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賃貸スタジオ構築大作戦

書こう書こうと思ってずっと放置してたエントリ。
かつてなんだかすごいバズってしまった僕の自宅スタジオ。

これをどんな感じで作っていったか、自分用メモも兼ねて、レポート的にまとめておきます。

[追記]
最後に「付録」として、賃貸スタジオ構築に便利な原状復帰グッズや資材のリンクをまとめておきます。

■きっかけは部屋の更新

これ僕の前の部屋。

見栄え良く撮ってはあるけど、都心で僕より年上のマンション。この部屋は4.5畳だけど、角部屋でバブル期マンションで壁が厚く、その上周りに何も無かったので、思う存分音を出せてました。

もっと前の姿

そんなある日、賃貸の更新時期に不動産屋から言われたんですよ。

「家賃上げさせてください。又は出てってください。その代わり敷金全額返します」

、、、、、、。
この部屋、8年住んでるので、原則敷金全額返ってくるハズなんですよね。
家賃の値上げも、契約上まあまず間違いなく突っぱね可能だし、この要望に応じること自体は、僕のメリットゼロなんですよ。
ただまあ、これをきっかけにちょっと「引っ越しするとしたらどんなトコがいいかな」とか考え始めてみたんですよね。
そしたら、いい部屋見つかっちゃったんです。

■部屋にちょうどいい台がある

ということで、見つかった部屋がこちら。

なんか棚がある(棚の下に室外機が入る)

マンションの廊下側に面しているので、室外機を収納するための出っ張りがあり、これが結果として棚になっています。
机に使うには高いけど、かなり安定しているので、下手にスタンド使うよりスピーカーをしっかり設置できそうだなと。

音が回りそうな箇所はいくつかあるんですが、壁もしっかりしてて隣に音が行かないことも確信できたので、ここに決めました。

もちろん、この時点で全面リフォームが大前提です。

■部屋の施工計画と資材検討

ということで、改めてこの部屋なんですが、

ぶっちゃけ全くイケてない

・床がダサい、汚い
・クッションフロアで床がふにふにしてる(経年で場所によって感触も差がある)
・天井のハリが邪魔

と、まあ主に床がつらい。
なので、DIYは壁だけでなく、床も行うことに。
そして希望を並べていった結果、

・壁も床もカーテンも白がいい
・椅子のキャスターがよく滑るように、できるだけ硬い素材がいい
・退去時を考え、できるだけ簡単に外せる床がいい
・部屋を広く見せるため、照明はスタンド式ではなくLEDテープをメインにする(天井のハリを有効活用する)

ということで、床については選ばれたのはこちら。
※このへんの資材については記事末尾にまとめてあります

(頑張れば)カッターで切れるし、はめ込み式だから外すのも簡単。

続いて壁は、子供の頃からの憧れ、「六角形」をやりたくてこの子に。

この子のいいところは、この手の安物吸音材の中では比較的密度が高くて重いこと。
そのうち別記事で書こうと思ってますが、ふわふわしたウレタン系の吸音材より、中身の詰まったフェルト系の方が吸音材としての性能は高いです。
賃貸なので原状復帰可能な糊(接着剤)も調達。

ついでにLEDテープライトも引っ越し前に調達。

テープライトは何でも良かったんだけど、敢えて言うならAC電源で稼働するものを選びました(USB電源式は壊れやすい。

また、併せて部屋の家具配置も検討。
イラレで1/10スケールで図面書いたりしてました。

引っ越したら実際この通りだった

色々今ある家具と購入予定の家具を配置していく過程で思った。

「、、、あれ、なんか思ったより広いな???」

■引き渡しは引っ越しの1週間前

床の施工から入るとなると、引っ越しが終わってからでは難しい。
床を貼るために、部屋の引き渡し日は引っ越し日の約1週間前にしました。
ということで、引越日までに終えたいこと

・スタジオ床の施工(全部)
・スタジオ壁の施工(最低限棚の高さまで)
・ある程度の照明配線

プラス、リビングも床と壁を全面的に変える予定だったので、それもやっておきたい。
引き渡し日に全力ダッシュで作業始めたかったので、もう引き渡し日の1週間くらい前から必要資材を車に積み込んでました。

■引っ越しまでにできたこと

引き渡し日の朝から作業始めて、初日に早速工具が足りなくてコーナンに走ったりしながら、引っ越し日までにこの辺までできました。

確か引っ越し前日くらい
リビングも半分くらいまで完了

もうこの時点でだいぶ気分が上がる。

引っ越しまで照明もなかったので、夜は撮影用の照明を持ち込んで作業。
撮影用照明の下で食べる、出前館のかつ丼がおいしかった。。。

灯りは撮影用のLED照明

ちなみにカーテンは遮音遮光かつサイズをオーダーできるこの子。

■引っ越し当日

なんかすんなり

床の施工が終わってたので、引っ越しはすんなり。
既にインターネットもエアコンも入っていて、なんかビックリするくらいすんなり引っ越しが完了したので、事前準備って大事だなって思いました。まる。

■教訓1 : インターネット回線大事

今回ラッキーだったのは、引っ越し先のマンションにNTTのギガ回線が既に入ってたということ。
そして、その開通が引っ越し前に既に行えたこと。
さらに、たぶんその回線を僕の部屋しか使っていないんじゃないか疑惑があること。
(都心とはいえ、リテラシーあんまり高くない地域なので。。。

前述の旧マンションでは、ギガ回線引くために方々に連絡してめちゃくちゃ苦労したので、素直に嬉しい。

■教訓2 : 引き渡し日を引越の1週間くらい前にするだけでめちゃくちゃ楽になる

1週間くらいの移行期間を設けて、この間にだいたいのライフラインを整えておくだけでいい。
それだけでめちゃくちゃ引っ越しが楽。

■教訓3 : 床と壁の色は本当に気分が変わる

改めてビフォー
アフターからの
最終形態

壁はともかく、床はカーペット敷くくらいで、言うたら軽視されがちなポイントだと思うんですけど、床を思い切って全面的に変えるだけでマジで気分が変わります。
やって本当に実感したので、みんな引っ越しの時は「床」から考えるといいよ。

床パネルはこんな感じでカッターで切れる
後日、廊下も白くしました

以上!!

■付録 : 資材まとめ

[床材]

(2回言うけどがんばれば)カッターで切れるし、固いのでキャスターがよく滑る。
頑丈なので床がふにゃふにゃな部屋が、一気に固い床に変わる(畳の部屋にもおすすめ。
裏側は薄いクッション素材で元の床を傷めない。
接着剤も要らないスグレモノ。
ただし、ちょっと厚みがあるので、扉との干渉に注意!

[壁用吸音材1]

記事中でも書いた通り、この手の安物吸音材の中では密度が高くて吸音性能がいい。
あと単純に「六角形」がカッコいい。

[壁用吸音材2]

壁の下半分、レンガ調の部分はこれ。
実際のところこれは裏側の粘着力が強すぎて賃貸向きではない(ここはもう見た目重視で覚悟してこれにした
全国割とどこのホームセンターでも売っているが、この山善のものよりコーナンで売っているジェネリック品の方が安いので、近所にコーナンがある人はコーナン推奨。

[壁用接着剤]

植物性デンプンベースで「拭き取れる」壁紙用糊。
壁紙や吸音材を貼るには十分な強度で接着可能。
さすがに紙ベースの壁紙には注意が必要だけど、普通の賃貸のビニール系壁紙だったら問題なく使えます(一度剝がしてみたけどちゃんと拭き取れた

[カーテン]

遮音・遮光かつサイズが細かくオーダーできるカーテン。

[LEDライト]

AC電源使用で安定しているLEDテープライト。
USB式何度か使ったけど、USB充電器側がヘタって光らなくなっちゃうことが多くて、USB式じゃないものを選んだ。
2年常時稼働しているけど特に問題なし。

[壁用両面テープ]

壁紙の上から色々貼れる両面テープ。
上記LEDテープライトや拡散材は、半透明モールに入れたうえでこの子で壁に接着している。
実際のところ完全に剥がすのはちょっと大変だけど、壁紙相手に原状復帰可能な両面テープが他に無い。。。

[床材2]

リビングで使ってた床材はこの子。
厚さが1.5mmとめちゃ薄いので、扉に干渉しないしカッターで切りやすい。
2年住んでるけど、特に傷んだ感じもないので耐久性もGOOD。
関連商品で「専用両面テープ」ってのがあるけど、ぶっちゃけ高いので下記の両面テープの方がいいと思う。

[床施工用両面テープ]

前述の薄い床パネルの施工などに向いた両面テープ。
なんと床側とパネル側で接着力が違うスグレモノ(床側の接着力が低くて跡が残らない仕様。
試しに時間置いて剥がしてみたけど、床にはまったく跡が残ってなかった。

[突っ張りポール]

写真に写ってる突っ張りポール。
このシリーズはデザインが良い。

[拡散材]

部屋の角に貼ってある拡散材。
この大きさでなんかすごく性能がいい。
部屋の四隅に設置するだけで部屋の響きがスッキリするよ。

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