布される冊子はこんな。

脚本・演出を務められている能楽師・大蔵さんのご挨拶とキャスト一覧、公演の簡単なイントロダクションが掲載。

個人的にはたまたま同級生に能楽師がいて、この前まで音楽の仕事も長いことやっててそういう異文化のぶつかり合いみたいなものにずっと興味があったので、まさにドンピシャの題材🎃

特に興味があったのは冊子右下にいるベーシストの葛城京太郎氏。(https://twitter.com/funkybass0801)

ドラム・シミズリクオ氏とのユニット『京陸』のストリートパフォーマンスを初めて見たのは数年前の原宿だったか、たまたま通りがかってマジでびっくりしたのは鮮明に覚えてる👏🏻😧

舞台全体のコンセプトもあるけど、個人的にはあのベースが誰とどんなパフォーマンスになるのかが今回の1番の楽しみだったわけで、そのために6000円払ったといっても過言ではないw

そんなこんなで入場すると、まさかの最前列ど真ん中…。たしかにA列って書いてあったわ…と実感👻☠️

携帯電源とか諸注意を舞台の中身と連動させた音が流れてたけど、特におもしろくもなかったので割愛。ちなみに本編中にもちょいちょい笑かそうというアプローチがあるのはわかるけど、『笑い』要素に関してはほぼすべておもしろくなかった…w

唯一『笑い』でおもしろかったところはカッコいいところと複合しているので追ってまた。

公演中は撮影できないので、写真としては一気に公演終了後のラインナップに飛びます🎥📸

はいラインナップの写真がこちら。
距離感やばいww

そして角度的に、後ろに狂言の格好で立っている能楽師さんが全く見えないという🤖

ただ正直言うと、芸能のパフォーマンスが始まる前、導入部分の演劇中にこの席だってのにウトウトしてましたすみません…(汗) 

さてそれでは公演の内容に。

全体の流れとしては、

導入

伝統芸能:狂言の表現

伝統芸能:日舞の表現(島の千歳)

現代芸能:島の千歳を現代のダンスに置き換えたパフォーマンス

伝統芸能×現代芸能:津軽三味線×ベース

伝統芸能×現代芸能:和太鼓×バケツドラム

殺陣

大団円


順序がちょっと怪しいかもですが、概ねこんな流れ。

”エンターテイメントを作り上げる工場”を舞台として進み、役者さんたちが名前そのままの登場人物としてつなぎの役目を果たしていきます。

が、パフォーマンスが始まるところや終わった後の回収があるでもなく、つなぎとしてはいろいろ強引です(汗) しかも前述の通り、ちょいちょい劇中に笑いを取ろうとしてくるんですが全くおもしろくないw

念の為先に書いておくと、それぞれのソロ&コラボパフォーマンスはめちゃくちゃおもしろいです😃👏🏻😇視覚的にも楽しめるものや想像力がえげつないレベルで刺激されまくり。

笑いの観点だけでいうと、唯一おもしろかったのは殺陣のところで竹井洋介さんがサムライアーティストとともに人と人がすれ違うときの心理についての解説や殺陣のパフォーマンスをするところがあるんのですがその1点のみという…w

あと大団円になるとこで工場長が一瞬ハズキルーペの渡辺謙を持ってくるんですが、間合い的に「今のハズキ??」って思った瞬間にはさーっと過ぎ去
ってしまっていてもったいなかったような🙉

日舞は初めて拝見しましたが、ものすごくキレイ。
本来なら歌と共に体感するものだと思うけど、本物の”舞”は本当に鮮烈❗️❗️

そして同じ演目をテーマにしてダンサーのGENDAI氏によるパフォーマンスはマジで鳥肌が立ちっぱなし。ここはほんと半端なかった✊🏻✊🏻写真も映像もないのがほんと残念。

次いで津軽三味線のパフォーマンスでは、その文化の出自にならって真っ暗闇で音だけが響き渡る演出があったんだけどそれが至高の時間…!

ただ、暗闇の前あたりで楽屋からと思われるベースの音がまあまあ聞こえてきてたのは運営さんもうちょっと頑張ってよというところ。オンステージで演奏されているのが三味線のような静音楽器だけになおさら。全体的に、音楽のプロが関わってない印象ではあったけれど。

で、楽しみにしていたベースのところ。

三味線とやるのねーなんて思いながら観ていたら三味線もエレキのものに変更。足し算モリモリな同期と一緒に演奏してたんだけど、座っていた位置が最前列だったせいか、もしくはすべての音がLine outでしかなくステージ上にアンプの出音がないせいか、せっかく目の前で演奏しているのに実体が弱い印象に…。

個人的にはもったいないなーって印象で、ちょっとここは消化不良な感じ。

打楽器とのコラボは京陸があるから差別化したのかなぁなんて思いながら観てました。1ファンとしては、京太郎氏のベースはあんなもんじゃない(笑)

続いて和太鼓とバケツドラムのコラボ🥁
ここは最高にカッコよかった!!

なにがびっくりしたって、いわゆるみんながイメージできる和太鼓=平胴太鼓が叩き方によって時折スネアドラムのスナッピーがついているかのように響くところ。構造的になんであんな音が鳴るのか全くわからないけど、シンプルにほんと驚いた😮

バケツドラムは以前にシカゴで現地のアーティストのパフォーマンスも観てたけど、ぱっと見ではゴミでしかないものでグルーヴを産み出す姿はほんとに面白い。欲を言えば、ビジョンと天井にバトンがあるなら天井カメラで上からの画も見せてほしかったところ。最前列じゃなかったらもうちょい見えたのかもだけど、鍋の蓋?みたいなハイハットとか何を叩いてパフォーマンスしてるのか、もっと視覚的にも伝えられたイメージ。

あと和太鼓とのセッションでは時々二人のビートがずれてて大変そうだった…。モニターもろくに無さそうな状態だったからそれぞれの音量と残響考えたら仕方ないんだろうけど。

続いてはサムライアーティストによる殺陣。

先述の通り、笑かせにきてるところではスベり続ける舞台で唯一笑いとして面白かった箇所wやっぱり笑いを取りにきてることと、笑っていいタイミング・場所を明確に設定してくれてると安心して笑える。逆に、芸人さんってほんとすごいんだな…と思ったのもこの舞台の印象的なところだったり。

殺陣はアクロバティックでめちゃめちゃカッコよかったけど、近すぎてカタナの模造刀でもない質感が見えちゃった(笑) もうちょっと遠目で見られたらベストw

そんでラストは一瞬のハズキルーペを経たりした後、全アーティストが一同に介してのコラボパフォーマンス。

迫力はすごかったけど、同期のストリングスやリズムとかがめっちゃでかくてステージ上でパフォーマンスしてる人の音があんまり印象に残らない。

静音楽器じゃない和太鼓とかアタックが聞こえるバケツドラムは存在わかったけど、スケールを自由に動けなくなってる三味線なんかは本領発揮できずって感じ。もっともっと引き算して、ステージ上の楽器が主役になる音を聞きたかったのが正直な印象でした🙂 ただ座った位置の問題ではあるかもしれない。

とはいえ日舞やダンス、狂言といった踊り要素もあいまってステージ上が良い感じにカオスになってて、「ファイナルファンタジーのラスボスみたいだな〜」というのが率直な感想w

最後は↑の写真にある通り、出演者全員ラインナップからの撮影okコーナーがあって大団円で終了。

以上、『THE FACTORY SHIBUYA』を見ての感想でした!

以前に能×サックスのパフォーマンスを見たこともあるけど、日本の伝統芸能と現代芸能の掛け算はやっぱりまだ測れないほどの魅力がたくさん。視点を変えると、海外異文化の伝統芸能とのコラボレーションなんかもおもしろいのかも。

インバウンドが大きくありながらナイトエコノミーが弱いと言われ続けている日本で、言語を飛び越えるパフォーマンスショウを生み出せたらおもしろいことになるかもねってことを感じた公演m(_ _)m

次回があったらきっとまたさらに進化してると思うのでオススメです🎃😃

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