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自家通販の同人誌をちょっと可愛く包んだ話


 同人誌の通販については、普段から虎の穴様にお願いしています。

 しかしながら今回は頒布開始がWebオンリーであることと、小ぶりながら分厚くなるログ本、ということで、BOOTH通販を選択しました。

 ハマってから1年(未満…)で、こんなに色々な方に読んでもらえてうれしいなあ、という気持ちがあったので、せっかく手元から直接お届けするのだし、と、包装をちょっとだけ凝ってみることにしました。

「大体100均で揃って」「梱包としても十分で」「開けた時キャワイイ!!」を目標に挑んだ、自家通販向けラッピングの記録です。

 写真を色々な時間に撮影したので、明るさが揃っていませんがご容赦ください。

 では早速、進めていきます!


今回送った本


・文庫サイズ、156ページ、背幅14mmの本です。

 1年(未満だってば)のログをまとめたり加筆したり、書き下ろししたりしました。
 ホログラムPPや小口印刷等で可愛く仕上がりましたので、ラッピングも雰囲気を合わせていきたいと思います。

自画自賛したくなるかわいさ
せっかくなので小口も見てください
(おたクラブさんありがとうございました!)

梱包します!


1:本を包む


 自家通販は通常、緩衝材+OPP+場合によって厚紙が主流です。

 しかし今回は表紙がホログラムPPで、緩衝材の跡がべたついて残りそうだったこと、同梱するオマケにホッチキスを使用したことからキズの心配がありましたので、冊子を一度、ペーパーで包もうと考えました。


◆用意したもの◆

・トレーシングペーパー(Seria)
・ラッピング用シール(Seria)
・リボン(ユザワヤ)

セリアのシールは可愛い

 シールはメルカリ系の資材コーナー、トレペは画用紙などの文具コーナーにあります。

 小口印刷がレインボーカラーだったので、透けたら可愛いんじゃない?ってことで、トレペを選びました。
 本の雰囲気によってカラーペーパー、クラフト紙や和紙、あるいはキャラやモチーフを印刷した紙、なんかでもいいと思います。



 まずはトレペを文庫本サイズにカットしていきます。
 100均のトレペはかなり薄いので、カッターの角度に気を付けないとガリッと行きますのでご注意。
 滑り止めのあるカッティング定規がおすすめです。

コクヨの大判マット、カッティング定規
カッターはOLFAが最推し
こんな風に切ります



 次に、トレペと同じ長さにリボンをカットします。
 このリボンですが、100均ではなくユザワヤ(手芸店)で購入しました。

 100均のリボンは柄や色に偏りがあり、長さも少ないためコスパが悪いことがあります。ユザワヤのサテンリボンは10m巻で107円でした。

 手芸店は推し色が見つかる。

質感も良いです



 カットしたリボンの片端をノリで仮留めします。
 ちゃんとくっつかなくて大丈夫です。なんならノリなしでも大丈夫。

取れても平気なノリで



 トレペを裏返し、リボンが下になるように置いたら、いい感じの位置に冊子を置きます。
 閉じたい位置に合わせて調整してください。
 個人的には中央ではなく、少し端に寄る方がおしゃれかなと思いました。

こんな感じ


 位置が決まったら巻いていきます。折り目は軽くで大丈夫です。

結局、リボンは仮止めなしでも大丈夫そうでした



 閉じ口をリボンごとシールで留めます。シールは少し大きめがいいです。

 ここで(リボンこんなに長くなくてよかったな…)と気づきました。
 長い方が安定しますが、横の長さマイナス数センチで節約するのもアリですね。

今回は左に寄せ気味で!
グラデも透けた(リボン巻く前)

2:オマケとカード


 今回は自宅で印刷したシールがおまけでした。
 クリア・クラフト・マステ素材の3種入り。マステ素材のラベル用紙はAmazon、それ以外はSeriaで揃いました。
 こちらのラッピングはOPP袋の上にクラフト紙で口留めを作り、ホッチキスで留めていきます。資材は全て100均ですが、家にあったものを使ったので写真無しで失礼します……。

これをカットして折り曲げ、袋にホチ留め
顔の圧がすごい
こんな感じです


 あいさつ文やアカウント名などを入れて印刷すると、イベントの差し入れなんかでも使えるラッピング方法です。
 ホッチキス針の色で遊ぶのもきっと可愛い。


 次にサンキューカード。
 つけるかつけないか、は人それぞれですが、私はつけたい派なので、こちらもちょっと可愛く仕上げます。

 カードは100均(Seria)の無地ポスカ用紙に印刷してカット。このエンボス地のカードはすごく丈夫で発色もいいのでおすすめです。

 左上にパンチ穴をあけて、イメージカラーのリボンを栞結びしています。リボンはもう少し細い方がよかったかな。

冊子と同じリボンです

 絵描きさんはミニしおりサイズにするとオマケも兼ねられるかもしれないですね。

 なお、オマケやカードは入数分を梱包前に全て用意しておきましょう。
 そしてこの細工は紙やリボンの切れ端が細かいため、かなり部屋が散らかります……いや、私がそそっかしいからか……。


3:OPP袋へ入れる


 OPPってどうしてもおなかぴーぴーに見えちゃう。

 というのは置いておいて、本の包装とノベルティの用意が出来たので、これをまとめてOPP袋へ入れていきます。
 使用したのはこちらの袋。やっぱりSeriaです。ラッピングコーナーにありました。イベントの差し入れで役に立つアレですね。

 ヲタクみんなこれ余らせてることない?
 まだ残ってるの忘れてイベント前に買っちゃったりしない??

幅が良い感じ


 余裕のあるサイズなので、縦に入れると横がかなり余り、横と上の二重で留めなくてはいけなくなりますので、今回は「袋:ヨコ/本:タテ」で入れることにします。

 そのまま使うと折り曲げた時に余るため、袋の上部はちょっとだけカットしました。

これもカッティング定規が便利


 ①で包んだ本とオマケ、カードをセットして袋に入れます。リボンとオマケが見えるように入れると良いです。

袋の口がトレペの閉じ口と同じ側になるように


 裏返して、シールで留めます。
 自家通販ではOPP袋に隙間が出来ないようにテープで留める方が多いですが(水濡れ防止)、今回は更にこの上から梱包がありますので、簡便さ+ビジュアル重視です。

アルミシールめちゃ可愛い
完了!

4:クッション封筒「もどき」


 今回悩んだのが、「封筒をどうするか」でした。

 緩衝材を切るの面倒だなぁ…でもクッション封筒高いし…と思いSeriaをうろつき、見つけたのがこちら。

メルカリコーナーはヲタクの味方


・緩衝シート袋(CDサイズ)5枚入り
・クラフト封筒(角形6号)


 背幅14mmの文庫本を入れても大丈夫そうだったので、OPP袋に入れた冊子を緩衝パックに入れ、それを封筒に入れることで簡易クッション封筒にしてみようと考えました。

 なお、今回は本自体に厚さがあるので、補強用の厚紙は省略しています。

本体がギリ入る


 上が少し飛び出しますが、本体には影響がないので一緒に折り込みます。この緩衝シート袋はシール付きなので便利です。

…いや、ギリじゃね?


 そして封筒に入れます。
 ここで「ヤベェ……」と思ったのは内緒です。

 超ギリギリ。

結果オーライ(冷や汗)


 封筒は上がやや余りましたが、詰めずに通常の折り線で曲げて閉じます。

 ※あまり小さい封筒だと、匿名配送用のラベルが貼れなくなります。特にコンビニ発送の方はA5サイズ以上が良いです。

 そして更にOPPテープを貼って封緘したら梱包完了です!

 ちなみに本当は封筒にサークル名をかわいく印刷しようかと思ったのですが、古の「同人封筒禁止」を思い出してやめました。
 わかる人にはわかるね?

 以上でラッピングは終了です!

5:その他TIPS

・カットしたトレペの切れ端は他のラッピングに再利用できます。文庫本サイズなら帯みたいに巻いても可愛いですので、取っておくと良いです。

真ん中だけでも可愛い
差し入れやプレゼントにも



・冊子本体のラッピングは在庫分をまとめてやっておくと、すぐに発送できるし表面保護にもなります。

ぬい「毎回ラッピング資材出すのも大変だからね」


・100均一のクラフト封筒にはテープ無しが多いので、先に両面テープを仕込むのがおすすめ。梱包スピードがUPします。

もちろん両面テープも100均


・入れてみると思ったより分厚くなることがあるので、資材は最小量を買って試すのが吉です。
シンデレラフィットとサイズオーバーは紙一重なんだぜ……


余談:あんしんBOOTHパック


 匿名配送については既にたくさんの記事があるため詳細は割愛します。

 ただ、多数のコード管理があまりに苦手過ぎる私、スマホであっちこっち画面変えるのも好きではなく、しかし今回は発送の数が割と多かったこともあり、自分が楽で、かつヤマトさんの手を煩わせない策を色々と考えました。

 結果、匿名配送のQRコードを全て「先に印刷」して営業所へ持ち込みました。


◆手順◆

①BOOTH画面で二次元コード発行
②注文番号とコードをExcelへ適当に貼りつけ
※発送分全て繰り返し。
③印刷して1件ごとにカット
④封筒に注文番号を記入
⑤同じ番号のコードをマステで添付

すごく適当 わかればいい


 ここまで仕込んでいくと、営業所では封筒ごとネコピットにかざせば読み込みができるので、スマホの画面を行ったり来たりする必要がなく、素早く処理できました。件数が多い時にはおすすめです。

 ただし、ネコピットに読み込んで終わりではなく、ヤマトの担当者さんは送付状を1件ずつ貼り付けてスキャンし、配送用ラベルを貼る……という作業がありますので、かなりの手間とお時間を頂きます。
 そしてめちゃくちゃ場所を取る。営業所のカウンターってそんなに広くないです。

 他に件数の少なそうなお客様がいる時は順番を譲るなどの気遣いが大事だなあと思いました。

 営業所、意外と人が来るんだよ……!

 なお、今回の発送に行った際、同じようなサイズの同じような件数を出しているお姉さまがいらして、ニコッ……となりました。
 仲間(確信)。

最後に


 以上が今回の内容となります。
 お届けできた方から「開封するのがもったいない」というメッセージをたくさん頂きまして、やってよかったなーという気持ちです。

 自家通販はあくまで本をお届けする手段であり、贈り物ではないため、ここまでする必要はないのだと思います。

 ですが、例えば何かの記念になる本や、表紙依頼やゲスト様への献本、BOOSTを下さった方など、ちょっとだけ手を加えてみると、開けた時に「ワァ…!」とち〇かわみたいな声を出していただけるかも。

 ご紹介した包装は簡単で、資材も全て100均で揃いますので、何かの折にお試しいただければ幸いです。

 今回はここまで。

 お読みいただきありがとうございました。


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