「ISO 9241-11」ってなに!
新卒デザイナーのカドクラです。
トレーナーのUさんに「ISO 9241-11についてnote書いて」と言われたので、現在書いている次第です。正直まだ暗号でしかないので、自分の中で噛み砕いて記していきたいと思います。
まず「ISO 9241-11」の存在を知りたい方はこちらをご覧ください。
上のサイトは、何を言ってるのかよくわからなかったので、こちらの2サイトを参考に解釈していきます。
あの暗号の読み方
「ISO 9241-11」=「ISOの9241の11コ目」
「ISO」は国際規格のことで、世界共通の基準です。その基準の「9241」という項目の「11」番ということを示した暗号です。
国際規格があれば、国内規格もあります。国内規格では「JIS Z 8521」が同じ内容の項目です。
あの暗号の中身は「ユーザビリティ」
「ISO 9241-11」が示しているのは、「ユーザビリティ」の基準です。
ユーザビリティとは一般的には「使いやすさ」と言われますが、「ISO 9241-11」では、
ユーザビリティ:特定の利用状況において、特定のユーザによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い。
・有効さ:ユーザが指定された目標を達成する上での正確さ、完全性。
・効率:ユーザが目標を達成する際に、正確さと完全性に費やした資源。
・満足度:製品を使用する際の、不快感のなさ、および肯定的な態度。
・利用状況:ユーザ、仕事、装置 (ハードウェア、ソフトウェア、および資材)、ならびに製品が使用される物理的、および社会的環境。
と定義されています。
ちなみに「JIS Z 8521」では、
ユーザビリティとは ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用の状況下で、指定された目標を達成するために用いられる際の有効さ、効率及び満足度の度合い。
として定義されています。
「ユーザビリティ」を図解
「ISO 9241-11」の定義を図にするとこんな感じです。
プレイヤーが、あるフィールドでスタートからゴールまで行くとします。
スタートからゴール(目標)までのフィールド環境が「利用状況」です。
ユーザがスタートしてからゴールするまでに関わる要素が「有効さ」「効率」「満足度」です。
これらの要素の上で測られるのが「ユーザビリティ」です。
前提 2つ
1.ゴール(目標) → 意図した結果
「設定したゴール地点」
2.利用状況 → 物理的&社会的環境
「ゴールまでにどのくらい障害があるか」
尺度 3つ
1.有効さ → 正確さ・完全性
「どのくらいちゃんとゴールまで行ったか」
2.効率 → 費やした資源
「どのくらい最短経路でゴールまで行ったか」
3.満足度 → 不快さのないこと
「ゴールまででどのくらいマイナスな感情を持ったか」
ユーザビリティとは
特定の利用状況において、特定のユーザによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い。
図のように言い換えると
「あるフィールドで、あるプレイヤーがゴールまで行くときに、どのくらいまで行けて、どのくらい最短で、どのくらいマイナスなことを思ったかの度合い。」
定量的ユーザビリティテストでは、この、有効さ・効率・満足度といった度合い=UIの品質を測定します。
まとめ
今回「ISO 9241-11」を噛み砕いてみましたが、これは私の理解です。あくまで参考程度に。
ISOのサイトはこちら。
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