ジェラート

【ジェラートか、アイスクリームか】

いつも有難うございます。
輝きクリエイティブ代表、
輝きクリエイターの中本です。
 
今日はジェラートの販売店の前で
起こった出来事からの学びです。
 

 
 
久しぶりに妻と映画を観に行きました。
暖房が効きすぎたシネコンだったため、
何か冷たいものを、となりました。
 
妻が勧めるジェラート屋に行き、
美味しそうな様々な種類のジェラートに
瞳が輝いて目移りしていた時でした。
 
同じタイミングでジェラートのケースを
見つめる、60代と思われるご婦人。
しばらくケースを見つめていたのですが、
意を決して40代と思われる女性店員に
尋ねたのです。
 
ご婦人「これは・・・アイスクリーム?
 
女性店員『ジェラートです!
 
ご婦人「・・・? ・・・。
 
 
私はそのご婦人の動揺を見逃しませんでした。
「ジェラート」という聞きなれない言葉に
無言の躊躇を感じ取ったのです。

 
女性店員はその後何もフォローせずに
そのご婦人に買うのか、買わないのかを
問いただすようにジッと見つめていました。
ご婦人からは問題がクリアになっていない
未達成感が強く感じられて、それ以上店員が
説明しようとしない様子を感じ取って、
その場を離れようとされました。
 
私は居たたまれなくなって
「まぁジェラートはアイスの一種ですね」と
答えました。

60代と思われるご婦人は私の顔を一瞬「エッ!?」と
見上げてから、私の意図を感じ取られたようで
微笑まれて頷かれました。

 
女性店員はなぜ私がご婦人に答えたのか
不思議そうに、そしてやや迷惑そうな表情でした。
まるで「ジェラートとアイスは違うんだけど・・・」
と言いたげな表情でした。
 
ジェラートとはイタリア語で「凍った菓子」の
総評で、広義では「アイスクリームと同じ」です。
但し乳固形分の違いで日本ではジェラートは
「アイスミルク」に分類されています。

(広義)アイスクリーム=ジェラート(イタリア語) 

(狭義)
乳固形分8%以上「アイスクリーム」
4%以上~8%未満「アイスミルク(ジェラート)」
4%未満「シャーベット」
(http://chigai.soudesune.net/ice.html)
 
よって、正確に言うとジェラートは
アイスクリームと全く同一ではないのです。
だから、女性店員の『(これは)ジェラートです!』
という回答は、間違ってはいないのです。
理論上は。
 
ですが―。
60代のご婦人の表情から読み取れたのが
(ジェラート?アイスとは違うのかしら・・・)
という困惑の感情でした。

 
この場合、お客様であるご婦人に合わせるなら、
ジェラートと言ってアイスクリームの
 一種なんですよ!でもアイスクリームより
 みずみずしくて繊細な味が特徴で、
 特に今日みたいな暑い日は本当に美味しいですよ

という回答が良いのではないでしょうか。
そういう回答なら、きっとご婦人も
ジェラートを買われたのではと思います。
もったいない~!!!
 
 
実はこのように「聞き手と話し手の齟齬」は
よく起こる話なのです。

なぜか?
 
それは、話し手(店員)は聞き手(お客様)の
知識、状況、感情をよく知らないため、
話し手側の推測の幅と深さで、聞き手への
回答が全く違うものになるからです。

 
そして、推測の幅と深さは、相手への
関心と敬意や責任感で大きく変わります。

 
今回はご婦人の「・・・?」という表情に
店員側が即座にフォローするべきでした。
プロですからね。
 
でもそれが無かったために、
それを感じ取った私がフォローに回ったのです。
店員にすれば面白くはなかったでしょうね笑。
 
 
 
仕事においても、コミュニケーションは
必須です。どれだけAIが発達しても、
人間相手に商売をする以上、相互理解と
意志の伝達はこれからも欠かせません。
 
殺伐とした職場、冷えた職場、
どこかぎこちない職場はほぼ間違いなく
コミュニケーションに課題があります。
 
お互いが敬意を持ち、礼儀と親愛を
持った上で忌憚のないコミュニケーションを
行える組織が、強みを発揮できる組織です。

 
職場をより活性化するには、
理念を共有し、目標に向かって
共に支え合いながら
日々成長しあって仕事を進めていくには
どうしたら良いのか?
 
この問いに、そのお会社ごとに、
その部署組織ごとに、
または個人ごとに、
お応えしていこうと思っています。
 
  
「働くを楽しく。」
 
人は、決断した瞬間から変われるのです。 
変わるためのお問い合わせは下記からどうぞ。
 
https://kagayaki-cr.biz/


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