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NISAとかについてまとめるマガジンの記事 4:NISAってなに?

ようやく本題きました。
まずはNISAの名前の由来から。イギリスのISAを「それいいじゃん」って日本政府がパクった制度です。NIPPONでやるからNISA。
ISAってのはindividual saving accout、だそうで、「非課税になる投資用口座」です。

つまりNISAってなんなのか、というのがようやく(記事5本め)にして説明できるんですが、投資で使うと非課税になる特別な口座、ということです。

NISAという非課税口座の強さ

投資には証券会社で作った「証券口座」が必要です。で、この証券口座を国に申請して「あなたのこの口座での投資での利益からは税金とりません、NISA口座認定しました」という認定をもらうんですね。
ちなみに証券口座というのは銀行口座と同じようにいくらでも作れますが、NISAとして認定してもらえる証券口座は一人ひとつだけです。マイナンバーとか戸籍とかと同じく、一つだけ。なので「どの証券会社で作るか」がけっこう重要です。

投資で得た利益は、給与と同じように所得税などを払わないといけません。これが20%。つまり100万円を120万円に増やすことができたら20万円の20%、4万円を税金として払わないといけなかったんです。これがNISA口座を使っての利益だったら、ゼロ

この「利益にかかる税金」がゼロになると、投資でちゃんと利益を取ることがだいぶ簡単になってきます。リスクは少ないけどリターンも極薄なやりかたでも、しっかり増やすことができる
税金取られるとそうはいかないから、リスクを取らなきゃいけなくなって、みんな「貯金でいいや・・・・・・」ってなる。
それだと日本が困るから「もう税金とらないからみんな投資して!!」って制度で示してきたんですね。

つまりNISAやってるとかNISAはじめたとかいうのは省略された言い方で、より正確に言うなら「NISA口座で投資をしてる」「NISA口座で投資を始めた」になります。

ここまでで一応「NISAってなあに」については終了。
あとは補足みたいな話です。

NISAは薄く長い投資に強くなるように作られてる

投資にはいろんな方法があります。株式投資とか不動産投資とか先物取引とかデイトレードとかFXとか。自己投資? 確かにそれもそう。実は一番だいじな投資かもしれないですね。

で、それは置いておいて、NISAを一番活かせるタイプの投資スタイルをざっくり説明します。やりかたはもちろんいろいろあるんですが、多数の投資家が「これでしょ」っていってるやつ。私もそれにしてます。

まあとりあえず投資信託ですね。いちいち株価チャートに張り付いてるのは、基本的には素人には無理。なので投資信託にします。ちなみに投資信託のことを「ファンド」と言います。

さて。
まず、赤髪短髪熱血主人公キャラを思い浮かべてください。
髪が尖っているし、眉毛が太いし、膝が見えてるし、上着が赤いです。
彼をアクティブくんと呼びましょう。文字通りアクティブで、前例はないけどいける! 信じる! みたいな一か八かの勝負に出がちで、大勝利することもあれば大敗もします。短期決戦に強いのですが(勝てれば)、長期で見るとどうなるかわからないというところもあります。バカ勝ちする可能性もあれば落伍者になる可能性もあると。
声は皆さんお好きに考えてください。私は竹内順子で考えてます。

次に黒髪に四角い銀縁メガネのクールキャラを思い浮かべてください。
データキャラです。髪は黒髪でなく水色や銀色でも可です。え? 紫がいい? ああうん好きにしていいよ。

彼をインデックスくんと呼びましょう。インデックス、目次とか目録とか和訳されますね。データに従った行動をします。彼はデータとそこから導き出される判断基準以外の行動を一切行いません。なので「前例のない大勝」みたいなことは無いのですが、負けることがありません。
というか、まあ前例のない事態によって負けることはあります。でも長期的に見ると「データ通りになる」事態のほうが多いので、負けたぶんも長期の「勝ち」で積み上げてトータルでプラスになります。

というわけで、NISAが想定する「長期運用」に向いている投資スタイルはインデックスタイプのファンド、インデックスファンドということです。
インデックスファンドは多少の大事件が起きようと、10年保有していればほぼ確で元本から増えるとされています。
(なおこれが崩壊するような事態の場合、投資とか資産とかでなくサバイバルスキルを磨いたほうがいいような世界になっていると思われます)
各種証券会社がNISA用に用意しているインデックスファンドの中から選びましょう。

この「長期で見ると勝ちを積み上げてトータルでプラスになる」という法則?を「ドルコスト平均法」といい(厳密に言うと違うけどまあそう思ってください)、どんな投資家も最終的にはドルコスト平均法には勝てないと言われています。よくはあるんですが儲かり方が薄いし確定申告が面倒になるのであんまりやってる人いなかったのが、NISAで難易度がめっちゃ下がったということです。ドルコスト平均法については興味あれば調べてみてください。

10年以上前からドルコスト平均法はとにかく今すぐやったほうがいいっていろんなところで見かけてはいても結局調べる気が起きなくてやらなかったんだよなあ……やってればなあ……

ちなみにインデックスくんにもいろんな種類がいます。
彼らが「判断」するための指数っていろいろあるんですが、有名なのは日本では「日経平均」、海外だと「ダウ」とか言います。ニュースなどでふわっと聞いたことあるかもですが、いかがでしょうか。日経平均が上がったとか下がったとか。

インデックスくんが具体的にどういうことをやっているのかというと、めっちゃざっくり言うと「指標にひっかかってきた会社の株を買う、ひっかからなくなった会社の株が手持ちにあったら売る」の繰り返しみたいなかんじです。淡々と。

で、NISAでインデックスファンドを買う際は「この指標は信用できるし間違わないだろ」みたいなのを選ぶことになります。
NISAの一番人気はS&P500のやつですね。

NISAが長期向けである理由とかその成長ヒストリーとか

もともと日本でNISAは始まったのが2014年、そのころは非課税になる期間が短くて「こんなん意味ねえよ」って言われてたらしいです。

が、2018年に「積立NISA」というドルコスト平均法特化みたいな追加ルールが加わった形式になり、さらに2024年から「これで老後資金2000万円作ってくださいお願いします」と国が言ってるとしか思えないかんじの神ルール追加となりました。

NISAで投資につっこめるお金(「NISAの生涯買付額」、といいます)って一人1800万円が上限なんですけど、これと2000万発言合わせると、よっぽどなんだなあという気がしますよね。

なお旧NISAでは「一年で入金できるのは40万円が上限」だったんです。これが新NISAでは「一年で360万円」になりました。
あと旧NISAでは「非課税期間は2037年まで」だったのが「無期限」になりました。

とにかくなんでもいいからNISAやって〜〜若者だけでなく中高年も「今からやってもなあ」とか言わないで今からでもはじめて〜〜というメッセージ性を感じずにいられない。

そういう、「庶民でも少額でコツコツと積立で投資ができるうえに税金がかからない」という性質の口座がNISAとして用意されたということです。

ちなみにNISAでアクティブファンドもできるしなんなら個別の会社の株式売買も一応できます……(新NISAからの制度) 普通にリスク高いし説明すると長くなるけど一応。

まとめ

投資手法については詳しく語れるほどではないのでこのくらいで。
NISAそのものの解説は今回で終わりです。
次回以降はiDeCoとかおすすめ参考書籍とか私が実際どの証券会社で何を買ってるかの話とかします。
モチベがあれば

今までまとめた内容って私がNISA始めるまえに知りたかったことたちです。
書店でNISAの本ぱらぱら見ても「どのファンドを買うか」の話がほとんどで、NISAという制度そのものを噛み砕いて説明してくれたり株式投資の仕組みのこと中学生レベルから話してくれてたりするものが全然見当たらなかったので、同じようなところでもやもやしてる人の理解の助けになればなあと思います。

次回以降はモチベがあれば続くので、noteの本記事のハートマーク押したりとかtwitterで投稿した記事リンクに反応したりとかマガジンをフォローしたりとかの「反応」をいただけると幸いです。


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