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わたしの音楽年表④ぼうしとのっぽ結成

編集会社に就職し、私は大切なパートナーと出会った。

恋愛のではなく、音楽のパートナーである。

歌うきっかけをくれたデザイナーの永富さん(中央)と、
ボーカルデュオ「ぼうしとのっぽ」の「のっぽ(右)」だ。

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結成のきっかけは、会社主催のマルシェだった。
その頃水前寺に事務所を移した会社が、
参道活性化イベントとしてマルシェを開催することになった。

出展者のブッキングなどマルシェの指揮をとったのは、デザイナーの永富さん。
マルシェだから音楽あったがいいねという話になり、

「そういえば嘉悦さん歌好きだよね、歌えば?」

という「YOU歌っちゃいなよ」ばりの永富さんのリコメンドで実現した初のライブ。

いいライブだったとは言えないが(カラオケ大会より下手だったんじゃないかなあ…)、
28歳にしてやっと人前で歌うということに踏み出せた。

その日一人で歌っていたが、最後にのっぽと一緒にゆずの「いつか」を歌った。

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のっぽがハモることになったのも、
永富さんの「YOUハモっちゃいなよ」
だった気がする。
永富さんのことは、この頃から永富Pと呼んでいる。

二人のハーモニーは好評だった。

ここに、ぼうしとのっぽが誕生した。
帽子が似合うぼうし、長身ののっぽでぼうしとのっぽ。

「どうせならオリジナル作りたいね」と話した数日後、
のっぽから完成された歌詞が送られてきた。

先に言っておくが、
のっぽは小顔色白長身のモデル体型、
タレ目でふんわりした印象のかわいい女の子である。

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酒は心の湿布薬


週末を待つだけの日々
何してたか思い出してみて
やがていつの出来事か分からなくなる

つらいことも
悲しいことも
癒えないまま今日が終わってゆく

そんなときは酒
酒は裏切らないから
甘いジュースなんてナンセンス
No Liquor, No Life
心に沁みる湿布薬


なんというやさぐれリリック。
のっぽは才能を爆発させた。

その後、歌詞のっぽ、作曲ぼうしで約1年間でたくさんの曲を生み出した。

二日酔いの心情を歌った「ポイズン」
迷惑メールの件名から閃いた「ぶわぶわになってる毱のように」
ハト目線のラップ「ハトラップ」
頑張る人への応援歌「LIFE」
白岳しろの歌「しろしろ」

ぶわぶわ以外はアルバム「酒は心の湿布薬(税込1000円)」に収録されている。

この辺りの話は「のっぽ」という記事を見ていただくと細かく書いてあるのでそちらもぜひ。

熊本地震のチャリティーライブで大江千里さんとライブをしたのが最後だったか、のっぽの出産を機に、今は二人では活動していない。

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2021年3月28日に発売した「空」のハモリに参加してくれたり、
今でも大切な相方である。


とにかく、私は一人になった。

嘉悦なつ美としての活動が始まった。

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