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一級建築士試験_13【試験1ヶ月前】構造の文章問題はなぜ頭に入ってこないのか。

本年に一級建築士試験を控えているみなさん。試験勉強は順調でしょうか。

最近、受験を控える会社の後輩やこのコラムをお読みいただけている方から、「構造の得点に伸び悩んでいる」という相談が多く寄せられています。

そこで今回はタイトル通り、一級建築士試験で重要な科目である「構造」において、得点を伸ばすために「あと一歩必要なこと」に焦点を当てたコラムを書いてみようを思いました。

一級建築士試験の学科試験を一発合格した私が、実際に行なっていた勉強方法(意識したこと)になっております。少しでもお役に立てるかと思いますので、最後までお読み頂けたら幸いです。

【計算問題】これだけは落とすな。

よく言われていることですが、構造の科目において「計算問題」は落とさないようにした方が良いです。

近年出題されている「計算問題」は、複雑なものではなく、より正確に解けるかどうかが問われる問題が多いように感じています。

計算問題は、「計算式」を理解して「流れを暗記」するだけで得点が取れる問題になっています。

「7問」確実に点が取れれば、これほど大きなことはありません。

ミスしてしまうことはしょうがないことではありませが、間違っても「捨てる」ことのないようにした方が良いと思います。

【構造文章問題】なぜ頭に入ってこないのか。

「構造」という科目は一級建築士試験では、「法規」と同様に配点が30点あります。30/125はとても大きな配点で、法規も合わせると約半分の点数が「構造」と「法規」となっているので、ここで点数が伸びないと合格点に到達することは困難です。

せめて「23点」よくを言えば「25点」を「構造」で取ることができれば、合格に近づけると思っても良いと思います。

そうは言っても、「問題文を読んでも言ってることが良くわからない」、「問われていることが頭に入ってこない」と感じる方も少なくないと思います。私はそうでした。文章がややこしくて、素直に解けないことに悩んだ時期もありました。構造の得点が伸びない人の特徴はまさにここで、「文章の言い回しについていけていない」ことが理由なのです。

それではなぜ「構造」という科目はややこしい「言い回し」となっているのか。私はその理由は2つあると考えています。

1つは、「構造設計」の基本は「計算」であり、「計算式」を文章で問題にしようとすると必然的に言い回しがややこしくなるからです。

だから「〜が大きい場合、〜が小さくなる」と言った【大小問題】が数多く出題されるのです。

難しいようですが、このような【大小問題】で問われているのは、結構単純で、「計算式が頭に入っているか」です。

問われた問題に対して、すぐに計算式が頭に浮かぶようになれば、驚くほど簡単に解けるようになります。私はむしろ「ラッキー問題」だと思うようにしていました。

2つ目は「構造」で出題される問題は、建築基準法などで規定された範囲からとなっており、『新傾向問題』が少ない科目でもあります。そのため出題者側としては、毎年同じような問題を避けるために、【同じ問いでも言い回しを変えて出題している】のです。

だから構造は、「ややこしい言い回し」が多くなると考えられます。

「構造」という科目の特徴から、どうやったら点数を伸ばすことができるのかをまとめると、私は下記を意識することだと思います。

①「計算式」を頭に入れて、【大小問題】を確実に取る
②「言い回しの変化」に対応するために、理解を深める

「構造」の特徴を理解した上で、次にどう言った勉強方法が良いのかお伝えできればと思います。

【高得点に必要なこと】「慣れ」と「理解」

私は「構造」において高得点を取るために重要なことは、「暗記」よりも「慣れ」「理解」 だと考えています。

もちろん「暗記」が不要なわけではありません。むしろ【暗記しただけでは足りない】と意識しておいた方が良いとすら思います。

理由は上記の項目に書いたように「言い回しの変化」に対応するためです。

他の科目であれば、「1度解けた問題はやる必要はない」と思っているのですが、「構造」だけは別で「しっかりと理解して解けているか」がとても重要なのです。

そのためにまずは「たくさんの問題を解いて、問題にとにかく慣れる」こと。勉強時間を確保して、正解した問いでも、「理解が怪しいと思ったら、テキストに立ち返って調べる」というのを繰り返すのが最も手っ取り早く合格点に繋げられると考えています。

オススメの勉強法としては、

『常に復習シート』を作ること

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