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可能性を信じると楽しい

わたしは目の前の人のあらゆる可能性を
信じ、それを本人が自覚したときの喜びと
希望に溢れた、とてもうれしそうな表情を
見るのが大好きです。



小学校3年生の時、転校生がきました。

なかなか馴染めず、登校拒否になりました。


わたしはなぜかその子をほっとけず、通学路
とは反対の片道20分くらいかかるところを
早めに家を出て、迎えに行って学校に通って
いました。


その子の家にたどり着き、ピンポンを押し
てもお母さんが出てきて、


「今日も行きたくないって、ごめんね」


と断られる毎日でした。


でもわたしは毎日あきらめずに通っていま
した。


しばらくすると、お母さんの陰から顔を
出して、無表情で私をみては引っ込んで
いました。


毎日、毎日通っていました。


相変わらず不登校は続いていたのですが、
私が行くとお母さんの陰から少し微笑んで
出てくるようになったのです。


そのときに、やったー!と、
私が嬉しくなったのです。


そのまま毎日、毎日通いました。


ある日、いつものようにその子の家に行くと
母親が朝早くから出かけいて、その子が出て
きました。

学校は行きたくないけど、私と遊びたいと
言うので、


「一緒に遊ぼう」と言って、そのまま学校を
無断で休みました。


その子はとっても明るく、よくおしゃべりを
するのです。


「いつもそんな風にしていたらいいのに」


と伝えたら、照れながらもとても喜んで
いました。


私は無断で学校を休んだことを、先生からも
親からもこっぴどく叱られましたが、なぜだ
かそんなに悪いことをした意識はなく、
むしろ清々しい気持ちでした。


毎日その子の家に通ってよかった、私を受け
入れてくれたからこそ、家に上げて遊ぼうと
言ってくれたんだ。

これは良いことをしたんだと自信につな
がったほどです。


これからもその人の可能性を信じて、
輝く笑顔を見続けていきたいです。




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