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【ライブレポ】2024/1/4 日本武道館アナフェス・ワンマン(ネコプラ、STAiNY)振り返り

周りは「旅行いってきました」とお土産配ってるのに、自分ときたら。

無念の仕事初め、地下アイドルオタクのかべのおくです。


2024年1月4日、日本武道館で行われたアナフェス(1部/4部)、ネコプラpixx.ワンマン(3部)・STAiNYのワンマン(2部)に参加してきました。


長くなるので、さっそくレポに移ります。


アナフェス武道館

合同会社フリークが運営する「アナフェス」がついに武道館に進出。事務所所属アイドル以外にもFES☆TIVEやQUEENSなどのゲストグループが複数参加。後方チケットは無料ながらも、前方チケットは2万円という値段差にも話題性があった。


年末には「このままじゃ開催不可と言われた」という運営のツイートに対して、オタクは「またいつものやつだろ」と慣れた反応。2024年1月1日に発表された最終タイテは30秒刻みの過密スケジュール。武道館延長料金60万円(?)を賭けた、壮大なチキンレースが幕を開けた。


前日の設営映像はこちら。撮影は当初全面NGだったもののその後非難殺到で撮影可に。最後まで話題に事欠かないあたりもさすがのフリーク。


全体所感

「アナフェス武道館、単発ならいいイベントなのでは?」という印象でした。アイドルならば、一度は憧れる武道館。たとえアナフェス、たとえ歌えたのがたった2曲としても、アイドル達はみんな充実した表情をしていたように思えました。

これはワンマン向けの設備なのでしょうが、モニターが3台設置されていて無銭エリアからでもアイドルの表情がよく見えたのも加点ポイントです。

総じて、話題性・広告効果を狙っただけのクソイベかと思っていましたが、思った以上に良い対バンだった印象です。別に「もう一度やってくれ」とは言いませんが、武道館って案外立てる場所なのかもしれない?という希望を多くのアイドルに与えたのではないでしょうか?


以下において、印象に残ったグループの感想を個別に記します。

[グループ別感想]①FES☆TIVE(1部・4部)

1部は運良くオタクの方に譲ってもらい、無銭エリア最前で観戦。事前に、「遊べるセトリにしました」と運営から予告があったので期待大でしたが1曲目から声が出ました。


2部は更にオタクの数が増えてて椅子席にすら入り込めず、通路エリアで観戦。しかし「むしろそれで良かった」と終わってから感じました。

通路を使った結果、横移動ならぬ縦移動が発生したりと、アナフェス全体で見ても一番盛り上がっていたのではないかと思います。普段FES☆TIVEを見ていないオタクも多い印象でしたが、知っている知らないに関わらず楽しめるのがグループとしての強さだなと。

ちなみにライブ後の特典会でのメンバーとの会話では、「武道館ってあんなに大きいんだね…!」という言葉も。目指すゴールはまだまだ遠いものの、それを具体的にイメージしてモチベーションが上がっているようで、とてもいい傾向に思われました。


[グループ別感想]②#PEXACOA(1部・4部)

2月3日で解散が決まっているペキサ。最初で最後になる武道館のステージを、メンバー全員が噛み締めているように心なしか感じた。

サクジャン時代の曲から現在の人気曲まで、グループとしての歩みを感じさせるセトリ。2部の2曲めの終わりには胸が一杯になりました。


[グループ別感想]③UtaGe!(4部)

PLAYYTEの盛り上げ役は、「うたげーしょん」と「ピリラブ」のキラーチューンで勝負。

ステージの最後には、羽賀うるなさんの「自力で武道館に立てるようになります!」という力強い一言。個人的にはこれがうたげの新体制初&新年初。武道館で見られてよかった…とつくづく思いました。


[グループ別感想]④かすみ草とステラ(1部)

「フリークがかすテラなんてどうやって呼んだの?」と思ったけど、11人の規模感が武道館に映えていてとてもよかった。来てくれてありがとう。

確かに、「青より青く」は単独武道館ライブで見たくなった。あと、大型モニターで抜かれるメンバーのビジュが良すぎる。


その他雑記

なぜかジャムズ水瀬さんの法被を着ているオタクがいたけど、ジャムズ武道館を予期していた?としたらすごい。


STAiNY武道館ワンマン

2021年1月4日デビューのSTAiNY、3周年ワンマンの舞台は日本武道館単独公演。12月には東雲あめ卒業、1月6日には篠崎ここ卒業と、グループ自体も大きく移り変わる中での大舞台に挑みました。


全体所感

これからが楽しみでしかない。


デビュー依頼、体制を移り変えながら確実に規模を増してきているSTAiNY。この日には元# PEXACOAの鈴音こはるを含めた新メンバーを2名発表。

おそらく力試し的な側面も強かった今回の武道館ワンマン。フリークで唯一「推し活」的な応援ができるグループとして、事務所の規模を飛び抜けて飛躍して欲しいなと感じました。


セトリ振り返り

メンバー佐野もかちゃんのセトリ投稿をお借りします。

トロッコやキッズダンサー、炎の特殊効果など、大規模会場でしかできない演出をふんだんに盛り込んだ内容。45分をあっという間に感じさせるのは、まさに魔法のよう。

最後に歌われたのは、ワンマンの表題にもなっている「STAiME」。グループ随一のメッセージソングで締めくくられました。何より宮西ソウマさんの音楽が武道館で聴けるだけで個人的には感無量…


ワンマン関連投稿まとめ


ネコプラ武道館ワンマン

進化型ダークマターアイドル、遂に武道館へ。

発表から毎日告知を行い、直前にはメンバー自ら手売りチケットを持って街頭に立つなど、他グループなら考えられない異例ずくめの武道館。「ネコプラは、ネコプラなりのやり方で武道館に立つんだな」と、つくづくから感じさせられました。

手売りチケットは1,200枚を越え、開演時間があと5分に迫っても電子チケットが入場できない状況。焦りと同時に期待も高まります。

そして迎えたライブ本番は…


全体所感

来れるところまで来たんだな。


椅子あり、ジャンプNGの制限はありましたが、ネコプラがオタクと作ってきた音楽、雰囲気を味わいつくす空間でした。


セトリ振り返り

一般の方のセトリ投稿をお借りします。

「初恋リミテッド」ではトロッコを使用したものの、しかしそれ以外の特殊効果をほとんどなし。とにかく自分たちの「音楽を届ける」ことに全力投球していて、あまりに潔くカッコいい。とくにラスト3曲の畳み掛けはライブアイドルの矜持を感じ、感極まるものがありました。

そういえば自分がネコプラを気になったきっかけも、魅力的な楽曲とそれを楽しむオタクの姿だったのでした。「ライブアイドル的な湧き方をするオタクだけでは、武道館を目指せない」という言葉が波紋を呼んでいますが、取りこぼすことなく集めてゆけばここまで行けるということをネコプラは証明しているのではないかと思います。

確かに、武道館は本来の実力にそぐわないかもしれないし、今回のような集客方法で、しかもたった45分のライブで何が変わるのか?という意見もあると思います。しかし、これからの課題は彼女たちが一番わかっていることですし、今後の活動で証明してくれるのでしょう。進化を続けるネコプラが目指す先はどこなのか、注目していきたいところです。


関連投稿まとめ


武道館ライブ全体振り返り

結局のところ、日本武道館も権威づけされた施設の一つに過ぎないことを嫌というほど実感させられた一日でした。

もちろん、武道館でライブができることは一つのステータスでしょうし、厳しい審査があると聞きます。しかし武道館に立ったからといって何かが変わるというわけではないし、立たなかったからすごくないというわけでもないわけです。


「推しが武道館いってくれたら死ぬ」と言われていますが、その後ろには「※ただし、それまでの過程を共に経験しているオタクに限る」という注釈がつくと思います(そもそも作中のえりぴよの言葉も「死ぬ」じゃなくて「死んでもいい」だし)。残念ながらネコプラ、STAiNYは自分にとってそうじゃなかったということになるでしょう。もちろん、売れてほしい、応援したいグループである点は揺るぎませんが。

また実は、武道館が本当に意味を成すのは「その後」なんじゃないかと思います。ワンマン、対バン関係なく、2024年1月4日に武道館に立った213人のアイドル達が、これから歩む道に注目しましょう。


おわりに

まとめます。

次は「死んでもいい」って思えるようにしたい。

以上です。

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