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DualShockの「決定ボタン」の位置の不思議

PlayStationで洋ゲーをメインにやっていると、ローカライズの度合いによって決定ボタンが⭕だったり❌だったりして混乱することが多い。WatchDogsは、1が❌決定で2が⭕決定。続けてやると大混乱する。

たしかに最初は、脳の認識が⭕=決定、❌=キャンセルだったので、初めてそれが逆になっていた洋ゲーをプレイしたときに混乱した記憶がある。
しかし今では、そのようにされると却って指が動かなくなってしまった。
ボタンが入れ替わっているだけなのになぜ、とは思うけど、指では❌決定を求めてしまっている。

じゃあ、最初から⭕決定になっている、主に日本のゲームだとどうかというと、これは本当に不思議で、なぜか⭕決定で混乱した覚えがない。
いったい、頭の中でどういう事になっているのか。

記号の意味

そもそも、⭕と❌に対するイメージは、世界共通ではないらしい。
英語設定のGoogle画像検索で「yes symbol(もしくはagree symbol)」でググると、⭕ではなく✔︎がたくさん出てくる。

「no symbol(もしくはdisagree symbol)」でググると、❌もあるものの、多くは丸に斜線の「🚫」がらしい。

2010年の記事ながら、次のようなページを見つけた。

これによると、⭕=決定というのは、やはり日本ローカルの認識であるものの、❌が否定の意味を持つのは共通らしい。
ではなぜ洋ゲーではわざわざ❌が決定になっているかというと、どうやら、下のあの位置には決定ボタン(メインボタン)があるべきである、という感覚なんだそう。
あの位置に❌があることに違和感を感じていた海外のゲーマーは、たくさんいたようだ。

決定ボタンの位置の伝統はいつ決まったんだろう?

日本的認識で見たPlayStationのコントローラーのボタン配置は、任天堂(スーファミ)を受けたものなのかもしれない。

画像はWikipediaより

Aボタンが⭕、Bボタンが❌の位置にある。
ファミコン少年は、伝統的に、Aが決定/Bがキャンセルと身についているはず。
SNES(海外向けスーファミ)の画像を見てみたところ、やはりそちらもスーファミと同じボタン配置だった。

一方、西洋のゲーム機というとXBOX。
そのコントローラーは、西洋の伝統に則って、Aボタンが下にあった。
たしかに、XBox360をメインに使ってたとき、ボタンの位置で苦しんだ覚えはなかった。

画像はWikipediaより

ついでに、Dreamcastも、Aボタンは下。

画像はWikipediaより

自分が、ボタン4つが十字に配置されているコントローラーで思いつくのはそれくらい。
しかし、Dreamcastは、常識を作り上げるほど西洋では普及していないような……それでは、「決定ボタンは下にある」という常識はどこから来たんだろう。

スーファミ世代前後で、家庭用ゲーム機で、西洋を席巻したゲーム機というと、SEGA Genesis(メガドライブ)。
コントローラーを見たら、並びこそ横並びだけど、Aボタンが一番手前だった。

画像はWikipediaより

セガサターンも同じスタイル。
サターンは散々遊んだものの、いまいち記憶が曖昧だったので、メガドライブやセガサターンのゲームの説明書を検索して確認したところ、見た範囲では、A=決定という決まりはなく、AとCが同じ機能だったり、むしろCが決定だったり、あるいはAまたはCは使わなかったりと、ゲームによってまちまちだった。

それでは一体、「手前に決定(メイン)ボタンがある」という西洋の常識は、どこから来たんだろう?
PCゲームの方で、なにかあったんだろうか。

自分は別に、ゲーム史の専門家ではないので、ちょっと調べた範囲では、これ以上のことはわからなかった。
なにかこのあたりの歴史について、まとまっているものがあったら教えてください。

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