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モンスタアポカリプス

モンポカが一部のミニチュアゲーマや一部のボードゲーマーに刺さっていると聞いてワクワクが止まらない。

いきなり寝起きでカツカレークラスのヘヴィなネタではなく、モンスタアポカリプスは何なのかを語っていこう。

【モンスタアポカリプスとは】

モンスタアポカリプスは2010年にミニチュアゲーム業界の2番手のアメリカの会社が作ったミニチュアゲーム。当時ミニチュアどうしの距離はテープメジャーあるいは、若干誤差があるプラスチックの棒で測るのが主流だった頃(すみません、時代ごまかしました)、GW社のブラッドボウルに続くマス目で移動するゲームでかつ、メイジナイトのようなブラインドボックスで商品を提供するコレクタブルミニチュアゲームとしてモンスタアポカリプスはプライヴェティアプレス社より誕生した。

剣や弓、それに魔法のファンタジーな世界ではなく、ビームや戦車、それに異星人の蔓延るSFの世界でもない、まさにNEOGEOのキングオブモンスターを彷彿とさせる、街を壊して敵を投げ飛ばす別ジャンルのミニチュアゲームがお披露目となる。

【なぜ日本へ】

モンスタアポカリプスは当時画期的なゲームだったがしかし、それは全ての人に受け入れられたわけでなく、あくまで特定のミニチュアゲーマの一部に広がったにすぎない。
私がモンスタアポカリプスを知ったのは、当時プライヴェティアプレス社のゲームの取り扱いを始めた頃のB2Fゲームズの功績が大きい。

日本ではGWのミニチュアゲームの陰でひっそりと販売していたウォーマシンという名のミニチュアゲームが、ルールを改定した2版の展開が始まった頃、ミニチュアゲームの最大の難関の英語を翻訳して販売してくれる唯一のショップで非常にありがたいショップだった。
私が今プライヴェティアプレスのゲームに触れていられるのはこの影響である。
ウォーマシンが展開の中でリリースしたルールブック、アーミーブックが出るたび翻訳して販売し、毎日ブログでアップされるニュースにワクワクした。

私がB2Fを知ったのはモンスタアポカリプスを購入したあとだったように気を記憶している。当然英語が得意なわけではなく、日本語のないゲームを見切り発車で購入し、遊ぶためにたどり着いたのがB2Fだった。
この武器を手に入れ私のモンポカライフは劇的に変化した。

【結局モンポカって?】

モンポカは結局のところ、ミニチュアゲームなので、一般的なおもちゃ屋に並ぶわけがなく、イエローサブマリンの片隅や、ミニチュアゲーム屋の片隅に鎮座する。ヨドバシには置いてあるはずもなく、今現在でも置かれてはいない。
そう考えるとメイジナイトは日本語展開したミニチュアゲームとしてはすごい功績であることがわかる。

【モンポカはどのように売られていたの?】

モンポカはブラインドボックスで中身を見えない状態、まさにガチャガチャの状態で販売されていた。特別レアリティが高いものや、入手が困難なものを販売しているわけではなく、1ケース購入すれば全てが入手可能な安心設計のゲームであった。
海外でケース買が最も効率的なので悪魔の誘いに全力疾走し、海外通販力を手に入れてしまった。
その後はご存知の通りショップ店主になってしまうわけだが。

今でもまだ旧版のモンポカ在庫を置いているのは海外も含めて弊店だけだと思うが、それはただ残っているだけだとそう思う。

【モンポカはたくさん出たのか?】

モンスタアポカリプスは全体を通して5弾までリリースされ、今現在のモンポカと若干の違いがあるものの、概ね同じ展開を10年前に展開していた。

日本のアニメ、ゴライオンの海外展開版ヴォルトロンとコラボしたゲーム、ティムバートンの映画化など話題も色々あったものの、最終的には映画化はなくなり、映画公開と同時にリリースを予定していたであろう6弾の発売は泡と消えた。

これがモンスタアポカリプス1版の最後となった。
モンスタアポカリプスはコラボするから良いとか、映画化する流れだから良かったわけではなく、そんなことをしなくても十分に良いゲームだったのに。

【モンポカの1版はどれだけあったのか?】

・第一弾 ライズ
モンスタアポカリプスの始まり
・第二弾 アイ チョンプ ニューヨーク
ニューヨークをモチーフのビルが登場
・第三弾 オール ユア ベース
各勢力ごとに特殊ビルが基地として登場

・第四弾 ナウ
ファクションを一新新たに6ファクションが登場
・第五弾 ビッグ イン ジャパン
今度の舞台は日本で、東京ぽいビルで埋め尽くされる
第六弾の登場で後発のファクションは全て揃うはずが、それも叶わず
その不達成な心残りはモンスタアポカリプスの新版、新展開に引き継がれた。

【モンスタアポカリプス 新版】

2018年秋
突如としてモンスタアポカリプスの新版が登場
旧版のルールをより簡略化することでスピードと迫力を増した新たなモンスタアポカリプスとして復活した

モンスタアポカリプスを待ち侘びた私たちには狂喜乱舞するニュース。いつか復活を夢見たモンスタアポカリプスがようやく帰ってきた。

新版ではコレクタブルでブラインド方式の当て物な商品展開ではなく、モンスター、ユニット、ビルは組み立てペイントが必要なミニチュアゲーム方式に変更。
旧来の買ったらすぐに遊べる立ち位置からの鬼モード展開。

ミニチュアゲーマーに未組み立て、未塗装はハードルでもなんでもなく、モンスタアポカリプスという最高のゲームしかそこにはない。ありったけのミニチュアをテーブルに並べて最高のひとときを堪能するもの、
依然との違いに困惑する。

モンスタアポカリプスというゲームの肝部分は、モンスター、ユニット、ビルが充実することで噛み合う仕掛けの為、種類が限定されている状況のリリース初期では、ただ殴り合う子供の喧嘩のようなプレイになってしまうモンポカの既存プレイヤーは物足りなさなのか、モンポカが終わったゲームであるの認識で、そっと箱を仕舞い込む有様。
満を持して復活を遂げたモンポカは何のために復活したのか。


【2021年夏】

時は過ぎ、私たちの認識でさえ、モンポカは旧版がいまだに面白いとの認識の中、誰にも見向きもされず、ただ私の悪あがきで、遊ぶ時が来るのかもわからないジャングルの希望はまだ息を潜めたまま、海外ニュースではモンポカ好調かの如く、話題に上がっていた。

そんな不思議な違和感を確認すべくモンポカを改めて検証したいと私のモンポカ愛が火を灯し始めた。

ルールを読み返し、情報がない中、発売済みのミニチュアのスタットカードを漁り、自身の勘違い、認識の違和感を整理する。

やはりゲームの噛み合わせはモンスター、ユニット、ビルであることに気づけた。
早速注文可能なビル、ユニットを手に入れることになったが、偶然にもユニットの必須パーツが配備され始めた頃と時期を同じくした。

ビル、ユニット、モンスターを一人せっせと集め始めた。誰もモンポカに興味のないコロナ禍のこの時期に。

私はたまたま運が良かった。一人暴走を始めたモンポカバカを相手してくれる心の広い仲間がいた。
関西のモンポカ四天王の一角(4人ぐらいしか遊んでないのは秘密)
毎週のように、モンスター、ユニット、ビルをどんどん投入し、遊び、毎日のようにモンポカ情報をTwitterへ投稿する日々を行ってきたのがここ数ヶ月である。

そして今より、note をつかった無駄時間が始まる


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