何でシャープはこんなことになってしまったのか?

ブログ「株価プレス」にて久しぶりにシャープについて語ってみました。

「シャープの再建、ホンハイ(鴻海)と産業革新機構の案を比較してみた」

家電好きとしては、シャープの陥落、非常に寂しいものがあります。けど実は家電マニアな管理人、シャープ製品って実は一つも持ってなかったりします。

なぜシャープはこうなってしまったのか?多分、このテーマで語り出すと、いくら時間があっても足りないと思いますが、シャープは余裕がなった、ということは言えるのでは?

ソニーは映画やゲーム、パナソニックは家電・松電工があった

日本の家電メーカー、いずれもここ数年シンドイ時代だった訳ですが、それでもソニーとパナソニックは生き残っています。これってなぞ解きは簡単で、ソニーは今や映画とゲームそして金融事業が稼いでいて、パナソニックは家電が地味に稼いで、旧松下電工の住宅関連部門が稼いでいるから(パナはB2Bでも収益が上がってます)。

それに対してシャープは液晶一本足。で、その液晶がこけたらどうなるか・・・、そんな結果が現在に至っているのではないかと。

選択と集中もケースバイケース

企業経営の選択と集中、結構良く使われますが、その帰結がシャープだったりするので、やはりケースバイケースということでしょう。実は20年位前の経営学の教科書にはシャープはポートフォリオ経営の優等生と紹介されていたものですが、2000年代初頭からシャープは完全に液晶一本足となってしまいました。

シャープにとって不運だったのは、途中で液晶ディスプレイ事業のゲームのルールが変わったこと。当初は技術力の競争だったのが、途中から投資力の競争になってしまい、サムスンやLGそして中国の企業といった、資本力の強い企業とガチンコで戦わざるをえなくなったこと。

そんな競争無理でっせ、と言ったのがパナソニック。無理のない範囲でやりました(それでも赤字でした・・・)、というのがソニー。東芝は、殆ど外注でで作ってるから黒字だよーん、と言っていたのに、蓋を開けたら赤字だった、こんな感じ。(地味に三菱電機が頑張ってますが)

今回傘下に入るホンハイとは大型ディスプレイ事業をすでに一緒にやってますが、その際に、中小型液晶部門も一緒に合弁にしていたら、ひょっとしたらここまでには至らなかったかもしれませんが、これはタラレバのお話。

次は東芝だなこれは

実はブログの方で東芝問題も結構追いかけています。東芝が昨日発表した決算、赤字が予想より膨らんでいます。内容としては、半導体事業の悪化。東芝としては半導体事業に今後の命運を委ねざるを得ないのですが、その半導体がよろしくない、というのは結構マズイ自体。(まだ詳しく分析してないんですけど)

とりあえず東芝メディカルの売却で一息はつけそうですが、本業が回復しないと、今後しんどくなる可能性が。まぁ東芝はとは言っても、重電部門があるので、簡単にはシャープのようにはならないと思いますが。

まとめ

ブログと違ってとりとめなく書きましたが、シャープがホンハイの傘下入り、栄枯整数、という感じで寂しいものがあります。これで大阪の独立系家電メーカーはパナソニックを残すのみです。

けどどうなんでしょ、そう簡単にうまく再生するとは思えない産業革新機構主導の再建、失敗→税金の棄損、というよりは、まだ可能性のあるホンハイにお任せしたほうがよさそうな。規制業種でもない家電業界、あまり政府がシャシャリ出ても、うまく行くとは思えないし。

シャープ製品、以前は携帯使ってましたが、今は家に何もありません。これもシャープが没落した一因?

いずれにしても、ホンハイ傘下でシャープが生き残り、うまく再建がなされることを願っています。


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