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ついに開業!芳賀・宇都宮LRT

以前にも、何度か取り上げている芳賀・宇都宮LRT。本日2023年8月26日についに開業する。かく言う、私もLRTに乗るべく宇都宮に向かった。

試運転中のLRT

実は、試運転を見るために、開業前に少し撮影をしていた。完成前の車両基地見学、試運転、そして完成初日に乗車と言ったところだ。

私が宇都宮駅に着いたのが8時過ぎ頃。最寄り駅の始発列車を逃し、これは確実に整理券は取れないだろう…終わった…。と思いながらも来てみた。

整理券

そうしたら…なんということか…。普通に15時台の列車の整理券が取れてしまった。

始発列車に乗れないならいいや…そういう考えの人が多かったのだろうか?

301編成のみ掲出できる幕
芳賀・宇都宮LRT 1番列車 HU300 301F

まずは1番列車を撮影してみた。さすがに宇都宮駅東口〜東宿郷は人が多すぎたため、それよりも駅東公園寄りで撮影した。HU300系301編成のみが出せる幕をパレードの区間では掲出していた。東宿郷を出ると貸切幕に変えて走り去って行った。

開業日特別ダイヤと書かれた乗務行路表

私の乗車の出番が回ってきた。宇都宮駅東口駅から芳賀・高根沢工業団地駅まで1時間5分の旅だ。遅延を考慮したダイヤで通常より、所要時間は長い。通常ダイヤになると48分程度とされている。

乗車したのはHU300系311Fだ。

運転手右側にある操作パネル

一応、運転台自体にドアボタンはあるのだが、運転手右側にあるパネルからドア開閉を行っていた。手袋をしているので若干使いにくいのでは?と思ってしまったがどうなのだろうか。車体に旅客が近づきすぎている状態だと、車と似たような感じで、概要箇所が赤く表示されるようになっていた。

芳賀・高根沢工業団地駅から折り返す 311F

終点の芳賀・高根沢工業団地駅は停車位置がかなり攻めた位置にあるものの、車止めにミラーが設置してあり、運転手から見えやすいようになっていた。

また、レールに小さな突起があり、多少の速度で突っ込んでも減速or停車ができるようになっていた。

さて、LRTに乗った感想だが、まず乗り心地はかなり良い。レールが繋ぎ目のない溶接がされていたため継ぎ目の揺れがなく快適だった。

その一方で、ブレーキが強い、力行した後一瞬だけの惰性走行し、そして力行と言った具合に加減速の揺れが大きい。まあこれに関しては各都市の路面電車にも言えることなので今更の指摘ではあるが、比較的駅間の長いこのLRTだと少しそこが気になった。

また、ICカードは乗車時と降車時でタッチするリーダーが異なる。乗車時は下のものを。降車時は上のものにタッチする。
私は乗車時に、うっかり上のリーダーにタッチしてしまいエラーを起こした。正直いってあまり使いやすいとは感じなかった。出来れば、同じところに統一して欲しいとこだ。

また、現金での降車に時間がかかっているほか、整理券をとらずに乗ってきてしまった人など様々な遅延の原因が垣間見えた。関東バスでは少し前(2021年)までは、ICカードが使えなかったこともあり、ICカードの所持率が低い上に、現状、Suicaの新規発行が難しくなってしまった(企画乗車券を利用した発行はできる。)ため、しばらくは現金払いによる遅延が慢性化しそうだ。ぜひともTotraの利用を広げてほしいところだ。

LRTの駅の設置個所についてだが、かなり良いところに設置してあるなと感じた。ベルモールの目の前や高校などの前など需要のありそうな箇所をしっかりと抑えている。
何より宇都宮駅からベルモールまでは片道150円。バスよりも安くなった。個人的にはあまり需要がなさそうなところに路線を通したなぁなどと思っていたので、案外、使いやすい感じがしたのでそこに感心した。

地元からは熱烈な歓迎を受けているように見えた。

まとめると、まだ不慣れなところからくる、不便さもあることや、課題はまだまだあるものの、有用な交通機関であると思った。これが他都市に適用できるか……といわれると何とも言えないが、宇都宮に至っては、導入成功なのかもしれない。これからは、路線網拡張や快速の新設などを通じてさらなる発展を期待したい。

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