好きな理由をほじくり返す

あの人嫌い。と思い詰めて、ずっと考え込んでしまうと、最終的には「嫌いな人の事を考える時間がもったいない。やめたやめた」とばっさり終わらせることになる。
なんで嫌いなのか理由を考えてみよう…とも思ったけれど、好きな人のことを好きな理由を考える方が楽しそう。それに、もしかしたら、反対に人を嫌ってしまう理由の鏡にもなるかもしれない。

好きな友達とは、会った後に何も残らない。
ためになったわとか、元気をもらった!なんてことも思わない。
何話したっけ?とちょっと考えないと思い出せないような、弾んでスムーズな会話。笑ってばっかりいた。時々は意見の交換もするけれど、ヒートアップはしない。ほどほどに、意向を伝えあう程度にとどめる。
好きなのは、気持ちよく、楽しく過ごせる人。

つまりは、嫌な思いをさせられないということにもなる。
嫌みとかマナーの悪さ、店員に対する横柄な態度は論外だけれど、言葉遣い。なんだか気持ち悪い、ぞっとする言葉を笑顔で間違った用法で使い続ける大人は、気持ちが逆なでされる。注意するほどでもないけれど。
会計する時にせこいことをしない、かといって大盤振る舞いでもない、対等ですっきりした間柄がいい。変なことを言った時に、お互い「なんて?」とさらっと聞き返せる、間違いだったら自分の愉快不愉快ではなく、友達がよそで恥をかかないように、さらっと「それはさー」と言える間柄。

私も、好きな友達にとって、会った後に何も残らないけど、なんか楽しかった。とさらっとした存在であったらいいな。
日を置いてまた会うのが苦にならない友達に。