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デザインと心理学 その4

その1その2その3はこちら。

株式会社カチップ、デザイナーの登坂です。
今回も以下書籍から気になったもののご紹介です。

[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインの技法61

私は現在「Momentum」というアプリで自分が習慣化したいことを記録しています。「体重を測る」とか「青汁を飲む」など、毎日していきたいことを登録して、達成できた場合はチェックしていくという単純なものですが、これが結構効果的なんです。ポイントは、達成できなかった場合も記録するというところで、未達成を表す真っ赤なしるしが続くと、こりゃいかんなと奮い立たせられます。そんなわけで、今回は以下をご紹介します。

宣言効果 / Goal Setting
宣言効果とは、目標などを言葉などとして発信することで、言ったことを守らないといけない、という心理が働くことや、それが潜在意識に刷り込まれることで、その目標が実現できると思えてくるといった効果。学習能力工場や成果達成のために目標を設定することの具体例の一つと言える。
(『[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインの技法61』72pより)

これは、自分の内的な目標を外的に「宣言(記録、言明するなど)」して、モチベーションを維持する」といったもので、前述のMomentumのように記録として「宣言(=可視化)」することによって継続につながったり、「今年は○○を目標にする!」など周囲に公言することによって「もう周りに言っちゃったんだから後には引けないなぁ」という一種の外圧によって継続を維持します。特に後者においては「SNSでシェアする」行為との関係で注目されています。

継続的な使用を推奨する商品(健康食品、ダイエット商品、トレーニング器具など)と、購入後〜使用期間におけるSNSなどでのシェア(宣言)は、消費者側としてはSNSで「宣言」することで継続の動機づけ・モチベーション維持に、販売側としては商品の継続的な口コミ的プロモーションになるので、一石二鳥です。ただ、特にダイエット商品などは、使用していることを他人に知られたくないという場合もあるので、ただ単にシェアを促すだけではなく、「シェアするだけで○○キャンペーンに応募可能!」とか「シェアするだけで△△ポイント進呈!」など何かしらのメリットを付加する必要があります。

それではまた。

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