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「世界の絶景」      6.島       その2 バリ島(イントネシア) 


1.古寺と自然が融合する島

 バリ島は、神々が宿る美しい島と称され、魅力にあふれるビーチリゾートとして知られている。
 一年を通して熱帯性気候を享受できるため、訪れる時期を問わず、まるで永遠の夏が広がっているかのような気候に浸れる島である。
 この島には、バリ・ヒンドゥー教の伝統にまつわる寺院や、壮大な自然が息づく場所が数多く点在しており、写真愛好者なら何度も訪れたくなるフォトスポットだ。

ブラタン寺院にて

2. クタビーチ

 サーフィンのメッカでもあるクタビーチには、ハーフウェイ、エアポートリーフなど初心者から上級者まで楽しめるポイントがあり、各国のサーファーで賑わう。
 クタビーチの朝は、潮の引いた渚が鏡のように輝き、美しいリフレクション撮影が楽しめる。
 そして夕暮れ時、夕日に照らされたビーチには、遊ぶ人々のシルエットが浮かび上がる。この美しい光景に心奪われ、言葉もなく微笑んでしまう。

クタビーチの朝
クタビーチ夕景

3.タナロット寺院

 バリ島中部のタバナン県に位置するタナロット寺院は、海辺に佇むヒンドゥー教寺院である。
 寺院は、海の中に浮かぶ巨大な岩の上に建っており、インド洋に沈む夕日を背景に、シルエットで浮かび上がる様子は、まさに絶景だ。
 バリ島の南国気候は、一年を通じて日没の時間がほとんど変わらず、夕方6時から6時半ごろベストタイムであるが、サンセット撮影は、夕方5時には必ず寺院の入り口に到着するのがお薦めだ。

4.サヌールビーチ

 サヌールビーチは、穏やかな波と白い砂浜が広がる美しいビーチだ。
 とくに朝日が昇る僅かな時間だが、水平線近くの空が暖かなオレンジ色に染まる幻想的な瞬間がある。太陽の光が大気中で散乱され、オレンジ色のグラデーションを作り出すことによって生じる「オレンジベルト」といわれる現象だ。
 感動的な「オレンジベルト」をバックにしたシルエットは、自然の魔法の一瞬であり、写真愛好家に至福の時を与えてくれるスポットとして知られている。

5.ジャティルイ・ライステラス

 ジャティルイは、バリ島中部タバナン県、バトゥ・カウ山のふもとに広がる丘陵地帯だ。
 山と深い渓谷が連なるこのエリアには、一面に棚田(ライステラス)が広がり、訪れる人々を魅了している。
 ジャティルイとは「本当に素晴らしい」という意味で、その名の通りどこまでも続くライステラスは、まるで黄金の絨毯を引きつめたようだ。
 この地を訪れたのは5月下旬、丁度稲刈りの季節で、昔ながらの素朴な田園風景に出会い、心行くまで撮影に没頭出来た。

6ウルン・ダヌ・ブラタン寺院

 ブラタン湖畔にたたずむ、この寺院は、湖の中に浮かぶように建てられた多重塔の姿が大変美しく、多くの観光客が訪れるバリ島観光の定番スポットとなっている。
 この寺院の最大の魅力は、その美しい建築と自然環境の調和である。
 神々に感謝を捧げるための神聖な空間として設計され、バリ島の伝統的な建築美を象徴するかのように、静かな湖面に浮かび上がるその風景は、訪れる人々を魅了していた。

7.ウルワツ寺院

 バリ島の南西端にあるウルワツは、インド洋に面したのどかな田舎町だ。
 その朴訥な片田舎の断崖絶壁の上に建つウルワツ寺院は、真っ赤な夕陽と、寺院のシルエットとのコラボレーションが演じる絶景が撮れるポイントとして有名だ。
 また夕陽が沈むと同時に寺院内で始まるケチャックダンスは、観光客の心身を活性化させるパワースポットとしても人気を集めるイベントで、写真愛好家にとっても魅力の被写体だ。


 





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