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読書感想文「集中力がすべてを解決する」(樺沢紫苑著、SBクリエイティブ株式会社)

集中力が大切であることは、
樺沢先生のYouTube動画などから学んでいるので、
「きっと同じようなことだろう」と、
たかをくくって読み始めました。

が、私の予想は全く違っていました!

集中できない状況を、あらゆる観点から解説されていたのです。
正直驚きました。

中でも、現在私が実行しているのは、

1.樺沢式TO DOリスト

2.電車でボーっと脳内整理法

3.脳のコンディションを上げる「7時間睡眠法」

です。

1.樺沢式TO DO リストの実践

私は、TO DOリストを使えない人間でした。

TO DOリストをつくることなく、
日々、いきあたりばったりの仕事の仕方をしていました。
達成感も感じられず、
「きっと今の職場が私に合わないんだ。
転職する?でも何する?何ができる?
何もできないじゃん。。。」
と、自分の存在価値や自己肯定感を
自ら下げ、ストレスを抱えながら生活する毎日でした。

それでも、
「リスト化するしないに関わらず、
やらなきゃいけないことはやらなきゃいけない。
だから、TO DOリストを作る必要なんてない」
と思っていたんです。

でも、ダウンロードした「樺沢式TO DOリスト」は
私の想像を超えるものでした。

「樺沢式TO DOリスト」には、
ただ「やらなければならないこと」を
書くわけではなく、
午前中にやること」
午後にやること」
「毎日やること」
「スキマ時間にやること」
「その他」
をそれぞれ3つずつ書くのです。

そして、最も驚いたのは、
「遊び」についても3つ書く欄があったのです!
「え?遊び?えええええええ?!」みたいな(笑)。

そうなんです。
私は「TO DOリストはすべきこと=仕事」
を書くものだと思いこんでいたのです。

でも、人生には「まいたの」が大切です
(ということを樺沢先生から習って知っていました)。
「樺沢式TO DOリスト」には、
その「まいたの」時間が組み込まれているのです。

とはいえ、埋めるのは大変でした(笑)。

それは、「自分を楽しませる」ということを
真面目に考えたことがなかったためです。

いつもいつも
「〇〇しないと」→「〇〇できていない」→「自分はダメ人間」というループを回して生きてきました。
「遊ぶ時間があったら、〇〇しないと!」
と自分にむちうち、そしてできないから、いつも「口はへの字」。
「自分を楽しませる時間を確保する」
という概念が、私の日常にはありませんでした。

樺沢先生の動画で「まいたの」の重要性は
理解していたのに、実現させてはいなかったのです。

最近の私のブームは編み物です。

今までは、だらだらと職場に残っていましたが、
TO DOリストに「遊び」の欄があったおかげで、
「編み物タイム」を確保しようと、
なるべく定時に職場を去ることを
意識するようになりました。
うれしい変化です。

2.電車でボーっと脳内整理法

「スキマ時間を大切に」
「スキマ時間に英単語をおぼえよう」
「スキマ時間に英文を読む」
と、何もしないでボーっと過ごすことは
時間の無駄、自分を追い立てて生きてきました。

また、疲れているときはスマホを取り出し、
「ちょっとメッセージチェック」と思いつつ、
結局スマホにつかまり、脳疲労を起こさせていました。

しかし、本書に、

「ボーっとしている時間」とは、
「デフォルトモード・ネットワークが稼働している時間」、
すなわち、
「自分のこれからをよりよいものにしていくための準備を
整えている時間」

とありました。

早速、おそるおそる、電車内で「ボーっとする」
を実行してみました。
はじめは「いいのだろうか?」と罪悪感を感じました。

すると、

・あせりまくっていた自分の心に少し余裕ができ、
(「我先に(降りる、乗る、座る)」だったのが、
「どうぞお先に」と人へ譲る気持ちが生まれた)

・今の自分の抱えている問題について、
「どうすれば解決できるか?」と対策を
考えることができるようになり、
(眉間にシワをよせずに思考する)

・車窓から見える空・雲などの風景から
癒やしをもらえるように

なったのです。

3.脳のコンディションを上げる「7時間睡眠法」

私のマイブームは編み物です。
編み物は、油断していると編み方を間違えるし、
いつの間にか、目の数が減っていたりするので、
なかなか大変なんです。
間違えてはほどき、間違えてはほどき。。。
毛糸がぼろぼろになってしまいます(笑)。
でも、自分が編んだ分、必ず成果として
目に見える形になるので、とても楽しいです。
「なんとしても完成させるぞ」と
ますます面白く、夢中にさせてくれます。

「編み物が好き」ということのよくない点は、
夢中になると、夜更かしをしてしまうことです。
気がつくと、3時、4時。
「もうこれ以上は無理」というところで
布団に入りバタンキュー。
しかし、睡眠時間は3,4時間で、翌日の集中力は最悪でした。

「今日こそは早く寝よう」と思うのですが、
「あと1段だけ」「あと少しで完成」と、
ついつい夜中12:00を超えてしまう自分がいました。
仕事での充実感がない分、編み物で充実感を
得ようとしていたのでしょう。

夜中の編み物は、脳が疲れているので、
スピードは遅くなるし、すぐ間違えるので、
糸をほどいて「最初から」となってしまうことが多く、
「無駄な時間」が多くなります。

でも樺沢先生が
「1時間睡眠を増やすことによって、
睡眠時間1時間以上の時間が生み出されるのです。
嘘だと思った方は、実際にやってみてください。」
「必ず効果が出ます」

と書かれているので、
「睡眠時間7時間確保!」
「早く起きて編み物する!」を
スローガンに、早く就寝してみました。

すると、なんと、(10日経過した)今では
目覚まし時計が鳴る前に目が覚めるようになりました。
そして、早朝編み(笑)は、編むスピードも格段に早く、
編み間違いもなく、
(ハンドウォーマーを編んでいるのですが)
完成までの時間が短くなっています(嬉)。
さらに、出勤のための準備にも余裕ができ、
気持ちよく家を出ることができるようになりました。

本書には、上記3つの他に、たくさんの集中力を
あげる方法が紹介されています。

私は上記の3つだけで、

自己肯定感を下げることがなくなり
「転職」ではなく、今この場所でできることは何か、
そして、職場により貢献するために、
どう自分を高めていけばいいだろうか、
という気持ちをもてるようになりました。
また、編み物も効率的に行うことができるようになりました。
(みなさんにとって、編み物はできなくていいですが(笑))

生きることを楽しむ方法を教わった、大切な一冊となりました

「集中する方法は知っている」
とたかをくくることなく、是非一度、
みなさんに手にとってもらいたい、と
思える本です!

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