あなたはDTMの作業中に、マスターにリミッター/マキシマイザーを挿しますか?

昨日からこんなアンケートを取っていた。

僕の予想では挿さない人の方が多いだろうな、と思っていたのでこの結果は意外だった。勿論僕のフォロワー周辺の方限定の数字になるから、必ずしも正確ではないのだけれど、それでもやはり一定数はいるようだ。そこで自分なりに、作業中にリミッター/マキシマイザーを使用するメリット・デメリットを考えてみた。


リミッター/マキシマイザーを使うメリット

・完成に近い状態をイメージしながら作業できる

リミッター/マキシマイザーを挿せば、とりあえず音圧はある程度上がるので、マスタリングが完了した完成状態にある程度近い音でモニタリングできる。こうすることで現状で完成するとどんな音になるのかのイメージがつかみやすい。

・テンションが上がる

DTMでの作業とは苦痛と苦難と苦悩の連続である。並の集中力ではなかなか完成しない。そこでDTMerは、様々な手段で作業に対するモチベショーンを確保しようとするわけだが、その1つに「大きい音でモニタリングする」というものがある。人間は大きな音を聴くと不思議とテンションが上がるもので、その手っ取り早い方法としてリミッター/マキシマイザーを使うのは十分にありえるだろう。


リミッター/マキシマイザーを使うデメリット

・音質が変化する

これはリミッター/マキシマイザーを使う以上、しょうがないことではあるが結局波形を潰して音圧を上げているため、多少なりとも音質は変化する。なるべくフラットな音で作業する必要がある場合(例えばクラシックのようなダイナミクスが大きい曲)にはむしろ使うべきではない。

・うっかりマスターに挿しっぱなしで書き出してしまう

僕自身もよくやらかしてしまうのだが、2mixを作成する際、リミッター/マキシマイザーを挿していることを忘れて、そのまま書き出してしまうことは意外にある。その場合にはもう一度書き出しをしなければならないので面倒だ。


まとめ

ざっと思いついたものでこんな感じだけど、どうだろう。個人的には音質変化に目をつぶれば、リミッター/マキシマイザーを挿すのは結構アリなんじゃないかと思う。音質に関してもコンプとか使えばどちらにしろ同じようなものだし。生音が中心の楽曲ではまた違うのかもしれないけど、参考の一つになれば幸いです。

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