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【S-007】まだ間に合うゾ!クレージーキャッツ!!

現在テレビをつけているだけでは、クレージーキャッツの情報は
流れてはきません。
10代、20代の若い世代の方々が、クレージーキャッツが誰なのかも
分からないのも仕方がないと思います。
そんな寂しい世の中になってしまった中ですが、これからでも
‘クレージーキャッツ’間に合います!

知らない方は、今入手可能な書籍やDVD等で、クレージーキャッツの
魅力にどんどんハマって行きましょう!!

さて、偉そうに語っている私は、1969年生まれなので、実のところ
クレージーキャッツ全盛時代を体験していません…。
私自身も‘遅れてきた世代’なのです。
もちろん、私の幼少時代にも各メンバーはテレビではお馴染みであり、
人気タレントということで言えば申し分ない存在でした。

また1990年代初めには植木等さんが再び脚光を浴び、大学生に
なったばかりの私は、クレージーキャッツに俄然興味を持ちました。
しかし、東宝で30作品を数えた映画は1971年で終了しており、
90年代も一部の映画館で観ることが出来たようですが、その頃は
そんな情報も知らず、映画に触れることも出来ませんでした。

2000年に入ってから、銀座の書店で「クレージー映画大全」という本に
偶然出会いました。
ここで初めて東宝での映画が30作品あったことを知ることが出来ました。
その後は、これをバイブルに時よりCSチャンネルで放送される
クレージーキャッツの映画を観て、その世界、魅力にますますハマっていきました。

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(クレージー映画大全 フィルムアート社)

東宝での映画は30作品あり、どれも面白いのですが、
特に私が好きな作品は、
「日本一のホラ吹き男」
「日本一のゴマスリ男」
「日本一の男の中の男」

です。
どれも植木等さん主演の映画です。ファンの間では「日本一シリーズ」などと分類され、呼ばれています。

いわゆる昭和の高度経済成長期に作られた映画なので、当時の街並み、
世相風俗がそのまま映りこんでおり、記録映像としての面白さもあります。

1960年代は、大企業に入社して、ドンドン出世して、最後に社長になることが、日本人のひとつの夢のカタチだったのでしょう。

いずれの作品も、植木等演じる主人公が会社で出世していき、最後は社長や
重役になってフィナーレを迎えます。

その過程のテンポの良さが何度観ても飽きません。

社内での根回しや場の空気を読んで疲れてしまう、現在の会社組織が本当に
うらめしく感じますし(笑)、終身雇用、年功序列、といったそれまでの
「これぞ日本の会社」という仕組みがなくなりつつあり現代では想像出来ない、希望に満ちたサラリーマン生活が、映画から感じることが出来ます。

「働き方改革」、「ブラック企業」など、会社勤めに関して色々とマイナスな印象を与えるニュースが多い昨今、右肩上がりの経済を背景に生き生きとしている主人公を見ると、本当にスカッとします。

クレージーキャッツの映画を観ると元気になります。
今こそ観るべき映画だと思います。

これは本当ですよ。

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在りし日の大和証券本社ビル(筆者撮影)

現在の映画やアニメ作品でもロケ地巡り的な楽しみ方がありますが、
東宝のクレージーキャッツ映画の楽しみ方にもそれはあてはまります。

ファンの間でお馴染みかつ代表スポットが、東京駅近くの呉服橋に
あった大和証券の本社ビルです。
写真はいずれも2005年10月8日に撮影したものです。
「クレージー映画大全」で、その存在を知りました。
(2019年4月現在、ビルはすっかり取り壊され、再開発中です)

クレージーキャッツの映画以外にも東宝の社長シリーズ(森繁久彌が社長を
務めるサラリーマン喜劇の映画シリーズ)でも登場します。
映画のロケに何かと便利だったのでしょう。

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映画ごとに舞台となる会社名が変わってはいるものの、場所は一緒。
分かっていながらの安心感というか、お約束感はシリーズ映画だから
こその楽しみです。
「あれ?一緒だなぁ」なんて言うツッコミは野暮というものです(笑)

映画の中では、目の前の道路(外堀通り)に都電が走っていることも
確認出来、東京の移り変わりも楽しめます。

どの作品で、なんて言う会社名であったかは、「クレージー映画大全」
にバッチリ載っています。

本や映画でまだまだ楽しめます。間に合います。

さぁ、クレージーキャッツにハマりましょう! (終)

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