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極短編小説「3114」

私の体には3114枚の羽がついており、自由に空を飛び回ることができる。天敵は少ない方。で、空を飛んでいるときに思うのだが、人間様は増えすぎたな。そして色々破壊している。どこに言っても人間様が作ったもので埋め尽くされている。だが、我々も人間様の作ったものの恩恵も受けているんだよ。どうぞ使ってくださいと言わんばかりに線を張り巡らしてくれているんだ。それも町中に。でも気をつけないと線に殺されてしまうこともあるんだ。どうやら人間界では「感電死」と言うらしいな。昨日も知り合いが殺られてしまったよ。
外国には線が少ないらしいから、そこでは心配は要らないな。
あっ、申し遅れました。私、スズメです。
ではまた明日。


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