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No.2 遠野②

間が空きました。

可愛らしいカッパ。太郎淵の太郎かっぱ。
遠野物語には水掻きを持ったカッパの子を産んだ話もある。遺伝的な異常でもあったのか…

太郎淵のカッパ

狐の関所
ある男が女に化けた狐に持ってた土産を取られていたという話。
遠野物語にも似たような、持っていた餅を友人に化けた男と相撲をとったことで盗まれてしまったという話もある。
画像の石碑の狐が可愛い。

キツネの関所

カッパ淵
なんとも言えないお顔立ちのカッパがいる。私の持っていたカッパのイメージ像とは少し違った。この像だけ見ると、ヒトの身体に爬虫類の頭が付いている姿。

きゅうりが浅い川に吊り下げられていて笑ってしまった。

他の場所とは異なり、ここはかなりの観光客(と言っても、それほど混んでいるわけではないが)がいた。
常堅寺や伝承園が近かったからかと。

子供達のカッパの像以外何もなくてつまらなさそうな顔は笑ってしまいそうだった。
興味のない寺回って、その後にここですもん。
将来、何かの役に立つことを願って。
日記帳のネタにでもなってください。南無。

カッパ淵のカッパ像

1番楽しみにしていた伝承園。
伝承園が楽しみだったというか、その中のオシラ様に興味があって行きました。

民俗学や宗教学を専攻しているわけではないのですが、学部1年生の時にいわゆる教養科目として風俗や民俗学に関わるような講義を受けていました。その際の教授が楽しそうに話して話のうちの一つがオシラ様。

ということで、オシラ様観たいがためにちょこっと伝承園に寄らせていただきました。他の施設はゆっくり観れなかったので、伝承園の施設員の方々申し訳ない。

オシラ様(女)の像。願い事を布に書いて着せることができる。
千体のオシラ様。部屋の中央に桑の木がある。

溢れんばかりの願いごとが書かれた布が被せられたオシラ様。
正直、私が今回伺った中で1番に異様な(と言っていいのか…)空間でした。4×4ほどの部屋の壁にこれほどのオシラ様。1体のオシラ様には、複数の布が被され、1枚1枚に願いごとが書かれている。壁の上側あるオシラ様に被せられた布は古く、下側ほど綺麗な新しいものでした。

しめ縄の巻かれた桑の木。

蚕の神、農業の神、そして、馬の神。

女の顔と馬の顔をした像の2種が飾られてあった。馬娘婚姻譚の説明パネルもあった。ある家の娘と飼い馬と恋仲に落ちる話。wikiにも載っていますので。

千と千尋の神隠しにもでてきたおしら様は農業の神の側面が強い姿をしていましたね。

布のないご神体の姿は、私は男性器にも見えたりする。オシラ様が生殖器崇拝にも関わっているのではないかと思ったり。娘(女)と馬(男)という1対の神としても見れ、生殖器崇拝は農耕に関わるものでもある。

オシラ様関連の文献、探そうかな…
本当に面白い文化だと思います。


続く。

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