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人生とは?仕事とは?考えさせられる3日間


カバン持ち学生:慶應義塾大学 馬場 千智
カバン持ち先:株式会社麺食 代表取締役 社長 中原 誠
カバン持ち期間:2023.1.10~2023.1.12


自信が持てない…

私は自信がもてません。私自身、好奇心旺盛な性格なので、領事館でのインターンやYouTubeのベンチャー企業でのインターンなどに励みました。世間的に見れば素晴らしい功績なのかもしれません。しかし、なぜだかわからない、漠然とした不安がのしかかったまま、就活を始めることになりました。
「自分の一度きりの人生、何しよう。わからない。」
このままじゃだめだと思い、社長のカバン持ちという変わったインターンを思い切って始めました。社長のカバン持ちとは、社長のご予定に同行してその社長さんが何をされているのか勉強できる短期インターンです。人のマネジメントや経営戦略を考えている社長さんについていけば、何かしらの刺激やヒントが得られるかなと思ったからです。

「そこの君、ただのラーメン屋だと思ってない?」

私は過去の自分にそう叱りたい。

津田社長が「ラーメン屋」でカバン持ちしないかとおっしゃったので、私は中原社長をてっきり味にこだわりを持った少し頑固な方だと想像していました。でも実際は、メタバースにオフィスを持ったり、外国人雇用を積極的に行っていたり、将来的にはホスピタリティやマネジメントについて学ぶ大学を作りたいと考えていらっしゃったりする、非常に革新的な方でした。そもそも株式会社麵食は喜多方ラーメン坂内のほかに、スペイン料理店やアジア料理店、ベトナム料理店も展開し、海外事業も行っており、ただのラーメン屋ではありませんでした。


3日間のスケジュール

本部長以上の方が出席する社長会や1on1の会議、中原社長が師匠と尊敬する人との会議から試食会まで密着させていただきました。朝から晩まで、パンパンにスケジュールが組まれており、いつ昼食を取られるんだと心配になりました。しかし、隙間時間を縫って私に細かい業界用語を説明してくださり、本当に感謝しています。

カバン持ち同行期間の中原社長スケジュール

ワークライフバランスとは?

みなさん、昨今流行りの「ワークライフバランス」と聞いて何を思い浮かべますか?
私は中原社長のお考えを伺うまで、ワーク:ライフ=1:1でした。私の中でライフはプライベートであり、仕事とはプライベートと区切りがつくものだと思っていました。
しかし、中原社長は『「ワーク」とは「ライフ」の上にあるものだよ』と優しく諭してくださいました。

「ライフワークバランス」 LIFEの土台の上に成り立つWORK

だから、「ライフワークバランス」という言い方のほうが正しいのかもしれません。人生という大きな土台があり、人生が成り立っているからこそ、その一部としてワークがある。
実は私も、仕事とは突き詰めれば趣味になりえるもの、もちろん苦しいことはあるけど楽しいものなのではないかとも考えていたので、自分の「ワークライフバランス」についての考え方への違和感が払しょくできました
また、中原社長は常にアンテナを張っているとおっしゃっており、仕事とプライベートの区別があまりないともおっしゃっていました。というのも、例えば忙しい時間の合間を縫って美術館に行ったとしても、この芸術作品のこういうところはロゴに取り入れることができるのではないかと考えたり、このドーナツのもちもちの食感はなぜ人気なのかを考えたり、と常に仕事につなげられないかとせわしなく考えていらっしゃるそうです。しかも、それが嫌なことではなく、楽しいことらしいです。まさに「趣味」の領域ですよね。
でも確かに言われてみれば、私もYouTubeのベンチャー企業のインターンをしていて、この駅メロは動画に使えるのではないかと思ってメモをしたり、趣味で動画を見ていてもこの動画が面白かった理由はなぜだろうと考えたりします。まさに知らず知らずのうちにアンテナを張って仕事について考えていたのです。しかもそれが苦ではなく、むしろそんな発想ができた自分を褒めたいほどでした。もしかしたら、私も中原社長のようなワークライフバランスを実現できる素質があるのかもしれないと今では思っています。みなさんの考える「ワークライフバランス」は何ですか?

人とのご縁を大事にしなさい

「ご縁」って何でしょうか?日本特有の言葉だと私は考えています。英語にすると、”relationship”、”encountering”などが思いつきますが、あまりぱっとしません。もともとは仏教の言葉である「縁起」に由来するらしいです。すごく東洋的な考えなのだということがわかります。

私は最終日、中原社長にこれだけでは伝えたいこととして「人とのつながりを大事にしてください」と言われました。具体的には、お会いした人に次の日の朝までにお礼メールを送ることです。私は「ご縁」という言葉が大好きなのですが、そんな具体的なアクションを取ったことがなかったので、正直にやばい!と反省しました。中原社長は今まで一緒に働いた人が現在の社員さんに複数名いることを例にあげてくださいました。人間関係のメンテナンスは非常に面倒くさいことですが、癖になるくらいやりなさいとおっしゃっていました。私もこのカバン持ちを通じて出会った方々とのご縁を大事に、そして近況報告を怠らないように気を付けたいと思いました。

最後に

私は中原社長のカバン持ちを通じて少し自信とやる気を持てるようになりました。私のように自己肯定感が低い人、そして初めてカバン持ちをする人こそ是非中原社長のもとでカバン持ちをしてほしいと思っています。
「凹んでいる時間なんかねーぞ」
と思える三日間
になると思います。

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