「あの人最悪ですよ」他人の感情的な批判より、自分が初対面で得た印象を信じる

出会いは最悪!でも、なんか気になるあいつのこと、好きになっちゃったみたい…

という心躍る出会いは、私の人生には訪れていない。
男性も女性も、初対面の印象での違和感、
「ちょっと変だな」
「笑顔が嘘っぽい」
「笑ってるけど、冷たい感じ」
「話が通じにくい人」
相手から発する電磁波のようなものは、数時間で実証できることもあれば、数年かけて「ああやっぱり」と腑に落ちる。ほぼ100%間違いない。


今度異動してくるA氏、知ってる?
知人のB子に尋ねると
「最悪ですよ」
第一声がそれだった。
でも、A氏自身がどのように最悪なのかは語られなかった。
実際にA氏に会って仕事をしてみると、最高ではないが最悪でもない。人によって印象は変わるのだろう、とB子の批評は気に留めないようにした。
でも、ある時、別の第三者から、B子はA氏にアタックして相手にされなかったのだと聞いた。第三者は、日ごろ他人の悪口や噂を好むタイプではない。

B子は私の知人のC氏に仕事中にモーションを仕掛け、困ったC氏から釈明のような相談のような話を聞いたことがあった。B子は、C氏のことも私に
「最悪ですよ」
と言っていた。


そういうことか…。

私がB子に対して抱いた第一印象は、「奇妙な人」だった。
体型と髪型、話し方、服装がまとまっているようで、アンバランス。私は彼女の全体の見た目と声に、不可思議な違和感を持った。アンバランスな魅力ではなく、「なんだか妙だな」と。
それがどういうことなのか、私は専門家ではないので上手く分析できないけれど、その後のB子の言動を思うと、「奇妙な人」という印象は間違ってはいなかったと思う。

私自身は「怖い人だと思った」とよく言われる。あまり口数も多くないし、黙っていると怒り顔に見えると言われる。でも、ふざけたことが大好きだし、いろんな世代の人の話を聞くのが好きだ。

怖い人だと思ってた、と心を開いて親しくしてくれる人もいる。
でも、もしかしたら、そのひとが私に抱いた第一印象のほうが真実の私かもしれないと思う。