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【I-025】近い将来の日本の姿(6)

先日、昼食には少し早い感じだったが、混む前にと思い、
ファミレスに入った。
「おひとり様ですか?空いているお好きなお席にどうぞ!」
店内はまだガラガラだったので、2人用のテーブルに座った。
メニューを見る必要もなく、すぐにその日のランチと
ドリンクバーを注文した。アイスコーヒーを取りに行き、
席に戻ると目線の先にシニア女性の背中が見えた。
そこは一人用の席で隣席との間に仕切りがあり、席が
いくつか並んでいる。シニア女性は、その一番左端に座っていた。
まだ誰も座っていない席を目で追っていると、女性が立ち上がり、
席を離れた。視界から外れ、トイレかな?などと思ってまもなく、
とてつもない大音量が静かな店内に鳴り響いた。
緊急の放送か、と一瞬思ったが、すぐに電話の着信音だとわかった。
30秒くらい鳴っていただろうか、途中店員も駆けつけて発信源の
テーブルを確認していた。とくに何をする訳でもなくテーブルの
前に立っていたが、まもなく鳴りやんだので、戻っていった。
「今どき、こんな大音量の着信にしている人がいるんだ」と思って
いたところに、シニア女性が悠然を戻ってきた。
着信音のことなど全く知らないのであろう。
慌てる様子もなく、席についた。
すぐに着信に気が付いたのであろう、折り返しの電話をはじめた。
どうやら、待ち合わせをしていて、相手が近くに来たのであろう。
そんな雰囲気が感じ取れた。電話を切るとシニア女性は席を立ち、
レジに向かった。
超マイペースな行動とデジタル機器を使いこなせていない感じ、
こういう風景は、これからも多くなるんでしょうね…。


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