クリアファイルにまつわる話
どうも。
Kabaddiです。
9月は毎日更新。
今日は友人から聞いた話をヒントに徒然なるままに書いていきます。
クリアファイルにまつわるある考察
クリアファイル。
見たことがない人はほとんどいないだろう。
書類を挟むあの透明だったり半透明だったりいろんなサイズがあったりするあれだ。
ある日、会社員を長くやっている友人が言った。
「毎日クリアファイルを見る。受け取るし、送ることもある。もしかしたら現金より流通しているかもしれないと思うことがある。」
彼はジョークで言ったつもりだろう。
その瞬間に閃いた。
もし、現金より流通しているクリアファイルがなんらかの現金や貨幣としての価値を持つのだとしたら?
その日からそんな疑問にとりつかれることになった。
クリアファイルのつなぎ目にあるあのギザギザ。
もしあのギザギザがある一定の法則を持っていたとしたら?
そのギザギザを読み取って、ブロックチェーン技術を用いたシステムに入力すると仮想通貨に変換できるとしたら?
『実在する仮想通貨』としてクリアファイルが流通していたとしたら?
例えば、ある企業があるとする。
その企業はある業務を発注されて、その請求書を発注者の元に送るとする。
発注者側の担当者Aは執拗に
「請求書はクリアファイルで郵送してください」
と言ってきている。
事務担当者は面倒だと思いながらも、請求書を作成した別の担当者Bが持ってきたクリアファイルに請求書を挟んで発注者に郵送した。
請求書の金額は200万円。
奇しくもこれは大学時代の友人同士であるBがAに個人的に(個人的というには多すぎるが)借りている金額と同額である。
Aは受け取った請求書をクリアファイルから抜き取り、社内の請求書を処理する部署に回す。
手にしたクリアファイルをじっくりと見て、左下のギザギザを確かめる。
昨日付のレートで日本円にしておよそ200万円相当の仮想通貨が受け取れるコードになっている。
Bめ、あれだけ口を酸っぱくしてクリアファイルで送れと言った甲斐があってようやく借金を返してくれたようだ。
このクリアファイルは他の者に渡れば何の価値も持たないが、我々のように仮想通貨の存在を知り、換金できるシステムへアクセスすることができる者にとってみれば現金以上の価値がある。
最近は数字の羅列であるコードを無作為に打ち込んで仮想通貨を探索する「マイニング」という職業とは別に、企業の総務担当にどうにか潜り込み、社内のクリアファイルを全て集めて、仮想通貨になり得るものを自分のポケットに入れてしまう「闇マイニング」なるものもあるという。
いつからクリアファイルにこんな物理的に実在する仮想通貨の役割をさせたのかは分からないが、流通量といい何といい、全く良くできた貨幣経済だ。
こんなことを考えながらAはBへビジネスメールを送る。
『請求書をお送りいただきましてありがとうございました。金額につき確認いたしました。引き続き宜しくお願い申し上げます。』
こんな世界があなたの真横で広がってるかもしれない。
明日からあなたはクリアファイルのギザギザを見てしまうだろう。
もしこんなことがあったら、な話。
ではまた明日。
Twitter:https://twitter.com/KabadieCarolan 2019年9月より毎日更新継続中。日常の何かを切り取って考察や分析をしてみたり、提言したりしています。よければ読んで、よければスキを押して、フォローしてリアクションメッセージをご確認ください。