先日、話の流れで、以前つくった同人誌を回顧することになったのだが、思い返してみて、またつくりたいなとは感じつつ、制作実務の手間をかんがえると、えんえんと編集会議だけをつづけるのが最もたのしいのではないかという気がしてしまった。
　「本気出してない」状態で可能性だけを無限に夢見る。
　読まない本を買いつづける行為も、それと似たところがありはしまいか。

　さて、羅列リストである。
　今回も、上のほうが比較的最近入手したもの。あとはまたしても主題なしのフリースタイル、フリーというか眼の前の現実を写し取るだけのかんたんなおしごと。
　ベンヤミンのあたりはせめて巻数順に、文面上だけでも、並べろよという感じだが、まあ。

1.  文月悠光『パラレルワールドのようなもの』(思潮社)

2.  澤田英輔・仲島ひとみ・森大徳編『中高生のための文章読本』(筑摩書房)　巻末の収録作が文月悠光の詩「主人公」（詩集『わたしたちの猫』(ナナロク社)所収）。

3.  『ゲンロン13』　東浩紀「訂正可能性の哲学2、あるいは新しい一般意志について」部分掲載。いろいろあるが、ゲンロンは友の会の会員（会員番号969）を継続しているので、刊行と同時に送付されてくる。

4.  阿部和重『Ultimate Edition』(河出書房新社)

5.  ブックフェアリスト「はじまりのアラスカ　動物・自然・神話と生きる」　近藤祉秋『犬に話しかけてはいけない』(慶應義塾大学出版会)刊行記念。マルチスピーシーズ民族誌。

6.  山田宏一・蓮實重彦『トリュフォー最後のインタビュー』(平凡社)

7.   『群像』2022年12月号　小特集「ソルニット、ふたたび」で、レベッカ・ソルニット『オーウェルの薔薇』(岩波書店)の訳者である川端康雄・ハーン少路恭子の対談。

8.  レイ・ブラッドベリ『華氏451度〔新訳版〕』(伊藤典夫訳、ハヤカワ文庫)

9.  三島由紀夫『サド侯爵夫人・わが友ヒットラー』(新潮文庫)

10.  『チェーホフの手帖』(新潮文庫)

11.  『ギリシア・ローマ名言集』(柳沼重剛編、岩波文庫)

12.  筒井康隆『エロチック街道』(新潮文庫)

13.  『本居宣長「うひ山ぶみ」』(白石良夫・全訳注、講談社学術文庫)

14.  宮沢賢治『新編　風の又三郎』(新潮文庫)

15.  夏目漱石『道草』(新潮文庫)

16.  マーク・チャンギージー『ヒトの目、驚異の進化』(柴田裕之訳、ハヤカワ文庫)

17.  二葉亭四迷『浮雲』(岩波文庫)

18.  二葉亭四迷『平凡　他六篇』(岩波文庫)

19.  国木田独歩『武蔵野』(新潮文庫)

20.  国木田独歩『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』(新潮文庫)

21.  森鷗外『山椒大夫・高瀬舟』(新潮文庫)

22.  吉見俊哉『現代文化論』(有斐閣)

23.  バタイユ『有罪者　無神学大全』(江澤健一郎訳、河出文庫)

24.  バタイユ『ドキュマン』(江澤健一郎訳、河出文庫)

25.  コリン・ウィルソン『アウトサイダー』上巻(中村保男訳、中公文庫)

26.  谷崎潤一郎『吉野葛・蘆刈』(岩波文庫)

27.  柄谷行人『トランスクリティーク』(岩波現代文庫)

28.  柄谷行人『世界史の構造』(岩波現代文庫)

29.  柄谷行人『力と交換様式』(岩波書店)

30.  『プラトーノフ作品集』(原卓也訳、岩波文庫)

31.  デ・ラ・メア『妖精詩集』(荒俣宏訳、ちくま文庫)

32.  森田たま『もめん随筆』(中公文庫)

33.  島尾ミホ『海辺の生と死』(中公文庫)

34.  乗代雄介『十七八より』(講談社文庫)

35.  ポアンカレ『科学と仮説』(南條郁子訳、ちくま学芸文庫)

36.  ポアンカレ『科学と仮説』(伊藤邦武訳、岩波文庫)

37.  大澤真幸『〈世界史〉の哲学１　古代篇』(講談社文芸文庫)

38.  『ベンヤミン・コレクション２　エッセイの思想』(浅井健二郎編訳、ちくま学芸文庫)

39.  『ベンヤミン　メディア・芸術論集』(山口裕之編訳、河出文庫)

40.  『ベンヤミン・コレクション４　批評の瞬間』(浅井健二郎編訳、ちくま学芸文庫)

41.  『ベンヤミン・コレクション３　記憶への旅』(浅井健二郎編訳・久保哲司訳、ちくま学芸文庫)

42.  『ベンヤミン・コレクション７　〈私〉記から超〈私〉記へ』(浅井健二郎編訳、ちくま学芸文庫)

43.  『ベンヤミン・コレクション５　思考のスペクトル』(浅井健二郎編訳、ちくま学芸文庫)

44.  ベンヤミン『ボードレール　他五篇』(野村修編訳、岩波文庫)

45.  川村二郎『アレゴリーの織物』(講談社文芸文庫)

46.  『ベンヤミン・コレクション１　近代の意味』(浅井健二郎編訳、久保哲司訳、ちくま学芸文庫)

47.  ベンヤミン『暴力批判論　他十篇』(野村修編訳、岩波文庫)

48.  『ベンヤミン・アンソロジー』(山口裕之編訳、河出文庫)

49.  柿木伸之『ヴァルター・ベンヤミン』(岩波新書)

50.  堀江敏幸『おぱらばん』(新潮文庫)

51.  小川洋子・堀江敏幸『あとは切手を、一枚貼るだけ』(中公文庫)

52.  『ポオ　詩と詩論』(福永武彦他訳、創元推理文庫)

53.  『ノヴァーリス作品集』1・2・3(今泉文子訳、ちくま文庫)

54.  ゲーテ『ファウスト　第一部』(相良守峯訳、岩波文庫)

55.  ゲーテ『ファウスト　第一部』(池内紀訳、集英社文庫)

56.  ゲーテ『色彩論』(木村直司訳、ちくま学芸文庫)

57.  パコ・アンダーヒル『なぜこの店で買ってしまうのか』(鈴木主税・福井昌子訳、ハヤカワ文庫)

58.  勝海舟『氷川清話』(江藤淳・松浦玲編、講談社学術文庫)

59.  河井寛次郎『蝶が飛ぶ 葉っぱが飛ぶ』(講談社文芸文庫)

60.  岡本太郎『今日の芸術』(光文社知恵の森文庫)

61.  志駕晃『スマホを落としただけなのに』(宝島社文庫)

62.  村上龍『69 sixty nine』(集英社文庫)

63.  東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』(河出文庫)

64.  小室直樹『危機の構造』(中公文庫)

65.  中沢新一『虹の理論』(講談社文芸文庫)

66.  ラマチャンドラン&ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』(山下篤子訳、角川文庫)

67.  ダマシオ『デカルトの誤り』(田中三彦訳、ちくま学芸文庫)

68.  小野二郎『ウィリアム・モリス　ラディカル・デザインの思想』(中公文庫)

69.  松岡正剛『フラジャイル』(ちくま学芸文庫)

70.  フィリップ・ロス『素晴らしいアメリカ野球』(中野好夫・常盤新平訳、集英社文庫)

71.  フィリップ・ロス『素晴らしいアメリカ野球』(中野好夫・常盤新平訳、新潮文庫)　柴田元幸と村上春樹による解説対談収録

72.  福田恆存『私の國語敎室』(文春文庫)

73.  小林秀雄『考えるヒント』(文春文庫)

74.  吉本隆明『定本　言語にとって美とはなにかⅡ』(角川ソフィア文庫)

75.  吉本隆明『マス・イメージ論』(福武文庫)

76.  廣松渉『〈近代の超克〉論』(講談社学術文庫)

77.  安部公房『箱男』(新潮文庫)

78.  ポール・ヴァレリー『ムッシュー・テスト』(清水徹訳、岩波文庫)

79.  ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』(野谷文昭訳、新潮文庫)

80.  内田樹『他者と死者　ラカンによるレヴィナス』(文春文庫)

81.  レヴィナス『倫理と無限』(西山雄二訳、ちくま学芸文庫)

82.  『レヴィナス・コレクション』(合田正人編訳、ちくま学芸文庫)

83.  レヴィナス『実存から実存者へ』(西谷修訳、講談社学術文庫)

84.  レヴィナス『全体性と無限』(藤岡俊博訳、講談社学術文庫)

85.  レヴィナス『全体性と無限』上下巻(熊野純彦訳、岩波文庫)

86.  小林秀雄『本居宣長』下巻(新潮文庫)

87.  ヘンリ・ミラー『北回帰線』(大久保康雄訳、新潮文庫)

88.  『ちくま日本文学031　夢野久作』(筑摩書房)

89.  『ちくま日本文学025　折口信夫』(筑摩書房)

90.  筒井康隆『虚航船団』(新潮文庫)

91.  野坂昭如『骨餓身峠死人葛』(岩波現代文庫)

92.  ドストエフスキー『やさしい女／白夜』(井桁貞義訳、講談社文芸文庫)

93.  ドストエフスキー『賭博者』(原卓也訳、新潮文庫)

94.  ドストエフスキー『鰐　ドストエフスキー ユーモア小説集』(沼野充義編、講談社文芸文庫)

95.  夏目漱石『虞美人草』(新潮文庫)

96.  色川武大『怪しい来客簿』(文春文庫)

97.  福沢諭吉『明治十年丁丑公論・瘠我慢の説』(講談社学術文庫)

98.  ジル・ドゥルーズ&アンドレ・クレソン『ヒューム』(合田正人訳、ちくま学芸文庫)

99.  松下幸之助『商売は真剣勝負』(PHP文庫)

100.  筒井康隆『農協月へ行く』(角川文庫)