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【#57】僕はもうニンニクを増さない

大学生の頃に友人に聞いて大阪にある「歴史を刻め」に行った時から、二郎系にハマりました。最初は食べ切ることが目標で、食べ切った後にまるで筋トレを終えたような達成感を得られることが快感でした。

難波の「のスた」「マッチョ」や、京都の「地球規模で考えろ」「池田屋」「極太清流ラーメン」、東京の「二郎(本店)」「立川マシマシ」など色々なお店に通いました。最近も月に1回は二郎系を食べています。

二郎系の特徴にコールがあります。注文する際に「ニンニク入れますか?」と聞かれ、その時にトッピングを全て言わないといけません。僕はいつも「ニンニク抜きで、他マシマシで」とコールしています。このコールであれば、項目の漏れもなく時間も短くて済むので楽です。昔はニンニクも増していたのですが、ある事件が起きてからは増さないようになっていました。

昔、京都の地下鉄烏丸線の鞍馬口駅付近に「うさぎ屋」という二郎系のお店がありました。いつものように全部マシマシで食べて、全身からニンニクの匂いが溢れる状態になりました。その帰りも地下鉄に乗って四条烏丸まで行ったのですが、同じ車両に女子高生が10人くらい乗ってきました。

「なんかめっちゃニンニク臭くない?」と女子高生たちは一気に騒ぎ出しました。僕はもう心臓がバグバグで、「ごめん><」と思いながら、窓際に体を向けて縮こまっていました。僕と離れた位置に移動した女子高生が「あれ、こっちはそんなに臭くないよ」と言い、もう「犯人は俺やん><」と宣言された状況になりました。僕は我慢の限界で、目的よりも前の駅で降りました。まぁ我慢の限界だったのは、女子高生達の方かもしれませんが・・・

もちろん、ニンニクをがっつり食べて地下鉄に乗っている僕が悪いのですが、今までは騒ぎになることはなく、異臭で迷惑をかけていたのに気づきませんでした。この事件以降、僕はトラウマになってしまって、ニンニクを増すことは無くなりました。自転車で行く時は気にしなくてもいいのですが、どうもあの日のことを思い出してしまうのです。

そう言えば、前難波に行った時は、「ベジ郎」という二郎系の野菜がメインのお店ができていました。もう30代半ばであまり量は食べれなくなっていますが、たまに食べたくなってしまうのは二郎系の魅力です。関東に行ったらまだまだたくさんお店があるので、いつか関東のお店も制覇しに行きたいです。

マックですら値上げしている昨今ですが、1,000円でお腹いっぱい食べられる二郎系のことを、僕は大好きです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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