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ドラゴンエイジ編集者にキャリア入社について聞いてみた

長期インターン生がインタビュー

漫画編集者として2社経験し、現在『月刊ドラゴンエイジ』編集者として働かれている方に、KADOKAWAキャリア入社のリアルについてお聞きしました。

インタビュー紹介

井上慎太郎さん(コミック編集者)
『月刊ドラゴンエイジ』編集者として、主にコミカライズを手がけている。
漫画編集者として2社経験し、KADOKAWAへ入社。

Q1.現在はどんなお仕事をされているのですか?

ドラゴンエイジ編集部という編集部で、主にコミカライズ作品を担当しています。

ドラゴンエイジ編集部は、『月刊ドラゴンエイジ』『ヤングドラゴンエイジ』といった雑誌を主軸に、『カドコミ』や『ニコニコ漫画』で公開されているコミカライズ専門の『ドラドラふらっと♭』といったWEB媒体でも作品を公開しています。特に、WEB発ファンタジー小説ジャンルのコミカライズで黎明期から作品を作っている部署なので、「原作を元に漫画化する」といったコミカライズに強い部署になっています。

ーコミカライズから発信するまでの流れを教えてください。

「コミカライズ班」という班が編集部内にあり、その班に所属する担当者が原作となる作品を探します。原作の対象には、KADOKAWAが得意としている小説はもちろん、社内外のさまざまな作品が含まれています。各担当者がそれぞれ話題の注目作品や新しい作品を探してきて、「これを漫画化したら面白い!」と思ったものを提案し、企画として検討します。

その後、原作元と交渉をしてコミカライズ化に許諾をもらい、作画を担当していただく作家様を探して決めていきます。あとは作画作家様・原作者様・原作担当者様と相談しながら漫画を制作していき、しっかりと準備が整えば連載開始となります。

Q2.前職はどういったお仕事だったのですか?

じつは前職でも似たような業務に携わっており、主にアニメやゲーム作品を原作としたアンソロジーコミックを担当していました。

アンソロジーコミックというのは、原作元の会社様などから正式に許諾を受け、その作品を題材とした複数の読切漫画を収録したコミックスです。原作のファンはもちろん、まだ知らない人にも作品の魅力を伝えられるような漫画を作っていました。

私自身が元々アニメ、ゲーム、ライトノベルなどが大好きなオタクだったので、自分の好きをそのまま仕事にしていた感じですね。

ーちなみに、現在担当されている作品は何本なんですか?

今は7本です。

ー全然違う物語を7本持っているのって、頭ごちゃごちゃになったりしませんか...?

確かに、一度にすべての作品のことを考えると混乱しそうになります(笑)

最初の読者として担当作品としっかり向き合えるよう、毎回ある程度の切り替えが必要ではありますね。ですが、これでも部内では担当作品が少ないほうなので、まだまだ作品数は増やしていきたいです。

ー現在のお仕事をされる上で、一番大変なことは何ですか?

良い原作作品・良い作家様と巡り合うために、どれだけ早くアプローチ出来るかといった「スピード」の部分は大変かもしれません。

現在コミカライズという作品形態は、出版社でない会社の方々も手掛けられている人気のジャンルです。そういった同業の方々にも負けないよう、常にアンテナを伸ばしながらも今の担当業務をこなしていくバランス感覚が大事なんだと毎日感じています。

Q3.なぜKADOKAWAに転職しようと思ったのですか?

前職で「原作作品の魅力を一人でも多くの読者へ届ける」ことを続けてきた中、メディアミックスにより強い、より力を入れられるような会社に場所を移してチャレンジしてみたいという思いがありました。

KADOKAWAは、非常に魅力的な原作を数多く抱えています。他社様の作品をお預かりして漫画化することがメインだった前職と違い、フットワーク軽くさまざまなメディアミックスが出来る強みがあります。自分の経験を生かすには最適な会社だと考えました。

Q4.KADOKAWAで働いていてよかったことは何ですか?

作品を作る上でのことよりも、大きい会社ならではのところで恩恵を感じているかもしれません。特に、間接部門が細かく分かれており、それぞれの担当者が専門分野でしっかり力を発揮されていることは素晴らしいなと思います。

編集者は意外と「編集」だけの業務が出来ず、いろいろ兼任しないといけないことが多くあります。例えば、自分の作品についてSNSを使い告知を行うことがあります。そういった際、SNSなどの「分析」を専門で担う部署にどうすれば良いのか相談ができます。

自分が中途半端な知識であれこれやろうとするより、現在の流行などを踏まえた専門的な提案を頂けるので、スペシャリストが多いのはKADOKAWAの特徴だなと思います。

ー自分が本当に集中しなければいけない仕事に注力出来るのが強みなんですね。

編集者だけでなく、専門性の高い人々が力を発揮して互いに支え合い、魅力的な作品を一人でも多くの読者へ届けるために一緒に働けていることは大きな強みですね。

Q5.何をモチベーションにして働かれているのですか?

大きく分けると2つあります。

1つ目はエゴに近いですが、自分の「好き」や「面白い」を他の方にも届けたいという思いがあります。コミカライズだと原作作品を探すところから始まりますが、原作を読んだり遊んだりして「これは面白いな!」とか「これは魅力的だな!」と思った作品を、他の人にも楽しんでほしいんです。オタクの性かもしれませんが(笑)

2つ目は、一緒に仕事をしてくれる作家様への思いがあります。今の世の中は、作品を発表する場所がかなり増えています。そんな中で、自分と一緒に仕事をしてくれる作家様がいるのはとても貴重なことだと思っていて、「井上さんと仕事がしたい」と言ってくれている作家様の気持ちとか、頑張ってくれている作家様の期待に応えてあげたい、という部分が大きいですね。

Q6.未経験者で入社された方はいますか?

ドラゴンエイジ編集部にも、未経験の方が入ってくることはありますね。

ー編集未経験の場合、先輩がメンターとしてついて、知識やスキルを教わりながら、少しずつ育成するのですか?それとも最初から企画を求められるのですか?

ドラゴンエイジ編集部は、少しずつ教えていきながら育成する形を取っています。もちろん、その中でも「出したい企画があれば遠慮なく出していいよ」という感じなので、入社して最初の時期は全然企画が出せないといったことはないです。

ー未経験の方でも、先輩に教えていただきながら企画も出せる体制は整っているんですね。

未経験だからといって、企画に忖度はありません。先輩が仕事に追われて教えてもらえず、一人でなんとかしなくちゃいけない、という会社もほかではあるかもしれませんが、KADOKAWAは「どんな人でもしっかり一人前に育てよう」という体制が整っていると感じています。

Q7.入社を考えている方に一言メッセージ

経験者の方にも、未経験者の方にも共通して言えることですが、KADOKAWAには自分の力を発揮できる環境が整っていると思います。

「やりたいこと(欲)」をちゃんとやらせてくれる環境はあると思うので、自分の中で「やりたいこと」があれば、まずは遠慮なく門を叩いてほしいですね。自分の「欲」をぶつけてほしいです。

ーちなみにどんな方がコミック編集者に向いていますか?

いろいろな考え方がありますが、私自身は「こだわりの強い人」かなと思います。自分の欲望や、やってみたいことに対してしっかりと信念があって、それを粘り強く叶えていく人が向いていると感じます。そこが作品作りにも大切になってくるのかな、と。

自分を例に挙げると、コミカライズは原作となる作品が存在しているので、「まず原作のファンに納得してもらうものを作る」というのが自分の信念としてあります。「神は細部に宿る」ではないですが、自分も原作のファンとしてコミカライズに携わらせていただくので、作品の魅力を伝えるためには小さなことまでしっかりと拘りたいと考えています。

※記事内容は、取材当時(2024年2月)のものです。
〈取材・文 / 西川宗汰〉


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