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ポンコツ老中御一行三浦半島漫遊記。

JR横須賀線「逗子駅」に11:06着。
葉山在の友だちの車に乗り込む。

早速、本日の旅程確認なのだが、ぼくらは昼飯をどうするのかという命題からディスカッションを始める。

葉山の魚屋さんがやっている食堂はどうだ?
刺身も、煮つけも美味い。
金曜日といえども行列は覚悟しなければならない。

「人気店だからだろうけど、何かと店のルールがあって、ちょっと煩わしいからなぁ...」と、葉山在、柔らかく選考外へ。

とりあえず車を走らそう、駅前に長居は無用だ。

葉山在が気を利かせてくれて、ぼくらが三十代のころ、今から三十数年前に十七、八年住んでいた家の側を通てくれた。

逗子海岸の東端を切るように流入する田越川まで数十歩、海岸までは5分の戸建てに住んでいた。
紫陽花が咲く庭に仲間たちとベランダを手造りしたことを思い出す。

バス通りから狭い路地を入ったその家はすすけてはいたが、まだ頑張って建っていた。

折角だからと、「湘南国際村」に登ってその先を考えることになった。
ここのつつじは見ごたえがあるのだが、まだその季節ではなく研究所のビルと、当時「億」はくだらないと言われた住宅がひっそりと佇んでいる。

三浦半島にやって来て、車もあってとなれば”シーサイド・ドライブ”じゃなかろうか。

昼飯は三浦漁港でマグロにして、ちょっと寄り道して城ケ崎公園ってのも手だ。

しかし、レィディふたりは景色より食欲優先だ!と譲らない。
こちらも異存はないので葉山在の手帖にある「鮨屋」へ。
海鮮丼、中トロ握り、抜群に美味かったが、食欲に押されて写真撮らず。

さて、お腹もいっぱい!
いざ、城ケ島へ。

城ケ島公園から遠景を望む。島影は伊豆大島

ここらで”ポンコツ老中御一行”についてー

葉山座の車中トーク。
「昔は、老後暇になったら、あれもやろう、これもやろうって考えてたけど、俺たち、とっくに老後に突入してて、今、老人期の真っ最中、”老中”なんじゃないかぁ!」って。
車中四名、即座に納得。今後、我らの遊び時間を、老中御一行隠密旅とか、老中御一行漫遊記と呼ぶことに相成り候。

公園から、閉鎖されて取り壊し工事中の「城ケ島京急ホテル」へ。
と言ってもお目当てはホテルの前のきれいな海岸。

同乗四名、ホテルのラウンジで飲んだコーヒーの味がどうだった、いやこうだったと勝手に言い張るが、どれも微妙に食い違っていて埒が明かない。

旧城ヶ島京急ホテル前の岩場。

老中御一行は、夕陽を追いかけて葉山御用邸方面へ向かう。

予約した今宵のレストラン開店までの暇つぶしに「県立近代美術館・葉山館」のラウンジへ罰当たりな御一行。


美術館のラウンジ。
テラス席はトンビ注意で飲み物オンリー。

はぁ~、とひと休み。

美術館と御用邸に隣接する公園の間の小径が良い。

先へ進むと葉山の海。

美術館の屋外経路には彫刻が展示されている。
その中に、ジャコメッティかと見紛う作品があった。
これが切なくて、なかなか良いのだ。


イギリス人彫刻家/アントニー・ゴームリー作

さて、時は来た。

葉山在の自宅に車を置いて、バスで逗子商店街へ。
なんでこんなに混んでるんだ!と思ったら平日の帰宅時間帯であった。

逗子郵便局前でバスを降りる。
商店街の外れの路地に入っていくと住宅の並ぶ一角に、ああ、懐かしい店構え。
三十数年前と変わらずエントランスにレーシングカーが飾られている。

イタリアンの名店「Katsu's(カツズ)」。
ぼくらの逗子暮らしを、本当に豊かにしてくれた美味しいお店。

とりあえずのビール!

まず口に放り込んでしまうので、これからの写真がみんな食べ掛けだ。

アスパラガスのフリットはお代わりだ。


新鮮なお刺身がのったサラダは必ず頼んでいた。


小坪のサザエのパン粉焼き。


ワインは3,4本くらいと可愛いもんだ。
春の山菜フリット。ひとつ欠けてるのはぼく。
朝堀筍の醤油焼きを追加。
自家製からすみが絶妙。

このあたりまでは写真に収めたのだが、あとは、もう...

楽しい一日旅は過ぎゆき、次回の老中漫遊記は、葉山在のお家のベランダにオーバーハングしてくる桜の枝に触りながら花見の宴。

五月には、長崎、天草、五島列島お調べ旅と決定と、なにかと忙しい老中職なり。

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