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75. IoT機器の初期から運用までの設定

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はじめに

何回か前の記事で、ONVIF 対応の C520 WS の設定をしながら、「スマホで WiFi アクセスポイントにつないで初期設定する機器って結構あるよね…」と思ったので、今回から数回に分けて、IoT 機器に WiFi スポット機能を立てて、スマホ等で接続し、IoT 機器を Azure IoT Hub に接続する設定を行い、Azure IoT Hub に接続する IoT 機器上のアプリが通常運用するまでを実際に作ってみることにします。

ゴール

目指すシステムの構成図は以下の通りです。

アーキテクチャ

初期設定の流れは以下の通りです。

Step 1.


Step 2.


Step 3.


Step 4.

開発順序

以下の順序でシステムを組み立てていきます。

  1. IoT Hub に接続する IoT デバイスアプリの作成

  2. IoT デバイスアプリの電源オン時の自動起動

  3. WiFi ホットスポット実装

  4. IoT デバイス登録用 Web サービス構築

  5. スマホアプリ作成

IoT デバイスアプリの作成

このデバイスアプリは、Azure IoT Hub に接続して定期的に生存シグナルを送るとともに、Azure IoT Hub に接続するための情報を設定するための Web サービスも持つこととします。プログラムコードは、Windows 上の Visual Studio 2022 で作成し、テストが終わったところで、Raspberry Pi 上にプロジェクトファイル一式をコピーして実行することとします。

Web サービス用プロジェクトの作成

Web サービスは、ASP.NET Core の Web API 機能を使って実装することにします。Visual Studio 2022 の ASP.NET Core Web API 用のプロジェクトテンプレートを使って、プロジェクトを一つ作成します。

ASP.NET Core Web API プロジェクトの作成

出来上がったプロジェクトにはサンプルとして WeatherForecast という Web API が定義・実装されています。そのプロジェクトをそのまま実行すると、

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