私としては、広告ブロックを使って業界をよくしてやっているのだ！みたいな厚かましいことを言う気は毛頭ないのだが、
広告ブロックは悪影響しかないんだ、ユーザーが困るだけなんだ、絶対規制すべきなんだ！
としつこく言ってくる輩がいるので、やむなくこういう記事も作成した次第。

個人のリクエストに対応した記事のため有料記事設定しているが、
一般の方にとってはその価値はないので払わないことを推奨。
同じ内容をどこかで言うかもしれないし、同じようなこともすでにネットでどこかのだれかが言っていると思うので。
ある程度経ったら有料設定も外す。（2024/04/01解除）

さて、まずなぜ広告ブロックが生まれたのか、存在しているのかという話になるのだが、
これはもうあまりにも害悪広告が広がりすぎていて、ユーザーに嫌気が差しているということに原因がある。

害悪広告とは、
まず内容が不快、不適切なもの。広告の中には見た人の気分が悪くなるようなものがいくつも存在する。
そういったものを見たくないと考えるのは当たり前のことである。
そして、ユーザーの利便性を著しく損なう形で挿入される広告。
文字の上に大きく重なるとか、広告閉じるボタンを押しにくくしているだとか、
とにかくユーザーの邪魔をして広告を何としてもクリックさせようとするようなもののことである。

有名な広告ブロックアドインであるAdblock Plusというものがあるのはご存じだと思うが、
このアドインの理念は「害悪広告を排除し健全な広告によるビジネスを行うように業者に訴えかける」というものである。
（※これは私の見解ではなく、そう言っている）
実際にABPには控えめな広告はブロックしないという機能もある。

広告ビジネスは通常の有料サービスと異なり、
商品を買ってもらうことで利益をあげるわけではない。
ここが大問題で、どんな手段を使おうが広告を見てもらえればいい、だまし討ちで広告をクリックさせてしまえばいい、
という方向に発展していくことは想像に難くないし、実際にそうなっている。
害悪広告を作る価値が業者側に大きく存在するから、そのような広告が止まらないのである。

このようなほぼ嫌がらせによる害悪広告競争に進むのではなく、
健全でユーザーの利便性を損なわず、悪感情を抱かないから広告に対する購買意欲も増す。
このような方向に向かうことを促す必要がある。

もちろん、どのような商売をするかは業者の自由なのだが、
ユーザーにとってどちらがいいものなのかは火を見るよりも明らかだ。

あのさあ、
健全で利便性を損なわず、悪感情を抱かず、広告に対する購買意欲が上がる広告を、
わざわざブロックするために手間暇かけると思うか？

広告ブロックがあったら広告料ビジネスがなくなるぞ！って、
害悪じゃない広告を一生懸命ブロックするわけがないだろ！！！

なくなるとしたらそれは害悪広告による悪質なビジネスであり、
優良で健全な広告によるビジネスにちゃんとスイッチすれば絶対になくなることはない。
なぜならユーザーは広告ブロックを使わなくなるからである。

仮に、百万歩譲って広告ビジネス自体がなくなったとしよう。
業者が健全な広告によるビジネスを拒否したり、
ユーザーが健全な広告すらも嫌がったとすれば、確かに広告ビジネスは成立しなくなる。
前述したとおり、こんなことは起きるわけがないと思うのだが、
仮に、あくまでも仮に、起こり得ない剪定事象のような世界が生まれたとする。

だとしても、別に構わないのでは？

そもそも世の中には広告料収入に依存しないビジネスは山ほど存在するし、というかそちらの方が多い。
よく考えてほしいのだが、あんたの勤めてる企業、インターネット広告がなくなったら、困るか？
いや、そりゃあ困る企業の可能性もあるが、ほとんどの場合は影響ないはずである。そんなことは分かるはずだ。
あんたが日常で使っているいろんなもの、買っているいろんなもの、
インターネット広告がなくなったら、困るか？別に関係ないだろ？

だから、インターネット広告がなくなったら、ユーザーにとんでもない不利益で困ることだらけだなんてことはなく、
インターネット広告がなければないで、その業界もどのようにでも発展できる。
だってインターネット広告が関係ない業界も発展できているのだから。
インターネット広告がなくなったら発展できないというのは意味不明、根拠不明である。

ネット広告ビジネスがなくなっても、他の手段によるビジネスは必ず生まれるから、ユーザーには全く問題は発生しない。
そっちを使えばいいだけのことである。

いやでも再三言うけど、広告ビジネスはなくならないって！！
例えば東京ドームのフェンスに企業のロゴが入っているけど、あれをなくせって言ってる人、いるか？
テレビ中継からセコムの看板を見えなくするツールが俺の知らないところで大流行してるのか？

別に広告ビジネスを滅ぼすために広告ブロック使っているわけでも何でもない、そんな人は存在しない。
害悪広告によってあまりにもユーザビリティが損なわれているから拒否してるだけのことで、
動機はそこなのだからそこがなくなるなら広告ブロックを使うことはない。

害悪じゃない広告は、ユーザーも拒否しない。
だから広告ビジネスはなくならない。
広告ビジネスがなくなったら困るだろ！と言われても、「なくならないから困らない」というのが答えということになる。

というか、言うまでもなく広告ブロックにも一定のリスクがあるので、
ブロックするコスト、リスクと広告を見ることを天秤にかけて、リスクの方が重くなったら広告ブロックする意味なんてないんだよ！