『クラッシュ・ロワイヤル』の公式eスポーツリーグ「クラロワリーグ アジア」(Clash Royale League Asia, CRL Asia) 2019 Season 1 は今週Week9。”天王山” Playoffの幕が開けました。アジアのベスト8が激突し、来週のFinalへ進出する2チームが決まります。
当noteでは、”これを見れば今週のCRLがざっくりおさらいできる”「前編」と、”選手個人成績やBANカード、選手コメンタリーなどCRL関連情報をじっくり網羅したいフリーク向け”「後編」(※翌日公開)との2本構成で、毎週レポート中です。

本日は「Week9/前編」。それでは本編をどうぞ！

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Weekly Report

クラロワリーグ アジア(CRL Asia) 2019 Season1 Week9は、Playoffが開幕。Day1にはグループAの、Day2にはグループBの勝者 各1チームが確定する。来週のFinalへ進むことが出来るのはこのたった2つのチームだけだ。
今週も韓国ソウルOGN e-STADIUMを舞台に、2日間・全6試合の公式戦が行われた。

今週Week9：Playoff(2019/06/22, 23)の「試合結果」はこの通り。

Day1の”グループA代表決定戦”(Match3)は、A1位GameWith(GW) vs A2位Bren Esports(BE)のマッチアップとなり、GWが2-0で勝利。BEは次週の3位決定戦へ。GWは次週のFinalへ進むと共に「WCG」出場権も確定させた。おめでとう！

Day2の”グループB代表決定戦”(Match6)は、B1位Chaos Theory(CT) vs B2位PONOS(PNS)の顔合わせに。Match5に続いてPNSが連勝。次週のFinal進出を確定させて、「WCG」出場権を獲得した2番目のAsiaチームとなった。おめでとう！　レギュラーシーズン最多勝のCTは無念、次週3位決定戦に進む。

Week9終わっての「Playoffトーナメント表」は次の通り。
来週のFinalへ勝ち残ったのは、GWとPNS。日本の2チームによる、昨年2018 S1 Finalの再戦と相成った。

今季のPlayoffがこういった形式で行われることはシーズン開幕時から周知されていたし、筆者も分かったつもりでいた。しかし全然理解できていなかったことをLiveを観ながら思い知らされた。
いつになく表情の硬い選手に、勝利に感情があふれ過ぎてしまう選手。普段しない連係ミスが発生し、あれほどの名手が呪文を打ち間違える。「勝ちつづければAsia優勝！」「しかし、負けたらシーズン終了」この呪縛と重圧が想像以上に選手たちを絡めとっていた。
アジアのベスト8が集ったPlayoffトーナメントの2日間6試合で、6つの敗北が生まれ、その敗北は即わち今季優勝への望みが絶たれることを意味した。なんという残酷な2日間か。そして、その過酷な状況で足掻き戦う選手たちのなんという眩しさ！

手元のメモでは、Youtube Liveの同時視聴者数は4つの公式チャンネルで最大時、JP 22,000人、EN 5,000人、KR 1,000人、CN 1,700人にまで達した。涙に暮れた選手たちが上を向けるようになったら思い出してほしい。貴方たちの戦いを見届けたいと世界中から集まり、一喜一憂し、心を動かされた人の数がこれだ。勝者にも敗者にも、ただただ感謝の拍手を。

Weekly MVPs

今週のMVPsはPNS 2連勝の立役者、RAIKIJONES & RADの2人。
そして、特別枠として「負けたらシーズン終了」の試合でプレッシャーに打ち克って勝利を手にした選手たちを。

1. RAIKIJONES & RAD (PNS)

今週Week9、RAIKIJONES & RAD組はP.O. Match5のSet1(2v2)に先発し、2-0勝利。RADは同MatchのSet3(KOH)にも先鋒として登場し、All Kill(3人抜き)を達成。RAIKIJONESもまた、続く試合Match6で今度はSet2(1v1)に先発し、あのBenZer (CT)を2-1で破った。
「負けたらシーズン終了」の重圧に何かがいつもと違う選手たちが多い中、彼らはいつも通りの笑顔（絶対にいつも通りのはずがないのにそう思わせてしまうことの凄さ！）でプレイした上、いつも以上の結果を出してしまった。その自信はおそらく、入念な準備とトレーニング量に裏打ちされたものにちがいない。おめでとう！

2.[Special] 「負けたらシーズン終了」のGameで勝利した選手たち

yugiart(TLN) / P.O. Match1 Set2 Game3 ▲
A4位OPGがMatch勝利へあと1Gameと迫ったこの試合、X-Bow Master(OPG)は自身のプレイヤー名の由来となったカードであるクロスボウのデッキを選択。しかし、yugiart(TLN)のメガナイトラムデッキがその攻撃をタワーへ届けさせない。yugiartがこのGameに勝利し、TLNは窮地を脱した。

X-Bow Master(OPG) / P.O. Match1 Set3 Game3,4,5 ▲
シーズン不調だった実力者Xiake(TLN)が面目躍如の2連勝をして、TLNがMatch勝利に王手をかけたGame3。登場したのは、OPGの大将 X-Bow Master。「負けたらシーズン終了」という絶体絶命の3連戦を3連勝し、何と逆転All Kill(3人抜き)を決めてのけた。昨年の「クラロワリーグ 世界一決定戦2018」でもそうだったが、彼の精神力はちょっと底が知れない。

Legend(KIX) / P.O. Match4 Set2 Game3 ▲
B3位KIXがチームの強みであるSet1(2v2)を落として迎えたSet2(1v1)。両者Gameを1つずつ取り、B4位OGNが勝利へあと1Gameという状況で迎えたGame3。TNT(OGN)がここで採用したデッキはGame1で負けた際に対戦相手Legend(KIX)が使っていたゴブ小屋オーブンデッキ。一方のLegend側はペッカラムにザッピーを加えたあまり見ない変化球デッキ。「相手の想定外を突こう」という化かし合いはLegendに軍配が上がった。

Dandelion(OGN) / P.O. Match5 Set2 Game3 ▲
PNS側は2019 S1に一度もSet2(1v1)先発起用のなかった天GOD、OGN側は大方の予想に反してエースTNTではなく新人Dandelion、という異色の顔合わせとなったこのSet2。Gameカウント1-1とOGNにとって後のない状況で迎えたGame3は、互いに雪玉交換した後は”おみあい”状態になる重い立ち上がりに。ゲームが動き始めた残り1分のエリクサー2倍タイムに、Dandelionが繰り出したのはなんと見習い親衛隊。この日唯一となるタイブレーカー判定に持ち込まれる接戦を制したのはDandelionだった。

Next week, last week

次週Week10の試合予定は、最終戦6/29(土)の1日のみ。決勝戦Finalと3位決定戦が予定されている。Finalは言わずもがな2019 S1のアジア王者を決める決戦、3位決定戦は名誉と共に「WCG」出場権を争う一戦となる。

当noteではこの最終決戦の見どころについて、データたっぷりの特集記事を現在鋭意準備中（明後日アップ予定）。GW vs PNS の大一番を、準備万端で一緒に満喫しましょう！

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CRL World News

1. CRL West、S1-W4（2019/06/19～06/23）

「クラロワリーグ ウェスト」(CRL West)は、Week4(2019/06/19～06/23)が終了した。Week2・Week3に続き今週Week4もハイペース開催で、3日で4試合・4試合・5試合が行われた。このペースが続けば、Week6(07/03～07/07)にはS1が終わることだろう。今週もシーズン全体日程は公表されなかったが、これはS1に関しては今後も発表されないパターンの可能性が高そうだ。

CRL West - Week 3 Recap ▼

2. CRL China、2019 S2からのドラフト制度導入を発表（2019/06/20）

06/08にS1(春季)が終了し、08/16のS2(秋季)開幕までオフシーズンに入った「クラロワリーグ チャイナ」(CRL China)だが、06/20に大きな発表があった。ドラフト制度の導入である。
ドラフト制度とは、日本ではプロ野球などでお馴染みの”新人選手との交渉権獲得制度”のことだ。CRL China版ドラフト制度は、①エントリー、②オンライン予選、③オフライン予選（②の勝者と各チームからの推薦者）、④ドラフト（下位チームから順に指名）、⑤トレード（選手移籍）という流れで実施される。今後CRL Chinaの各チームは新人選手をこのドラフトからしか獲得できないことになる。

既存プロスポーツの場合、ドラフト制度導入の主な目的は、選手の契約金高騰を抑えることとチーム間の戦力均衡にあったとされる。CRL Chinaの狙いもおそらく似たところにあるのだろう。特に後者の課題は急務だ。この新たな一手がリーグにどういう変化をもたらすのか、注目していきたい。

3. CRL Asia、Playoff・Finalに向け盛り上げも本格化

CRL AsiaのPlayoff(06/22,23)とFinal(06/29)に向けて、盛り上げも本格化し、様々なキャンペーンやイベントが進行している。
クラロワ公式からは「クラロワリーグ アジア フレームをアイコンに設定してプレイオフを応援しよう！」キャンペーン(06/21～06/30)に加え、「今から見始める人のためのクラロワリーグ アジア2019解説」「クラロワリーグ完全攻略！クラロワリーグを追うブロガーさんをご紹介！」などのCRL Asia情報が発信された。
株式会社ドズル主催のパブリックビューイングも、第3回となる大阪会場がFinal(06/29)に予定されている。定員200名は過去3回中最多だが、既に埋まってしまってキャンセル待ちの状態だそうだ。

CRLファンの皆が皆これらのキャンペーンやイベントに参加できるわけではないが、おもいおもいの立場でやり方で、大一番に臨む選手たちを応援できたら素敵だと思う。自分にどんな応援が出来るか考える時間や準備する時間もまたクラロワリーグの一部であって、これまた楽しいものなのだ。

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Media reports

Dozle's Commentary

CRL Asia 2019の「名誉アンバサダー」ドズル氏のコメンタリー付きリプレイ動画シリーズを今週もご紹介。いつもはその週に行われた試合から好カードがPick upされるこのシリーズだが、今週はPlayoffに向けた特集企画として、レギュラーシーズン全体から名シーンのふりかえりが行われた。見てるうちに自然とPlayoffへの期待感が高まってしまうナイスな企画だった。

Playoff 直前ふりかえり ▼

Playoff の試合から ▼

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League Information

「クラロワリーグ アジア」Clash Royale League Asia, CRL Asia
Official HP(JP/EN/CN/KR)
https://crl-asia.com/jp/
Youtube(JP) クラロワリーグ アジア
https://www.youtube.com/channel/UCtECyE5fuzAqMi1zNLnttIg/featured
Youtube(EN) Clash Royale League Asia
https://www.youtube.com/channel/UC93yASowKvnrUpvWsCe4F7A/featured
Youtube(CN) 皇室戰爭職業聯賽 亞洲賽區
https://www.youtube.com/channel/UCpmxCb5IK9HrN91zqGIt20w/featured
Youtube(KR) 클래시 로얄 리그 아시아
https://www.youtube.com/channel/UCHckjM64zrnMdB-D8cvuPew/featured

「クラロワリーグ チャイナ」Clash Royale League China, CRL China, CRL CN
Official HP(CN)
https://m.crlcn.cn/#/
https://www.crlcn.com/#/
Official HP(EN)
https://esports-clashroyale.sc.qq.com/en/china/
Live streams(CN)
https://www.douyu.com/topic/CRL
http://www.huya.com/supercell　　　etc.
Archives(CN)
http://v.qq.com/vplus/c24b81a3ca5cded388e571edd1335386
https://space.bilibili.com/204335848/video

「クラロワリーグ ウェスト」Clash Royale League West, CRL West
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https://esports.clashroyale.com
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Good game !