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「十二神将像の新薬師寺」

「十二神将像の新薬師寺」

 奈良の古刹、新薬師寺を訪れました。

◆そうだ奈良、行こう

 ふと思い立って、奈良に行くことにしました。

 奈良は、母の実家があり、子供の頃からよく訪れていましたので、故郷のような思いがあります。

 同じ古都の京都も、学生時代6年間住んだ大好きな町ですが、奈良の静かなたたずまいも大好きです。

 今回は、近鉄奈良駅から、ならまちを経て、高畑の新薬師寺を訪れました。

◆新薬師寺の歴史

 新薬師寺の創建は天平19年(747年)です。

 聖武天皇の病気平癒を祈って光明皇后により建てられ、奈良時代には南都十大寺の一つとして繁栄しました。

 本堂は国宝で、奈良時代の建造物として現存する唯一の建物で、東門・南門・鐘楼・地蔵堂は鎌倉時代に建立され、重要文化財に指定されています。

 そして、有名なのは、 本尊の薬師如来坐像と、それを囲む十二神将立像で、本堂に安置されています。

◆薬師寺との関係

 新薬師寺という名前を聞いたとき、薬師寺の新しいバージョンかと思っていましたが、実は、直接の関係はないようです。

 新薬師寺は光明皇后が聖武天皇の病気治癒を祈願して建てたお寺で、華厳宗に属しています。

 一方、薬師寺は法相宗の大本山で、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒のために発願し、文武天皇の御代に飛鳥地方に創建され、その後現在の西の京へ移されました。

 新薬師寺の「新」は新しいという意味ではなく、「あらたか」、つまり神仏の霊験や薬の効き目が顕著であることを意味しているとのことです。

 両寺院はともに薬師如来を本尊としていますが、創建の背景や宗派が異なるため、関連性は名前のみとなっているようです。

 新薬師寺は、近鉄奈良駅からですと、歩くと結構な距離がありますが、観光客も少なく、静かな気持ちで、ゆっくりと拝観できるお気に入りのお寺です。

◆新薬師寺の情報

 アクセス 近鉄奈良駅から、徒歩30分 バスなら、市内循環「破石町」下車、徒歩10分
 拝観料 600円(JAF割引550円)

薬師如来と十二神将像(パンフレットより)
新薬師寺:地図

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