夫婦のプレゼント事情
プレゼントとは時に悲しいものである。
我が家の両親は仲が悪かった。
母がある時から父を嫌ってた。
それは子供からみて明らかだった。
私が20代位の頃
父が母に珍しく高価なアクセサリーをプレゼントした。
私的には世の中の夫婦っぽっくていいじゃん。と思ったが
母は、趣味じゃないと言った。
父のいないところで。
それは当てつけとかそんなんじゃなくて
心から出た言葉だな。と思った。
母的にはこんなに長く一緒にいるのに
私の趣味を全くわかってないことに落胆したようだった。
せっかく選んでくれたんだからありがとう。
とか
気持ちが嬉しいよ。
と言えるのは若いうちだけよ。
と母は言ったけど
そんなことはないと思う。
大切なのはその日までの二人の歩みだったり
日常だったりするんだろうな。
プレゼントはキラキラしていて気持ちが温かくなるものも
あるけれど
逆に寂しさを呼ぶものもある。
ものには意味も価値もほんとはなくて
それに付随する感情が大切なのかもしれない。
と
今日、ふと思い出した。
あの日の母の年齢の追いつきそうな私である。
thanks。
楓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?