角野 信彦

コミュニティや好きなメディア&コンテンツについて書きます。コルクの「数字の編集部」/コルクラボ/幻冬舎/ライブドアパブリッシング, マンガHONZ, マンガ新聞の立ち上げ/大前研一のBBT大学「ベンチャー研究」非常勤講師。管理会計・アメーバ経営の研究と実践が趣味。

『ボヘミアンラプソディ』と限られた人生の物語

『ボヘミアンラプソディ』を、深夜の歌舞伎町のTOHOシネマズで、「Dolby Atoms」っていうすごい音響の劇場で見た。見る前は『オペラ座の夜』で「ボヘミアンラプソディ」がシングル・カットされて9週連続の1位を取るところがピークになるのかと思ってたんだけど、『LIVE AID』のシーンがピークになっていた。残念なのは「We will rock you」が時間の関係なのか、『LIVE AID』のシ

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さらけだすこととコミュニティ

コルクには行動指針というのがあります。

このなかで、「さらけだす」という部分の質をどうやって高めていくかを考える、という話をコルクの会議で佐渡島が話していました。多分、コミュニティについて考えるときも、メンバーがお互いを知り、なにで貢献できるかを考えるために「さらけだす」という自己開示の質を高めることは重要だと思います。そんなことをちょっと考えてみました。

山本七平の『ある異常体験者の偏見』を

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巨大病院の院長が犯罪を犯してでも創りたかった未来とは『銀行渉外担当 竹中治夫 大阪編』

「命だけは平等だ」と言った徳田虎雄という男をご存知だろうか。彼は徳洲会という日本最大の医療法人のトップで、医療界を自分の意思で改革しようとした寵児でもあった。過去形を使ったのは、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)で病床にあるからで、徳洲会事件と呼ばれる選挙違反事件での親族の逮捕・退任や内紛による側近の解雇で彼の影響力がどこまで残っているかはわかっていない。

彼が医師会と闘うために政界進出し、医療過

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『カメラを止めるな』を見てオザケンを思い出す。

小沢健二さんの『Life』というアルバムに入っている「いちょう並木のセレナーデ」という曲があるんですけど、この曲のことを1995年の「月刊カドカワ」で山田太一さんが小沢さんと話しています。

この曲、スタジオ録音なんですが、冒頭で「観客の拍手」が入って、ずっと手拍子が続いています。歌詞の内容は「彼女といろいろあったけど、またヨリを戻したらどうなるだろう?彼女もそういう憂鬱も大丈夫っていったし」とい

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『読書という荒野』と『ベルリン天使の詩』

『ベルリン天使の詩』の話が『読書という荒野』のあとがきに書かれています。ヴァルター・ベンヤミンというユダヤ人哲学者が、ナチスドイツから逃れられずに服毒死し、そのときベンヤミンが持っていたパウル・クレーの天使の絵からインスパイアされてヴィム・ヴェンダースが撮った映画で、カンヌで監督賞ももらっています。

この『ベルリン天使の詩』では天使というのは「純粋認識者」の象徴、人間は「実践者」の象徴として描か

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12人がリンチで殺される原因「総括」という言葉はどうやって暴走したか?『レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ』

『レッド 1969~1972』全8巻の続編で、連合赤軍の山岳ベースでのリンチ殺人からあさま山荘事件までを描いたのが山本直樹『レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ』である。

この1巻では、山岳ベースでの2人目の被害者、高千穂(進藤隆三郎)と3人目の被害者、薬師(小嶋和子)が亡くなる様子と、黒部一郎(加藤能敬)と天城(遠山美枝子)がリンチにかけられる様子が描かれている。当然のことながら、前作に続

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