先週Week5終了時点でグループB最下位(1W4L)と後がない苦しい状況に追い込まれた昨季アジア準優勝の"GameWith"。今週の2勝でPlayoffs進出争いになんとか踏みとどまることに成功した。

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今回は『クラッシュ・ロワイヤル』の公式eスポーツリーグ「クラロワリーグ アジア」(Clash Royale League Asia, CRL Asia) 2019年 シーズン2 Week6の「スコアレポート」をお届けする。今週行われた公式戦の要約と、各種記録、そして試合軸でのまとめになる。一緒にざっくりふりかえっていこう。

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Weekly Recap

「クラロワリーグ アジア」(CRL Asia) 2019 Season2 Week6(2019/9/26～29)は、レギュラーシーズン第6週。グループAの3試合、グループBの6試合、あわせて3日間全9試合の公式戦が行われた。会場はおなじみ、韓国・ソウル OGN e-STADIUM。

Week6の「試合結果」はこの通り。
今週唯一週間2勝を挙げたのはグループBのGameWith。先週Week5終了時点で1W4Lの最下位と”もう後がない土俵際”での2勝でPlayoffsへの望みをつないだ。エースKKがようやく1v1今季初勝利を掴んだことも明るい材料だ。
今週の注目カードはグループA首位決戦、Match A-19のA1位KIX vs A2位DRXの一戦。Set1,2ともにKIXがGame1を取って先制するが、DRXがGame2,3をとって逆転する試合展開に。開幕前の評価はそれほど高くなかったDRXだが、この結果この勝ち方はまぐれでも運でもない。

Week6終わっての「レギュラーシーズン順位」。
全12チームが同じ7試合を消化、のこりは各3試合である。まだPlayoffs進出が決まったチームも、進出できないことが決まったチームもいない。ボーダーラインは勝利数(W)ではなく、直接対決(Head to Head)や、S±・G±判定に持ち込まれそうな混戦具合だ。
地区別の数字を見ると、韓国(KR)勢は計16勝、日本(JP)勢は計15勝、東南アジア(SEA)勢は計11勝。KR勢が好調なのは変わらないが、JP勢も徐々に追い上げてきている。

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Weekly MVPs

１．X-Bow Master(OP)

X-Bow Master(OP)は、今週1v1と2v2に1Setずつ登場して共に勝利し、KOHでもGame:2-1とオールラウンドに好成績を残した。先週Week5時点でGame:6-7(46.2%)だった個人成績も、今週Week6を終えてGame:12-10(54.5%)にまで挽回してきた。
S1の不調からの挽回を期した今シーズンだったが、後半戦に入ってようやくエンジンがかかってきたようだ。やはりX-Bow Masterたるもの、ポーカーフェイスながらも眼鏡の奥でニヤリとしているくらいの不敵な余裕がなくてはダメだ。”眠れる獅子が起きた”、とは今の彼のための言葉かもしれない。

２．KK(GW)

KK(GW)も、今週1v1と2v2に1Setずつ登場して共に勝利した。2v2の出場は2018年S2 Week10以来でユイヒイロとは初コンビながらそう感じさせないプレイぶりだった。1v1では昨季の好調が嘘のような連敗の沼(Set:0-4)に陥っていたが、ようやく1つ抜け出すことができた。ああよかった。

※2019 S2 Week6時点
BenZer(CT)　S1 Set:8-3 ⇒ S2 Set:3-4
KK(GW)　S1 Set:4-1 ⇒ S2 Set:1-4
TNT(OGN)　S1 Set:4-2 ⇒ S2 Set:2-3
Jaii(BE)　S1 Set:4-2 ⇒ S2 Set:2-2

昨季(2019 S1)の1v1で高勝率を記録した選手が今季何人も苦しんでいる。1v1でのBANルール廃止、新選手の台頭、活躍したが故の他チームからの徹底対策、など様々な要因が絡んでいるのだと思うがそんなことは選手たちは百も承知のはずだ。もがき苦闘する彼らを画面越しに見ているだけで一緒にこちらも苦しくなってしまう。KKにとって今週の勝利が何かを掴むきっかけとなることをただ祈る。

３．Dandelion(OGN)

Dandelion(OGN)は、今週Match B-19のOP.GG戦でAll Kill(3人抜き)を達成した。今季6人目の快挙だ。
誰も使っていない環境のときに見習い親衛隊を使ったりと”変則デッキの使い手”という印象が強い彼だが、この日はラヴァハウンド・ディガー(Game1)、ロイジャイ・ナイト・マスケ(Game2)、メガナイト枯渇(Game3)、とほぼテンプレートに近い3つのデッキで戦った。”どんなデッキを使ってくるかわからない”というキャラを逆手にとってこういった正統派デッキも使いこなしてくるとなると、いよいよ手に負えなくなってくる。今のアジアでアナリスト泣かせNo.1なプレイヤーは彼、Dandelionである説濃厚である。

４．けんつめし & きたっしゃん(FAV)、ユイヒイロ(GW)

けんつめし & きたっしゃん(FAV)は、今週2v2に2度出場してSet:2-0・Game4-0と連続ストレート勝ちした。
昨季(2019 S1)「FAVの課題は2v2」と言われ続けたペアが今や大きく羽ばたいているという事実は感慨深いものがある。2v2部門の個人成績でも2人は今週ついにトップに躍り出た。
Youtube活動にも積極的でノリがよくお調子者でと共通項の多い2人。「好事魔多し」という先人の知恵もあることだし、このまま油断せずシーズンを駆け抜けてほしい。

ユイヒイロ(GW)は、今週2v2に2度出場してSet:2-0・Game4-0と連続ストレート勝ちした。
彼のこの勝利が特殊なのは、1試合はKKと、もう1試合はいつもの焼き鳥と組んでの試合だったことである。コミュニケーションや戦術の共有が重要とされる2v2は、今季殆どのチームでペアが固定されている。チーム事情とはいえ、同じ週に2つのペアをこなすというユイヒイロのミッションはそう容易いものではなかった。満点の回答でそれに答えた彼に、Good Job!

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Rankings

今週までの各種STATSをみていこう。

▲Week6までの「個人成績(Total)」。ゲーム勝率(G+%)順のTop10。
今週KOHでAll Killを達成したDandelion(OGN)、2v2でGame4-0だったけんつめし & きたっしゃん(FAV)ペアが順位を上げた。S+(セット勝利)・G+(ゲーム勝利)・CR+(獲得クラウン数)の積み上げ指標3部門でけんつめしが1位独占。

▲Week6までの「個人成績(Set1:2v2)」。セット勝利数(S+)順のTop15。
Thunder & One Crown(OGN)をけんつめし & きたっしゃん(FAV)がついに逆転。単独1位に。

▲Week6までの「個人成績(Set2:1v1)」。セット勝利数(S+)順のTop10。
こちらの部門でもFAV所属のJACKがxPedro15(KIX)を逆転。2v2も1v1もアジア屈指なのだから、そりゃあ今のFAVが強い訳である。

▲Week6までの「個人成績(Set3:KOH)」。ゲーム勝利数(G+)順のTop10。
Dandelion(OGN)が今週新たにAll Kill(3人抜き)を達成した。今季6人目の快挙。好調FAVからはけんつめしの名がこのランキングでも。

▲Week6時点の「BANカード選択状況」。
今週新たにBANされたカードは、ペッカ・エアバルーン・ディガー・ラムライダーの4枚。前半戦の試合データを踏まえて”今回の対戦相手にもっとも効果的なBANカードは何か？”という分析が各チームで進んでいる1つの証だ。

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Next Week

次週Week7（2019/10/3～6）は木・土・日の3日間開催の予定だ。レギュラーシーズンも残すところWeek7とWeek8の2週だけである。

Week7のみどころはグループ優勝争いとPlayoffs進出圏(4位以内)争いだ。つまりは、ひとつの試合も見逃せない。
また、日本のファンにとって楽しみな日本勢直接対決も1試合予定されている。楽しみなのは事実だが、明暗が分かれることを思うと切なくもある。
・Day3. 10/6(日). DNG vs PNS (グループA日本勢直接対決)

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Match B-16

・GWは大きくオーダーを入れ替えた。KKは2018年S2W10以来の2v2。ユイヒイロとのコンビは初（2018年はshun-KK、アマテラスｰユイヒイロがペアだった）。焼き鳥の1v1も2018年S2W10以来(当時FAV)。
・Set3Game1　Sadoのロイジャイをバーバリアンで封じつつ、攻撃の主体をスケラからオーブンに切り替えるRolaporonのクレバーな試合運び。
・Set3Game5　Set2の再戦はロイジャイのほぼミラーマッチ。実況・岸「さあ焼き鳥選手、ここはベビードラゴンをうまく焼き鳥にした！」という『恐竜＝鳥』説をクラロワに取り入れた教養溢れる実況も話題となる。

Match B-17

・Set1Game2　Wラヴァハウンド同士のほぼミラーマッチ。
・Set2　Match B-4の再戦。前回結果は、Jaii 2-1 TNT。
・Set2Game1　解説いけだ「これはナイストリトン」実況岸「ええっすり抜けた。マジックあちゃーですよ」
・Set3Game5　KOHは大将戦へ。TNTの巨スケネクロクローン採用は攻城ペッカ読みか。しかし、Manong Jhipeeのデッキは意外やロイジャイファイボだった。

Match B-18

・Set1　OPのBANはFAVペア得意のラムライダー。しかしBANされなかったトルネードをGame1に組み込んだFAVペアが鉄壁ディフェンスを見せる。
・Set2　Match B-5の再戦。前回結果は、XBM 0-2 JACK。
・Set2Game2　初回ホグをトルネードでキング起動されてしまうJACKだが、回転とエリクサー把握で何度となくホグを通す。なんというスキルか。
・Set3　OPにとって今季初のKOH。Game3でのけんつめしのマジックアーチャー延命時間はギネスもの。Game5でJACKが採用したのは、Set2Game2,3でX-Bow Masterが使っていたロイジャイ・クエイクデッキ。こういう負けん気は見ていて楽しい。
・Week6 Day1は3試合ともKOH Game5(大将戦)に持ち込まれる大接戦。そして3試合とも下位チームが勝利を手にした。

Match A-19

・グループA首位攻防戦。1位KIX(4W2L) vs 2位DRX(4W2L)。
・Set1　Game1でKIXのスケラにスリークラウン負けを喫するも、対策として吹き矢ゴブリンを入れる判断が当たったDRXペアが逆転でSetを手中に。
・Set2　Match A-3の再戦。前回結果は、Line 0-2 xPedro。
・DRXはKIXにリベンジを果たしてグループ首位に返り咲き。

Match A-20

・Set1　Yugi_artの2v2出場は、2018年S1W4以来(当時CT)。何か仕掛けてきそうな予感的中の、W巨スケクローンデッキ3連投。アリーナは穴ぼこだらけに。
・Set2　HANExHANEは今季1v1初出場。

Match A-21

・Set1　CTペア、トルネロケットを外したり、トリトンで巨スケをタワーに呼び寄せてしまったりと”らしくない”ミスを連発。ワンサイドゲームに。
・Set2Game1　RADの最後の1枚はまさかの矢の雨。小物多めのBenZerの迫撃砲デッキ読みが的中か。
・Week6 Day2は3試合とも2-0決着の短い1日。

Match B-19

・Set1　両チームが1試合に1度しかないTimeoutを使いあう異例の2v2。最終Game3は両軍合わせて3本のロケットが飛び交う物騒な展開に。
・Set3　変則デッキの印象が強いDandelion(OGN)だがテンプレに近い3つのデッキでAll Kill(3人抜き)。今季6人目。Game3のX-Bow Master(OP)はスケバレ処理に毎回手を焼いた。

Match B-20

・Set1　スケラミラー対決をFAVペアが制する。勝利の鍵はフリーズ。
・Set2　Match B-2の再戦。前回結果は、JACK 0-2 iSlaw。
・Set2Game3　JACKの攻防一体の迫撃砲設置、その防衛をかいくぐってバルーンを届けるiSlaw。最後までどちらが勝ってもおかしくない極上の戦い。

Match B-21

・Set1　Pupu(BE)は今季初2v2出場。2018年S2W1以来(当時ChiefGlen)。
・Set2　KK(GW)、Game1のライトニング、Game2のファイアボールと呪文選択を連続でズバリと的中させる。1v1 Set今季初勝利。

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Youtube archives

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League Information

クラロワリーグ アジア Clash Royale League Asia, CRL Asia
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Youtube(JP)
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Youtube(EN)
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Youtube(CN)
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Youtube(KR)
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クラロワリーグ チャイナ Clash Royale League China, CRL China, CRL CN
Official HP(CN)
https://www.crlcn.com/#/
https://m.crlcn.cn/#/
Official HP(EN)
https://esports-clashroyale.sc.qq.com/en/china/
Live streams(CN)
https://www.douyu.com/topic/CRL
http://www.huya.com/supercell
etc.
Archives(CN)
http://v.qq.com/vplus/c24b81a3ca5cded388e571edd1335386
https://space.bilibili.com/204335848/video

クラロワリーグ ウェスト Clash Royale League West, CRL West
Official HP(EN/DE/FR/ES/PT)
https://esports.clashroyale.com
OGN HP
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