近況

生来のものぐさゆえこうなることは予想できていた。じつに半年ぶりにnoteへログインした。人生で何十回と思い立ち、そして同じ数だけ挫折している「日記をつける」という試みに、再び挑むためである。世の中には日記をつける人と、日記をつけない人と、日記をつけられない人がいる。私は後者である。夏休みの宿題の日記も、8月31日に1か月分の記憶を呼び起こし、呼び起こせなかった記憶はところどころ偽造しながら仕上げたものである。人生23年になるが、ずーっとこの調子。いい加減こんな自分にうんざり!変わらなきゃ!というユーキャンのCMのような決意を胸に、今再びnoteに舞い戻ってきた。久しぶりにログインをして気付いたことであるが、時間をおいて読む自分の過去の日記ほど恥ずかしくなるものはない。毎日更新をしてできるだけ過去の恥ずかしい記事をアーカイブの下へ下へと押しやりたいと思う。

この半年で私の身に生じた一番大きな変化と言えば、大学院生になったということである。文系で大学院生なんです、というと二言目には真面目だね、頭がいいねと言われる。そんなことはない、と思う。本当に真面目で頭がよかったら学問にさっさと見切りをつけて大学なんてストレートに卒業している。大学院生が、研究にすべてをささげたいという熱意を持った、未来の日本の科学研究を支えようという素晴らしい人ばかりだと思わないでほしい。威張って言うことではないけれども。少なくとも私の場合は、自己実現をはき違え、自分の人生に対するあきらめの悪さ、将来に対する見通しの甘さ、自己の過大評価、ほんの少しの破滅願望、そして悪質な知的好奇心、そうしたものがごちゃごちゃに混ざり合って視野狭窄に陥った結果、気が付けば大学院にいた。そしてやれリモート授業だ、やれ中間期末課題だ、研究室配属だとかなんだかんだしている間に、気が付けば8月も半ばを過ぎようとしている。モラトリアム延長できていいねえ、と厭味ったらしく私に言う人もいる。そのときはとても腹が立つのだが、考えなくとも図星であるので、苛立ちを腹に収めてただにこやかに頷くことしかできない。この際だから開き直って自分で言ってしまおうと思う。2年間モラトリアムを延長し、自分のやりたいことを好き放題やる、世捨て人をやっています。

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