一般ラノベのシリーズ率

一般ラノベのシリーズもの(2巻以上の作品)は、そのレーベルから出ている作品の何割を占めるのだろうか?

調べて開示しておくのは、ひとつの集合知になるのではなかろうか。
そして、プロを目指す子たちにとって、「こんなふうになっているのか」と考えさせるひとつのきっかけになるのではなかろうか。

そう思って、ウィキペディアのデータを調べてみた。
電撃文庫は巻数が記されていなかったので、リストには入っていない。他にもレーベルはあるが、とりあえず自分の個人的な感覚で選んでみた。

講談社ラノベ文庫のシリーズ率、67/82で81%。
富士美ファンタジア文庫のシリーズ率、328/417で78%。
スニーカー文庫のシリーズ率、189/289で65%。
HJ文庫のシリーズ率、119/194で61%。
ガガガ文庫のシリーズ率、113/187で60%。
ファミ通文庫のシリーズ率、276/547で50%。
一迅社文庫のシリーズ率、49/168で29%。

HJ文庫の場合、Wikipediaのデータでは、

2巻以上の割合 61%
3巻以上の割合 40%
4巻以上の割合 25%

となっている。
4巻以上から、ぐっと難しくなる感じ。

対して美少女ゲームのシリーズ率は、98~2013年で平均4.1%。かなり低い。

小説は単価700円前後。
ゲームは単価7000円前後(実際の販売価格)。

商売の仕方も違うだろうし、結果としてつづきものが生まれる確率や割合も、相当変わってしまうということだろう。

ちなみにエロラノベのシリーズ率も一様に低い。

美少女文庫で0.34%。
二次元ドリーム文庫で5%。
ぷちぱら文庫Creativeで約13%。

ポルノはあまりシリーズを前提にしていないということだろう。ハードポルノ(オジサン向けポルノ)になると、シリーズものは例外的存在になる。

エロラノベも、一般ラノベほどは「つづけること前提」でつくってはいないだ。特にその傾向が、美少女文庫では強い。

ただし、かつてあった青心社文庫は別であった。
エロラノベとラノベが混淆したレーベルだったが、シリーズ率は50%だった。

だが、青心社文庫はもう新刊を出していない。文庫部門の編集部はもう存在しないのだ。

エロラノベでシリーズものを書きたい人には、ぷちぱら文庫Creativeがいい。

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