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ながーいくらーい冬も過ぎて

春がやって来ました!と言う前に冬のことを冬の間に書き忘れていました。

もちろん寒い時は寒かった冬。モスクワの中心部でも外はマイナス20度弱くらいまで下がりました。顔が動かなくなるんですねー、表情が作れない。

とはいえ何ヶ月も冷凍庫みたいな状況が続くわけでもなく。慣れもあるだろうからどのくらい日本の皆様の感覚と乖離していないかわからないんだけど、だいぶ暖かくなってもう春です。街をゆく警察官の方々はあの帽子をかぶらなくなり、パンツ1枚のおじさんが歩いていたり、建物の集中暖房がいつの間にか止まっていたり……

などなど、ある意味ロシアらしい春の訪れというのもありますが。たんぽぽで地面が黄色い絨毯みたいになっていることもあって、それはどこも変わらないんだなぁとほのぼの。

ロシアらしい春の訪れというか冬の終わりを一番強く感じるのは日の長さ。冬は昼の11時にようやく日が昇ったかな?というくらいで、夕方3時4時にはもう暗くなり始めていました。日が昇りきったといってもやけに低い位置までしか昇らないせいで、普通に外を歩いていても視界の中に入ってくるから、やけにまぶしい。
それが今の時期は夜の9時を過ぎてもまだ明るく、ようやく暗くなったと思ったら朝の3時にはもう空が明るくなっていく。これが緯度か……というのをひしひしと感じています。

おかげで晩ご飯のタイミングが掴みづらい。「暗くなりはじめたら料理しよ」なんてパソコンに向かっていると、さぁ料理して、いただきます!って頃にはもう10時を過ぎていたりして。

とはいえ待ってましたと躍り出てきた太陽に照らされた木々の色はさすが鮮やか。冬のあの雪雪アンド雪みたいな光景を延々見続けた後だと尚更。春の訪れに感謝する祭、というのも確かにこれは感謝もしたくなるかな、なんて思ったり。

こんな素敵な春の訪れのためなら、くらくてながーい冬もまぁ悪くないんじゃないかな……とも。インドア派だからというのもあるのでしょうか。

本とか買います。