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システム手帳を自作する

しました。


買おうと思うまでの話

最近またシステム手帳欲が湧いてて、その中でもprotterほしい〜〜〜〜ってなってました。

この「プロッター」ってのは株式会社デザインフィルの作ったシステム手帳。デザインフィルのレーベルとしては、文具民なら一度は使ったことがあるであろうカジュアル系ブランド「midori」、ビジネスシステム手帳「ノックス」、やはり文具民なら一度は使ったことがあるであろう「トラベラーズノート」などが有名です。

そもそもトラベラーズノートっていうのがシステム手帳のバイブルサイズとミニ6サイズを綴じノートにして高級革のガワバインダーつけて、既存ブランドのノックスと真逆の層にシステム手帳めいたものを販売するスタイル。(トラベラーズノートのカバーも自作したことある)

で、プロッターはさらにトラベラーズノートから派生した雰囲気なんだろうな、という、革一枚で作られたシンプルなバインダーとひたすらにおしゃれなリフィルが特徴です。

システム手帳はページリセット癖のある私には最適なんですが、いかんせんカバーがごつくてでかくて分厚いから持ち歩くのも開くのも嫌になってしまいがちなんですよね。
なのでこの革一枚でちゃんと要件を満たし、かつ高級感のあるプロッターシリーズ……最高……

でも、高い。
ミニ6サイズだってのに、革一枚なのに、職人が縫製してるでもないのに、19,800円前後。少し安いラインの革のやつでも10,000は余裕で超える。

でも欲しい……わたしはプロダクト自体を気に入らないと使い続けることができない……革一枚で金具が金色なのもいいのに、これ……この価格……

作るか。

というわけで作りました。

作り方と材料を揃える

まず作り方をぐぐりました。こちらが参考になった。というか知りたい情報ほぼ全て入ってました。

この記事で知ったんですね、Protterで使ってる革、普通に買えるんだ?? ていうか革の名前がそのまま商品名だったんだ……

たとえばこの「プロッター リスシオ」は「エルバマット リスシオ」という名前。

「プロッター ブライドル」は「アラバスタ ブライドル」。

当然だけど同じ革使ってるから同じ色してる……

今回私が購入したのはこちら。

店頭で触り倒して一番気になった手触りの「プエブロ」の革です。なんでか商品名がプエブロからマヤになってた。

14,850円の手帳の革が……1,474円で……!

彫刻刀はキャンドゥで

というわけで来ました。色はプロッターっぽさのためにブラウンとかネイビーとかブラックとかそういう……あれか……? というあれと「いやでも自作だし!この水色、モニタで見て買うには博打だけどかわいいし!好きなようにやろう」で水色にしました、結果大正解。これチョコミント製品のミントの色してる。

金具も買いました。プロッターみたいな背中に一枚の背表紙みたいな金属が入るタイプがよかったんですが、それの金色を見つけられなかった(金具は金色がいい)のと背板タイプは一度つけたら取り外せないらしいのでまあいいかとなりました。

作る

作業は小一時間で終わりました。オモコロチャンネル34万人記念配信と同時にはじめて、終了と同時に終わった。

サイズ設計

高さと幅を考えます。リフィルの幅ぎりぎりを攻めたいのでプロッターや愛用中のジャストリフィルサイズバインダーの実寸なども見ながら、リング径、構造、など考えつつ。

今回作成したいのはミニ6リフィル用バインダーです。今B7ノートと連用して使っているんですが、これとできるだけサイズ近づけたいので少しでも幅を狭くしたい。だからミニ6スリム幅リフィルぎりぎりの幅にしたい。そう思って設計していました。

それなのに……あんなことになるなんて……(ヒキです)

型紙を作る

長方形の革一枚なんだし型紙いらんのではと思う気持ちはあったものの失敗はできないので型紙引きました。初回の型紙、サイズ間違えてて(リフィルの高さしか考えてなかった、金具自体はもうすこし高い)型紙作り直しました。よかった。
あと金具とめる位置は厳密にできないと全体がずれるのでそのめじるしにも。

裁断して漉く

型紙に合わせて裁断(でかいカッターでちゃんと切れる)。金具を乗せて折る部分は薄く漉きます。これやらないとぜんぜん折れ曲がってくれない。
最初は参考記事のように彫刻刀でやるつもりだったんですが、そういえばうちにはリューターがあったと思い出したのでそれでがりがりやりました。文明。

カドを彫刻刀の丸刀で落とす。このひかえめなアール、いい

金具をつけて完成

型紙ごと目打ちで穴を開けて、穴を広げて、リベット式の金具をつけて、完成。もう終わった。

触って考えてみる

やっぱり水色に金色金具はよかったな〜〜〜〜! という満足感。落ち着きのあるチョコミントのチョコカラー最高、びびってブラウン✖️アンティークゴールド金具とかにしなくてよかったな、いやそれでも素敵にはなっただろうけど。
薄くてちゃんと紙を守ってくれて色も見た目もサイズも好みなやつがこんなに簡単に……なお材料費2300円(送料込み)です。

ちなみにプロッターはコンパクトさのためにリング径が11mmで、11mm系はリフィルの穴が大きいとすぐバインダーの中であばれてしまうし綴じられる枚数が少ない(一年分のウィークリーとかは無理)なので、13mmの金具にしました。これで年間手帳も綴じられる。

写真で現物の色に近づけるの難しいな

ところでしっかり測ってミニ6のスリムリフィル(幅76mm)に合わせたつもりだったのに、デフォルトリフィルサイズ(幅80mm)にぴったりになっていました。どうして。

カットしようかな? と思ったんですが、メイン使いのB7リフィルはさんだらちょうどよかったのでこれはこれで。
80mmリフィルのほうが選択肢多いし、ていうかプロッターのリフィルも使えるし、これでいいか。

はさめるならいいか
能率手帳も挟むとさすがに無理がある でもシステム手帳にウィークリーとマンスリーつっこめるなら能率手帳は不要になる

今回想定以上にうまいこといったので、また気になってた革でミニ5とかミニ6バインダー使った正方形とかオリジナルで縦開きとか作ってみようかなー。

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