継母だけど娘が可愛すぎる


最近読んでる漫画。よくある転生もので、このタイプの漫画や小説は敵対するキャラクターは徹底的に報いを受けるor受けさせる容赦ない展開が多い中、あくどいことをした人はそれなりに報いを受けますが、小悪党程度のキャラは考えを改めて仲良くなったりする等、わりとほのぼのした雰囲気です(◍ ´꒳` ◍)
アビゲールのブランシュ萌えをはじめとするオーバーリアクション描写やギャグ要素が多めで、シリアスな場面もありますが、一部を除きあまり暗い気持ちになることもなく楽しく読めます(∗ᵔᗜᵔ∗)

以下は100話までのネタバレあり。それはちょっと…と言う方は読んでからご覧ください。







登場人物をざっとまとめると

アビゲール・プリドキン
主人公。ネルゲン王国の王妃。中身は倉本百合という現代の一般人で、子供服のデザイナーとして働いていたが食事制限や過労で30歳で死亡。魂が死んだアビゲールの身体に乗り移ったことで生き返った。
倉本百合の魂が宿る前のアビゲールは美しさに異常にこだわる悪女で、侍女だけでなく義理の娘であるブランシュにも意地悪していたため悪評高かった。
ブランシュの可愛さにメロメロになり、色々と世話を焼いていくうちに、ブランシュからも慕われて仲良くなる。

セイブリアン・プリドキン
ネルゲン王国の王。アビゲールの夫でブランシュの父親。当初はアビゲールから「イケメンだけどクズみたいな男」と思われていたが、アビゲールに触れることなく距離を置いていたのは、前王妃ミリアムのせいで女性恐怖症になり女性と触れるのが生理的に無理なためだった。自分の苦しみを理解してくれたアビゲールに次第に惹かれていく。

ブランシュ・プリドキン
アビゲールの義理の娘。とても純真で優しく可愛い姫。今まで嫉妬深いアビゲールに意地悪されていたため最初はアビゲールに怯えていたが、自分の体調を気遣ったり面倒を見てくれる優しさに次第に心を開き、実の母のように慕う。後にアビゲールの紹介で知り合ったヴェリテとも仲良くなる。

ヴェリテ
アビゲールが商人から買った魔法の鏡。ただの鏡ではなく人格を持ち、知識豊富。鏡のあるところならあちこち監視したり光景を記録したり、声も姿も変えられる。本人曰く「アビゲールの補佐官兼親友」。ギデオンに迫られるブランシュを助けたことがきっかけで、セイブリアンやブランシュにも紹介されて、ブランシュとも仲良くなる。

ノマ
アビゲールの筆頭侍女。慎重で思慮深い性格。身勝手なアビゲールの対応にいつも苦慮していた。性格が変わったアビゲールに戸惑いつつも、次第に受け入れていく。

クララ
アビゲールの新米侍女。明るくミーハーな性格。最初はアビゲールの悪評を聞いて不安だったが、侍女として働き始めたのはアビゲールが生き返った後だったため、アビゲールの気さくな人柄に惹かれて精一杯尽くす。

ミラード
セイブリアンの補佐官。職務に忠実な性格。アビゲールを良く思っていない。

ストーク公爵
貴族の一人。アビゲール暗殺に関わったとされる人物。アビゲールを追い出して娘のカリンをセイブリアンに嫁がせようと企むが、セイブリアンからは断られている。

ジェレミー夫人
ストーク公爵の妹。ブランシュの家庭教師でシッター。しかしブランシュの気持ちを無視した自分本位な教育を見かねたアビゲールから職を解かれてしまう。やがて家庭教師に復帰しようと起こした悪事がアビゲールとヴェリテにばれてしまい、セイブリアンに自白するも投獄されてしまった。

モイズ卿
アビゲールの実家であるクロネンバーグ王国の国王の側近。アビゲールに世継ぎを作るように催促するため、アビゲールからは煙たく思われている。

カリン
ストーク公爵の娘。アビゲールの対抗馬として登場するが、ピンチを何度もアビゲールに助けられてアビゲールへの態度を変え、意地を張りながらもアビゲールやブランシュと一緒にお茶したり、ギデオンには気をつけるように警告するなど良好な間柄になる。

レイブン
セイブリアンの異母兄弟。したたかで野心溢れる性格。

ミリアム
10年前に亡くなったセイブリアンの妻で前王妃。ブランシュの実母。ストーク公爵の娘でカリンの年の離れた姉にあたる。世継ぎを産むべくセイブリアンに子作りを強要し続けて、女性恐怖症にした元凶。セイブリアン曰く「誰よりも欲深く野望に満ちた人間」で、死んだ後もセイブリアンから嫌悪されている。

マーゴ・プリドキン
セイブリアンの実母。だがミリアム同様、セイブリアンに子作りを強要し、セイブリアンからは嫌われている。仮病を装い養生する名目で王宮にやって来て、セイブリアンに母国と同盟を結ばせようとブランシュの政略結婚を画策するが、セイブリアンとブランシュに拒否されて、仮病がバレて帰らされてしまった。

ギデオン・メクラウド
宮廷音楽家。野心あふれる性格で狡猾。レッスンを受けたことがあるカリン曰く「あまり好きじゃない」「実力はあるが癪に障る」

ケイン・クロネンバーグ
クロネンバーグ王国の第2皇子。アビゲールの兄。一見まともに見えるが本性は身勝手で傲慢。


毎日少しずつ読み進めて、気になる話は買って読んでます。
とにかくギャグ+ほのぼのな雰囲気で、シリアスな場面はあるけどギャグシーンも多く、読んでてあまり暗い気持ちにはなりません。
ジェレミー夫人の陰謀シーンは見ててドン引きしますが、ブランシュを体調不良にさせようとナツメグを大量にまぶした肉を手違いでアビゲールが食べてしまい、ナツメグの副作用でアビゲールが幻覚を見たりブランシュ愛を叫んだりセイブリアンに愚痴を吐いて暴れたりする爆笑展開になるなど、重たくなりがちな陰謀シーンも笑いに昇華されているシーンもあります(*ˊᵕˋ*)

タイトルどおり、とにかくブランシュ萌えでヲタ全開なアビゲールは見てて微笑ましいです。でもただのギャグキャラではなくシリアスな面もあって、委縮しているブランシュに転生前の辛かった自分を重ねて悲しい気持ちになったり、そういった面も読んでてしんみりしたり共感できました。°(°´ω`°)°。
アビゲールがブランシュのために作ったぬいぐるみがセイブリアンに剣で引き裂かれる酷い目にあっても(セイブリアンはぬいぐるみに針を入れてないか疑っていた)、夫婦喧嘩しているところを子供(ブランシュ)に見せてはいけないと思ったアビゲールがブランシュに「ぬいぐるみがほつれて破けてしまった」と言って場を取り繕うシーンは健気で涙ものでした。゚゚(*´□`*。)°゚。
セイブリアンの苦悩を知って、アビゲールが「夫婦にはなれなくても家族にはなれる」と慰めるシーンもしんみりします( ´ω` )

セイブリアンは最初はクズ男な言動が目立つんですが、次第にアビゲールへの態度を軟化させていき、自分の秘密を打ち明けることでアビゲールを理解して惹かれていく過程をへて、好感度高いキャラクター(愛すべきギャグキャラ)になっていきます(^-^)

ブランシュはアビゲールが惚れ込むのも納得のいい子で、最初はジェレミー夫人の圧迫教育のせいで委縮していたものの、アビゲールの介入でジェレミー夫人から解放されてからはのびのびと屈託ない様子を見せるようになっていき、その愛らしさや優しさにはとても癒されます(⁎˃ᴗ˂⁎)
ただ可愛がられているだけではなく、セイブリアンの言動でアビゲールが傷ついたときには「お母様に謝ってください」とセイブリアンに訴える心の強さを持っていて、それがセイブリアンが自分の事情をアビゲールに打ち明けて夫婦が歩み寄れるきっかけとなるのもすごくいいです。

シリアスで暗いシーン(転生前の回想やセイブリアンの過去)もありますが、登場キャラクター同士のやりとりやかけあいは見ててほのぼのしたり、くすっとしたりほっこりしたり笑えたりするので、全体的に明るい雰囲気で暗い気持ちにならず安心して読める漫画だと思いました(*ˊᗜˋ*)
原作は完結しているそうですが、漫画の描写もまた秀逸なので、今後も読み進めていこうと思います( ˘ω˘ ).。oO