『未来』2018年1月

ざぶざぶとクリームソーダが溺死する時計の針がまっすぐで夜
わかりやすい言葉でジョークを考えるそのあとだいたい祈りに変わる
もういいよしよう、と君は俯きぬざらんざららん縦書きの雨
トラックが揺らす6階角部屋のホメオスタシス水がこぼれる
トマトではないのに君を深く刺すどろりと出たが捨ててしまった
秋のそら後悔をしてはならない君がたましいっぽく浮かんでる
夕暮であるが金木犀だったラスコーリニコフが歩いていった
「死にたい」がスマートフォンにダッダッダッ 加害者らしく被害者ぶって
ビニールの本のまわりのやつを手にもういちど手にふつうに微熱
食品用ラップが溶けていきましたおはなしはまだ続くのですが

かねだ

短歌

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