エロゲーのシリーズ率とエロラノベのシリーズ率

美少女ゲームにおいて、パート2やパート3としての冠をつけて出せる作品は限られている。
シリーズものは希少品である。

どれくらい商業世界では希少品なのか。
エロゲー批評空間のデータで、98年から追いかけてみた。左がシリーズもののタイトル数、右がその年の全体本数。

98年 3/186本
99年 7/286本
00年 16/398本
01年 13/411本
02年 26/451本
03年 18/506本
04年 19/514本
05年 34/472本
06年 21/486本
07年 21/461本
08年 17/480本
09年 15/451本
10年 27/415本
11年 8/430本
12年 9/422本
13年 15/358本

年に20本前後。
2010年に多いのは、不況のせいだろうか。手っとり早く利益を出すために、2の名のついたタイトルをつくりに行った? 理由は不明。

ちなみに毎年どれくらいの比率でシリーズものが出ているのか、パーセンテージで並べると

1.6
2.4
4.0
3.1
5.7
3.5
3.7
7.2
4.3
4.5
3.5
3.3
6.5
1.8
2.1
4.2

全体で割ると、シリーズものの割合は、4.1%。
二次元ドリーム文庫のシリーズ率に近い数字になる。

HJ文庫で2巻以上のシリーズものが出る割合は40%以上なので、エロゲーと一般ラノベとの違いがよくわかるね。

エロゲーはシリーズ率は低い。
しかし、これはエロゲーに限ったことではないのかもしれない。

フォロワーの方に、エロライトノベルWikiを教えていただいた。本当にありがとう! おかげで、美少女文庫などのシリーズ率がよくわかった。

美少女文庫のシリーズ率。
ぼくが確認できた限り、2巻以上のシリーズ作品は、580作品中2作品。
シリーズ率0.34%。

二次元ドリーム文庫のシリーズ率。
2巻以上のシリーズ作品は、277作品中、14作品。
シリーズ率は5.0%

ぷちぱら文庫Creativeのシリーズ率は約13%。
ぷちぱら文庫Creativeが突出している。

ノベルスでは、どうだろうか。
二次元ドリームノベルスのシリーズ作品は、299作品中39作品。
シリーズ率は13%。

しかし、上には上がある。
青心社文庫のシリーズ率。

2巻以上のシリーズ作品は、46作品中23作品。
エロと非エロを含めてのシリーズ率は、驚愕の50%。

ほんと、居心地のいい文庫だったなあ。『ブラバスター』シリーズはもっとつづけたかった……!

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