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「世界の絶景」 6島 その6 エーゲ海の島々(ギリシャ) 


1.エーゲ海クルーズ

 数多くの世界遺産と、異なる魅力を持つ美しい島々が魅力のギリシャのエーゲ海。
 青い海に美しい街並み、まるで絵に描いたような風景が広がる。
 アイギナ湾に浮かぶ、ポロス島、イドラ島、エギナ島を巡る一日クルーズに乗船した。

 ペロポネソス半島からもっとも近いポロス島は、白壁と橙色の屋根が印象的な家々が並ぶ素朴な島。細い路地を抜けて丘を登ると、エーゲ海の絶景が待っていた。
 別名「芸術家の島」ともいわれるイドラ島。ロバがまだ移動手段として使われる自由奔放な島だ。
 石畳の情緒あふれる路地とエーゲ海らしい色合いの家々が多く、どこを切り取っても写真映えする風景に出会った。
 アテネから近いリゾートとして知られるエギナ島。観光地らしい賑わいを見せる港には、野菜や果物を売る小舟が停泊していた。ギリシャの神殿でもっとも保存状態がいいといわれるアフェア神殿も必見だ。

2. ポロス島

 偉大な作家ヘンリー・ミラーが彼の作品「マーシーの巨像」で賞賛した美しい島、ポロス島は大小2つの島で構成されており、現在は小さな橋でつながっている。

ポロスタウン

 観光拠点となっているスフィリア島西海岸のポロスタウンは、海風が気持ち良いのどかな港町だ。
 白い時計塔のある丘の上からは、蒼色に煌めくエーゲ海とオレンジ屋根の家々が見渡せた。

オレンジ色の屋根がひしめく

3.イドラ島

 イドラ島は島全体に家がびっしりと建っていて、道は狭く、人がギリギリ行き交えるくらいの幅しかない。だから島内は自動車やバイクなどの乗り物は一切禁止されており、港には多くのロバが待ち構えていた。

港ではロバが待ち構えていた

 伝統的な石造りの家々と、その間の狭い石畳の道を馬やロバが歩む様子は、イドラ島ならではの風景だ。

石畳道をロバに揺られる

 このタイムスリップしたような島は、その美しい光景が芸術家たちを魅了しているという。映画「島の女」の撮影中に訪れた女優のソフィー・ローレンもその一人で、この島の鮮やかな色彩と美しい光が彼女の創作意欲をかき立てたそうだ。

鮮やかな色に彩られた島

 この島のもう一つの名物はタコだ。路上でタコを焼いて売る風景は格好の被写体だった。

タコを売る露店

4.エギナ島

 エーゲ海・サロニコス湾の中央に位置し、リゾートの島として知られるエギナ島。
 この島の玄関口となっているエギナタウンは、活気にあふれ、グルメやショッピングスポットも充実。遺跡と博物館、教会などの見所も多く、歩くだけで楽しいスポットだ。中でもアギオスネクタリオス修道院とアフェア神殿は是非とも訪れたい。

エギナタウン

◆アギオスネクタリオス修道院
 聖人として知られ、神学者・哲学者・教育者・奇跡の治療者でもあった、アギオスネクタリオスが晩年隠棲していた修道院。
 この修道院には、アギオスネクタリオスの墓、聖遺物を収容する2つの礼拝堂などがあり、聖地としてたくさんの人が訪れている。

修道院の外観と天井画

◆アフェア神殿
 アゲネタンの女神アファイアの神殿で、紀元前6世紀から紀元前5世紀にかけて標高160mのメサグロの丘の頂上に建てられたもので、アルカイック時代後期の神殿の中でも、最も優れた建築のひとつと言われている。
 この珍しい2階建ての神殿は、最初の建築物は紀元前480年に建てられたとされ、さらにその上に7世紀に別の神殿が建築されたという。
 象徴的でもあり壮麗な雰囲気が残る元は32本あったとされる柱のうちの25本が残っている。

珍しい2階建ての神殿

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