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わたしのこと⑪

記憶を引き出す


わたしたちは感情に応じて
過去の記憶を引き出してきます。


暗くさみしい気持ちならば、
そのような出来事を。


明るく楽しい時は、
楽しかった出来事を。



40年ほど前は、家電も充実しておらず

パンをつくるときは、こたつの中で

発酵させていました。


生クリームをホイップするときも、

今では電動泡だて器がありますが、

昔は手でずっと泡立てていました。



母と一緒に絞り出しクッキーを

よく作っていました。


緑や黄色、赤などの小さなドライ

フルーツをのせたり、アーモンドや

カシューナッツをのせて焼いて

食べるのが楽しみでした。


母は中学を出てすぐ親元を離れ、

何も知らない中で、40年ほど前に、

ミートローフやクレープなど、

本を見ながらいろいろとよく作って

くれていました。


愛する家族のために、一生懸命

努力して手料理を作って食べさせて

くれました。



コロッケを作るとき、私は


「なぜ、きつね色って言うの?
 他の動物はないの?」


って笑って会話したのを覚えています。



今より、いろいろなものが不便で

足りない時代でしたが、時間は今より

も多く使えていたようにも思えます。



つらい気持ちだけが優先している時は、

良くしてもらったことを忘れがちです。

こころが安定してくると、

引き出してくる記憶も

楽しいことが増えたりします。


幸せをより感じていたいから、

これからも、こころの探求を

続けていきたいと思うのです。



つづく。




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