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「地方大学に進学する」という損失


■私は「岡山」と「東京」で2度、学生生活を送っている。


兵庫と岡山の境にある人口4万人ほどのいわゆる田舎で生まれ育ち、高校時代は「国立大学絶対論」を徹底的に教え込まれながら過ごした。

そこに予備校や進学塾といった概念は存在しない。

受験は「行きたい大学に行くための挑戦」ではなく、「近所の国立大学合格という安パイを狙いに行く作業」であった。

なんの疑いも持たず「岡山」という地方国立大学に進学した「地方の洗脳洗礼を受けた人間」が、就職活動で気づいたこと、大学を早期卒業して、東京で半年間「第二の学生生活」を送って気づいたことを綴りたい。


■泥沼の就職活動

▶︎お金と体力

地方大学生が東京で就職活動を行う際に必要な資金はどれくらいかご存知だろうか?岡山を例にあげて考えてみたい。

【就職活動に使う金額は、40万円以上】

新幹線に1度乗るだけで、往復「3万円」、夜行バスを利用しても「1万円」。選考初期は交通費が出ない場合が多く、日程の違う10社分の面接を受けるだけで30万円が飛ぶことになる。これに+α、都内での交通費や飲食費などもかかってくる。

就活中で忙しくアルバイトもできないので、資金を捻出する手立てはない。ここで取り売る選択肢は「受ける企業の数を減らすこと」だが、面接を練習する機会を損失していることとなり、就活は難航を極める。

ちなみに、夜行バスを利用した場合の移動時間は「10時間/片道」。地方就活生は、「既にライフが削られている状態」から戦いが始まっている


▶︎情報戦

就職活動は情報戦といっても過言ではないと思う。

地方学生は上記のような厳しい環境下にあるので、そもそも東京で就活しない。よって東京の有名企業で働くOBOGはほぼいない。つまり、地方学生が本気で東京就職を望んだ場合でも、頼れる先輩がいないのだ。

選考で都内の大学生と一緒になり、就活の様子を聞くことが多々あったが、それはもうチートの極みである。行きたい企業どこにでも知り合いがおり、どんな情報も得られる。

地方勢はその穴を埋めるために、余計な努力をしなければならない。


地方就活時代のストレスから誕生したブログ。内輪で楽しむために書かれたふざけた内容のものだが、地方勢のOBOG訪問の難易度がわかると思う。

( → http://chihosyukatsu.hatenablog.com/entry/2017/08/27/214719 


■ 有給インターンという概念を知らない学生たち


地方には、そもそも有給で長期インターンできるところがない。(2016年、私が岡山にいた時点で)大学の就職支援課で斡旋されるインターンは、一言で言うと「ただの会社説明会」だ。

東京で就職活動するうちに東京での生活に興味が湧き、せっかくなら東京で学生生活(のようなもの)を送りたいと思い立った。そして、夏に大学を卒業して、上京した。

上京してからの半年は、有給インターンをしていたのだが、目から鱗の連続だった。大学一年生からインターンをしている人、大学を休学してフルコミットでインターンしている人、様々な人がいた。

「インターンなのに、有給であること」「休学してインターンをすること」が理解不能であると言う人間は多くいる。私もそのうちの一人だった。なぜなら身近にそのような前例も概念も存在していなかったから。

地方で稼ぐといえば、居酒屋バイトや塾講師、清掃スタッフ、カフェ店員など…それが悪いわけではない。もちろんいい面もある、が、時間をいたずらに浪費している面も否めない。

そして、休学という選択肢も「留学に行きたいから仕方なく…」と留学とセットで使われるイメージが強かった。私が知らないところで、学生の選択肢は無限に広がっていたのだ。

都心部の学生と地方の学生の経験値は開いていくばかりだ。


■ 新しいサービスがローンチされました(東京だけ)


今話題のシェアリングエコノミー。家事の代行や、ライドシェア、シェアハウスなど、実に様々なものがシェアの対象となっており、それらサービスがまとめられているウェブサイトを見るとワクワクする。

だが、そのサービスを使用できるのは(ほぼ)東京だ。あの「Airbnb」でさえ地方では浸透していない。留学から帰国し、一時的に大学の近くに宿泊しようとAirbnbを起動したが、借りれる物件は一つもなかった。

時代はどんどんと先を行くにも関わらず、誰も気にも留めない。生活の簡便化に関心が薄い人が大多数を占めている。一方、それが良い場合をあるので一概に良し悪しは言えないが…


■ 最後に

私は、大学時代「体育会競技ダンス部」に所属し、熱中していた。なぜなら周囲にダンス以外に刺激的なものがなかったからである。ダンスを通して得たものは代替不可能であるので、自身の大学生活に不満があるわけではない。むしろ充実していたと言える。

一方で、何もやりがいを見つけられず、廃人のように卒業した人を何人も見てきた。少ない選択肢の中で生きるということは、残酷な時もある。

アグレッシブな性格の人は、大学時代を地方で過ごさない方がいいと思う。自分の知らないことが続々と増えて行く気持ち悪さはたまらない。

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嬉しみの極みでござる。
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うなぴむ🐰

日々の気づきをまとめていくnote📕✏️ ▶︎2018卒 / 1994世代 ▶︎元競技ダンサー/今はサルサを少々 ▶︎トビタテ5期 Serbiaへ✈️ ▶︎広告代理店 「コミュニティ」の価値を信じる系。
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